カンロ
表示
(ピュレグミから転送)
本社の入居する東京オペラシティビル | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 | |
本社所在地 |
日本 〒163-1437 東京都新宿区西新宿三丁目20番2号 東京オペラシティビル 37階 |
設立 | 1950年(昭和25年)5月6日 |
業種 | 食料品 |
法人番号 | 9011201001240 |
事業内容 | 菓子、食品の製造および販売 |
代表者 | 村田哲也(代表取締役社長) |
資本金 | 28億6424万9千円 |
売上高 | 240億39百万円 |
経常利益 | 10億07百万円 |
純利益 | 6億51百万円 |
純資産 | 108億27百万円 |
総資産 | 191億69百万円 |
従業員数 | 578人 |
決算期 | 12月31日 |
主要株主 |
三菱商事 29.72% カンロ共栄会 7.06% 榎本武平商店 6.3% 三井住友銀行 4.6% 三井住友信託銀行 4.51% みずほ銀行 3.69% 東京海上日動火災保険 3.38% 山口銀行 2.23& 日本トラスティ・サービス信託銀行 1.87% 井村屋グループ 1.22% |
外部リンク | https://www.kanro.co.jp/ |
特記事項:財務データは2019年12月期有価証券報告書より[1] |
カンロ株式会社(KANRO Co., Ltd.)は、東京都新宿区西新宿三丁目に本社を置き、飴を中心とした菓子の製造を事業の中核とする、日本の食品メーカー。キャッチフレーズは「ひと粒のメッセージ」。コーポレート・スローガンは「糖から未来をつくる。/Sweeten the Future」。
概要
[編集]宮本製菓所として大正時代に創業。「宮本のドロップス」や「宮本の生玉」により山口県では有数なキャンディメーカーであった。第二次世界大戦後に宮本製菓株式会社を設立。昭和35年に「カンロ飴」のヒットにより社名をカンロ株式会社に変更する。カンロ飴の隠し味は「しょうゆ」で、セロハン紙で個別包装されたキャンディとしては日本初である。
1980年代より「のど飴」「グミ」へ製品の幅を広げる。売上の大部分が飴菓子のキャンディ専業メーカーである。三菱商事の持分法適用会社で、売上高構成比96.1%を占める最大の取引先でもある[1][2]。
社名は、サンスクリット語のアムリタ(甘露)に由来する。甘露とは天から降る甘い露であり不老不死の薬の意味もある。子供たちに親しまれるよう、カタカナ表記の「カンロ」とした。
沿革
[編集]- 1912年(大正元年)11月10日 - 創業者の宮本政一が山口県熊毛郡島田村(現在の光市)にて個人経営による「宮本製菓所」を創業[3]。
- 1950年(昭和25年) - 株式会社に改組し、資本金100万円で「宮本製菓株式会社」を設立。
- 1954年(昭和29年) - 山口県内で「カンロ玉」の販売を開始[4]。
- 1955年(昭和30年) - 「カンロ玉」を機械で個別包装にし「カンロ飴」として販売を開始[4][5]。
- 1957年(昭和32年) - 東京での「カンロ飴」販売を開始[4][5]。
- 1959年(昭和34年) - 長野県松本市に松本工場を新設。
- 1960年(昭和35年) - 商号を「カンロ株式会社」に変更。
- 1962年(昭和37年)
- 1963年(昭和38年) - 本社を東京都中野区新井に移転。
- 1970年(昭和45年) - 日本万国博覧会(大阪万博)菓子展示会出展。
- 1972年(昭和47年) - 光市に子会社の光製菓株式会社を設立[注釈 1][3]。
- 1973年(昭和48年) - 三菱商事と販売総代理店契約を締結。
- 1977年(昭和52年) - CI導入。新社章ロゴマーク(2017年まで使用)を制定。
- 1981年(昭和56年) - 「健康のど飴」の販売を開始[4]。
- 1988年(昭和63年) - 本社を東京都新宿区に移転。
- 1997年(平成9年) - 中国・汕頭市に合弁会社「甘楽四洲食品有限公司」を設立。
- 1998年(平成10年) - 本社を東京都中野区新井二丁目10番11号に移転。
- 2003年(平成14年) - 本社・営業所がISO 14001認証取得。
- 2010年(平成22年) - 長野県東筑摩郡朝日村に朝日工場を新設。
- 2012年(平成24年)
- 2017年(平成29年)11月14日 - CIを40年ぶりに刷新。同時にコーポレート・スローガン「糖から未来をつくる。/Sweeten the Future」が制定された[注釈 2]。
- 2018年(平成30年)
- 2月 - 本社を新宿区西新宿三丁目の東京オペラシティに移転。
- 7月 - 子会社のひかり製菓株式会社を吸収合併。
- 2021年(令和3年) - 令和2年度「新・ダイバーシティ経営企業 100選」選定[6]。
事業所
[編集]- 本社
- 東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティビル37階
- R&D 豊洲研究所
- 工場
- ひかり工場(山口県光市小周防高尾568)
- 松本工場(長野県松本市笹賀6002-4)
- 朝日工場(長野県東筑摩郡朝日村大字古見字柳久保2216-1)
- 支店・営業所
- 北海道支店(北海道札幌市中央区北2条西13-1-1 K2ビル1階)
- 東北支店(宮城県仙台市太白区長町8-11-20 高橋ビルI 2階)
- 首都圏東支店(東京都豊島区池袋2-14-2 池袋二丁目ビルディング5階)
- 首都圏西支店(東京都町田市原町田6-27-19 町田平本ビル3階B号室)
- 中部北陸支店(愛知県名古屋市中区錦2-3-4 名古屋錦フロントタワー3階302)
- 関西支店(大阪府大阪市中央区城見1-4-70 住友生命OBPプラザビル12階)
- 中国支店(広島県広島市西区天満町19-7 クリエイトビル2F)
- 九州支店(福岡県福岡市南区向新町2-9-27)
- 営業所(長野県松本市、石川県野々市市、香川県高松市にそれぞれ所在)
主な商品
[編集]- カンロ飴 - 砂糖と水飴に醤油を配合した飴。
- 健康梅のど飴
- 金のミルクキャンディ
- ピュレグミ
- ノンシュガー珈琲茶館
- もりもり山のくだもの飴
- ノンシュガー果実のど飴
- ノンシュガースーパーメントールのど飴
- ボイスケアのど飴
- ナッツボン - ピーナッツのクラッシュを加えたキャンディ
- メゾン・ド・コンフィズリー
- カンデミーナグミ
- まるごとおいしい干し梅
- 海苔と紀州梅のはさみ焼き
- プチポリ納豆
- 健康のど飴たたかうプラズマ乳酸菌iMUSE[7]
過去の商品
[編集]提供番組
[編集]- 海底人8823(フジテレビ系列、一社提供)
- 紅白スタージェスチャー(フジテレビ系列、一社提供)
- まんが世界昔ばなし(TBS系列)
- カンロカムカムショー(日本テレビ系列、一社提供)
- 新婚さんいらっしゃい!(朝日放送系列、1990年代の一時期)
- そろそろにちようチャップリン (テレビ東京系列、一社提供、カラー表示)
カンロお口の童話えいが会
[編集]昭和50年代に、全国各地で「カンロお口の童話えいが会」を開催し多くの子供達から好評を得ていた。スーパーマーケットなどでカンロ製品の購入者に入場券を配布し、当時流行していたアニメ作品などを上映していた。
広報活動
[編集]- サントリー1万人の第九 - 2015年度からの協賛スポンサーの一社。
- レノファ山口FC - 山口県にある日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)クラブ。同社が2017年からスポンサー。
メディア放送・掲載
[編集]- 2017年2月26日 Story 〜長寿企業の知恵〜 #004 カンロ株式会社 12代目 三須和泰(Abema)[8]
- 2020年10月29日 日経スペシャル カンブリア宮殿 万能調味料から特保まで 小さな一粒から無限のビジネス展開(テレビ東京)- カンロ 社長 三須和泰出演 [9]
- 2022年5月6日 日経スペシャル ガイアの夜明け 合言葉は…もう捨てない!!(テレビ東京)[10]
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b “第70期有価証券報告書” (pdf). カンロ株式会社 (2020-02-30). 2020年10月30日閲覧。
- ^ フィスコ企業調査レポート
- ^ a b “カンロ株式会社「沿革」”. カンロ株式会社. 2018年10月1日閲覧。
- ^ a b c d “「ニッポン・ロングセラー考」Vol.117 「カンロ飴」”. NTTコムウェア株式会社. 2018年10月1日閲覧。
- ^ a b “J-Net21 「カンロ飴」-日本人に馴染みのある味に”. 独立行政法人中小企業基盤整備機構. 2018年10月1日閲覧。
- ^ ダイバーシティ推進の先進的な取り組みを評価カンロ 令和2年度「新・ダイバーシティ経営企業100選」に選定
- ^ 健康のど飴たたかうプラズマ乳酸菌iMUSE
- ^ “Story ~長寿企業の知恵~ #004 FRESH!(フレッシュ)”. サイバーエージェント. 2017年5月21日閲覧。
- ^ 2020年10月29日放送 万能調味料から特保まで 小さな一粒から無限のビジネス展開(テレビ東京カンブリア宮殿公式ページ)2020年11月6日閲覧
- ^ 合言葉は・・・"もう捨てない!"(2022年5月6日放送・第1013回)(2022年5月18日閲覧)
外部リンク
[編集]- カンロ株式会社 - 公式サイト