ビブリア・ヘブライカ・クインタ
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『ビブリア・ヘブライカ・クインタ』(Biblia Hebraica Quinta; 略称BHQ)は、ルドルフ・キッテルの著による『ビブリア・ヘブライカ』の第5版であり、第4版『ビブリア・ヘブライカ・シュトゥットガルテンシア』 (BHS) の後継版である。第3版や第4版と同様、レニングラード写本を底本にしているが、1990年代に撮られたレニングラード写本のカラー写真を修整したものである。
前版と異なり、脚注にマソラ本文を解説し、異文の意義を考察する注釈が含まれている。また、最初の三つの版になく、BHSの補訂版のみに載せられていた、マソラ・マグナを収めている。他の変更点はBenjamin KennicottとC.D. GinsburgがMoshe Goshen-Gottsteinの作業をたどって照合したヘブライ語写本と異なる異文が、あまり価値がないとして、殆ど引用されていないことである。
本書は正確には分冊で出版されている。
- 第1冊(前書きとハーメーシュ・メギッロートの18部)は2004年に出版された。本書はレニングラード写本やBHSと同配列であり、ルツ記、雅歌(ソロモンの歌)、コヘレトの言葉(伝道の書)、哀歌、エステル記である。
- 第2冊(エズラ記とネヘミヤ記の20部)は2006年に出版された。
- 第3冊(申命記の5部)は2007年9月に出版された。
- 第4冊(箴言の17部)は2009年2月に出版された。
- 第5冊(小預言書の13部)は2010年11月に出版された。
- 第6冊(士師記の7部)は2012年3月に出版された。
Eisenbraunsのウェブページ[1]は、ヘブライ語聖書全巻が2020年までに完成すると推測している。ドイツ聖書協会は小預言書用のウェブページ[2]と箴言の分冊用のウェブページ[3]でも同様の推測をしているが、その前の分冊用のウェブページ[4][5]では、完成は2015年と推測している。
参照
[編集]脚注
[編集]- ^ http://www.eisenbrauns.com/item/BHQJUDGES
- ^ http://www.scholarly-bibles.com/products/Original-Texts/Old-Testament/Hebrew/Biblia-Hebraica-Quinta-BHQ1.html
- ^ http://www.scholarly-bibles.com/products/Original-Texts/Old-Testament/Hebrew/Biblia-Hebraica-Quinta-BHQ4.html
- ^ http://www.scholarly-bibles.com/products/Original-Texts/Old-Testament/Hebrew/Biblia-Hebraica-Quinta-BHQ3.html
- ^ http://www.scholarly-bibles.com/products/Original-Texts/Old-Testament/Hebrew/Biblia-Hebraica-Quinta-BHQ2.html
外部リンク
[編集]- Richard D. Weis, "Biblia Hebraica Quinta and the Making of Critical Editions of the Hebrew Bible", TC: A Journal of Biblical Textual Criticism 2002 (including sample pages showing edition, apparatuses, and textual commentary for Jeremiah 23:1-9)
- James A. Sanders, review of the BHQ edition of the Megilloth, Review of Biblical Literature 2005
- (German) Deutsche Bibelgesellschaft, Wissenschaftliche Bibelausgaben / Urtexte Altes Testament / Hebräisch