ピノ石
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ピノ石 | |
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分類 | ホウ酸塩鉱物 |
シュツルンツ分類 | 6.BB.05 |
化学式 | MgB2O(OH)6 |
結晶系 | 正方晶 |
対称 |
正方晶 ヘルマン・モーガン記号: (4) 空間群: P 42 |
単位格子 | a = 7.617 Å, c = 8.19 Å; Z=4 |
晶癖 | 短い角柱状結晶、放射繊維状塊(稀) |
断口 | 不均一 |
モース硬度 | 3.5 |
光沢 | ガラス質 |
色 | 無色、明黄色、黄緑色 |
透明度 | 透明 |
比重 | 2.27 |
光学性 | 1軸 (+) |
屈折率 | nω = 1.565 nε = 1.575 |
複屈折 | δ = 0.010 |
文献 | [1][2][3] |
プロジェクト:鉱物/Portal:地球科学 |
ピノ石(Pinnoite)は、MgB2O(OH)6[2][1]またはMgB2O4·3(H2O)[3]の組成を持つマグネシウムホウ酸塩鉱物である。正方晶系の結晶を形成し、無色から黄色または明緑色の放射繊維状塊か、または稀にプリズム状結晶として産出する。
ピノ石は、1884年にドイツテューリンゲン州のシュタースフルトカリウム堆積層で発見され、ドイツのハレ地域出身の鉱山技師(Oberbergrat)、ヨハン・フリードリヒ・ヘルマン・ピンノ(Johann Friedrich Hermann Pinno)の名前に因んで命名された[2][1]。海の蒸発岩堆積層や鉱泉の風解により生成する。ボラサイト、カリボライト等の鉱物とともに産出する[2]。カリフォルニア州のデスヴァレーやチベットのDa Quidam塩湖、アルゼンチンのSocacastroにあるホウ砂鉱山でも産出する[2][1]。