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ピノ石

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ピノ石
分類 ホウ酸塩鉱物
シュツルンツ分類 6.BB.05
化学式 MgB2O(OH)6
結晶系 正方晶
対称 正方晶
ヘルマン・モーガン記号: (4)
空間群: P 42
単位格子 a = 7.617 Å, c = 8.19 Å; Z=4
晶癖 短い角柱状結晶、放射繊維状塊(稀)
断口 不均一
モース硬度 3.5
光沢 ガラス質
無色、明黄色、黄緑色
透明度 透明
比重 2.27
光学性 1軸 (+)
屈折率 nω = 1.565 nε = 1.575
複屈折 δ = 0.010
文献 [1][2][3]
プロジェクト:鉱物Portal:地球科学
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ピノ石(Pinnoite)は、MgB2O(OH)6[2][1]またはMgB2O4·3(H2O)[3]の組成を持つマグネシウムホウ酸塩鉱物である。正方晶系の結晶を形成し、無色から黄色または明緑色の放射繊維状塊か、または稀にプリズム状結晶として産出する。

ピノ石は、1884年にドイツテューリンゲン州のシュタースフルトカリウム堆積層で発見され、ドイツのハレ地域出身の鉱山技師(Oberbergrat)、ヨハン・フリードリヒ・ヘルマン・ピンノ(Johann Friedrich Hermann Pinno)の名前に因んで命名された[2][1]。海の蒸発岩堆積層や鉱泉風解により生成する。ボラサイトカリボライト等の鉱物とともに産出する[2]カリフォルニア州デスヴァレーチベットのDa Quidam塩湖アルゼンチンのSocacastroにあるホウ砂鉱山でも産出する[2][1]

出典

[編集]