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ピディオキシジル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ピディオキシジル
IUPAC命名法による物質名
臨床データ
胎児危険度分類
  • C
薬物動態データ
代謝主に肝臓
半減期4.2 時間
排泄腎臓
データベースID
CAS番号
55921-65-8
PubChem CID: 15556995
ChemSpider 10438138
化学的データ
化学式C8H13N5O
分子量195.22 g/mol
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ピディオキシジル(Pidioxidil)は、主に化粧品に用いられる成分の1つ。化粧品表示名称は、ピロリジニルジアミノピリミジンオキシド(Pyrrolidinyl Diaminopyrimidine Oxide)[1]。主な成分用途は、パーマネント・ウェーブ用還元剤、ヘアコンディショニング剤である[2]

論文や公開特許で見られる別称としては、ミノキシジル誘導体[3]、ミノキシジル近似成分[4]、minoxidil analogue(ミノキシジル類似体)[5][注釈 1]などが挙げられる。

FDA(アメリカ食品医薬品局)によるUNIIは「23GGI87A7F」である[6]

化粧品成分であるため、医薬品成分であるミノキシジルほどの効果効能(主に育毛)はもたない。代わりに、ミノキシジルと比較して副作用のリスクは低い[注釈 2][注釈 3]

製造 ・用途

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化粧品でなく原料自体が製品化されたものとしては、Vivimed Labs英語版が提供する『Vividine』などがある[9][10]。国内では、富士フイルム和光純薬が「ピロリジニルジアミノピリミジンオキシド」の名称で取り扱うなどの事例が見られる[2]

NLM(アメリカ国立医学図書館)によれば、Triaminodil(トリアミノジル)の別称もある。しかし、現在ではこの名称よりPidioxidil(ピディオキシジル)が広く用いられている[注釈 4]。原因の1つとして考えられることは、一部の企業がトリアミノジルを化粧品でなく食品に用い、この事実が科学誌で問題視されたことである[5](成分自体ではなく「食品に用いたこと」が問題となった)。

睫毛美容液(睫毛の成長促進を図る製品)には、2013年時点で使用されている[11]。育毛剤(養毛料)では、2018年には使用されている[12]

脚注

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注釈

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  1. ^ リンク先の論文で取り上げられている「Triaminodil」は、本項「製造」の章で言及しているとおり、Pidioxidil(ピディオキシジル)の別名である。
  2. ^ たとえば、一般用医薬品「ミノキシジルローション5%」は第1類医薬品に分類されるため、「頭皮の発疹」などの副作用リスクの表示義務がある[7]
  3. ^ 『化粧品の表示に関する公正競争規約』第4条「必要表示事項」の「(1)種類別名称」から「(10)問い合わせ先」までの10事項に、副作用(またはそれに類する項目)はない[8]
  4. ^ 両者の知名度を比較した統計データなどは、一般的な需要がないため存在しない。しかし、各種成分データベースでの言及を比較すれば「Pidioxidil」がより広く用いられていることは明らかである。

出典

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関連項目

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外部リンク

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