ビバホールチェロコンクール
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ビバホールチェロコンクールは、1994年より2年に1度開催される日本のチェロコンクールである。兵庫県養父市の養父公民館内のビバホールにて開催される。
当初は「全日本ビバホールチェロコンクール」という名称であったが、本コンクールが日本国内だけでなく、世界的にも有名になってきたこともあり、2004年の第6回大会より現在の名称に変更された。
ビバホールチェロコンクール実行委員会、養父市、養父市教育委員会が主催し、兵庫県、NHK神戸放送局、サンテレビジョン、朝日新聞豊岡支局、神戸新聞社、毎日新聞豊岡支局、読売新聞豊岡支局、産経新聞社、日本チェロ協会が後援する。日本における最初のチェロ単独コンクールである。
概要
[編集]- 『MUSIC FARM』の理念のもと、音楽文化の創造と発展、向上をめざし、多くの未知の才能ある若い演奏家たちが集い、広く世界に開かれたコンクールとなることを願うとともに、将来性豊かな芸術を持ったチェロ奏者を発掘、育成することを目的として開催されている[1]
- コンクールの企画・運営等をはじめ、スタッフは約100名の地域ボランティアにより開催されている。
- 出場者は各ボランティアの家にホームステイをすることができる。
- 参加条件は15歳以上35歳以下の者。国籍は問わない。
- 二回にわたる予選を行い、本選出場者を決定する。予選、本選ともに公開である。
- 本選の第1位、第2位、第3位にはそれぞれ賞金70万円、35万円、20万円が贈られ、それ以下6位までそれぞれ10万円が贈られる。また審査委員会が推挙した者に「特別賞(井上賞)」が、聴衆者による投票によって選ばれた演奏者に「聴衆賞」が贈られる。
コンクール開催一覧
[編集]詳細は外部リンクのページを参照。
- 2020年に開催される予定だった第14回コンクールは、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため2021年に延期された。
名称 | 本選開催日 | 出場者数 | 第1位受賞者 |
---|---|---|---|
第1回全日本ビバホールチェロコンクール | 1994年7月24日 | 36名 | 菊地知也 |
第2回全日本ビバホールチェロコンクール | 1996年7月28日 | 32名 | 趙靜 |
第3回全日本ビバホールチェロコンクール | 1998年7月26日 | 24名 | 山内理映 |
第4回全日本ビバホールチェロコンクール | 2000年7月23日 | 40名 | B. S. Grutter |
第5回全日本ビバホールチェロコンクール | 2002年7月21日 | 38名 | 横坂源 |
第6回ビバホールチェロコンクール | 2004年7月25日 | 48名 | 宮田大 |
第7回ビバホールチェロコンクール | 2006年7月23日 | 59名 | ソーヨン・ムーン |
第8回ビバホールチェロコンクール | 2008年7月20日 | 63名 | 加藤文枝 |
第9回ビバホールチェロコンクール | 2010年7月25日 | 61名 | 西方正輝 |
第10回ビバホールチェロコンクール | 2012年7月22日 | 50名 | 矢口里菜子 |
第11回ビバホールチェロコンクール | 2014年7月20日 | 46名 | 増田喜嘉 |
第12回ビバホールチェロコンクール | 2016年7月17日 | 50名 | 藤原秀章 |
第13回ビバホールチェロコンクール | 2018年7月15日 | 34名 | 佐山裕樹 |
第14回ビバホールチェロコンクール | 2021年7月11日 | 43名 | 柴田花音 |
第15回ビバホールチェロコンクール | 2023年7月9日 | 33名 | 泉 優志 |
第1位受賞記念チェロリサイタル
[編集]- ビバホールチェロコンクール開催の翌年には、第1位受賞者のチェロリサイタル公演が養父市と東京都で開催される。
- 第1回〜第3回までは、養父市での公演は行われず、東京のみで開催された。
名称 | 開催日時 | 開催場所 | 演奏者 |
---|---|---|---|
第1回 | 1995年11月12日 | カザルスホール | 菊地知也 |
第2回 | 1997年10月27日 | カザルスホール | 趙靜 |
第3回 | 1999年11月21日 | カザルスホール | 山内理映 |
第4回 | 2001年11月18日 | カザルスホール | ベンヤミン・グリュッター |
第5回 | 2003年11月16日 | 第一生命ホール | 横坂源 |
第6回 | 2005年11月13日 | 第一生命ホール | 宮田大 |
第7回 | 2007年11月18日 | 第一生命ホール | ソーヨン・ムーン |
第8回 | 2010年2月28日 | 第一生命ホール | 加藤文枝 |
第9回 | 2012年3月4日 | 第一生命ホール | 西方正輝 |
第10回 | 2013年11月3日 | 第一生命ホール | 矢口里菜子 |
第11回 | 2015年11月15日 | 第一生命ホール | 増田喜嘉 |
第12回 | 2017年12月9日 | 第一生命ホール | 藤原秀章 |
第13回 | 2019年12月1日 | 第一生命ホール | 佐山裕樹 |
第14回 | 2022年11月20日 | 第一生命ホール | 柴田花音 |
開催日時 | 開催場所 | 演奏者 | |
---|---|---|---|
第4回 | 2001年11月15日 | ビバホール | ベンヤミン・グリュッター |
第5回 | 2003年11月1日 | ビバホール | 横坂源 |
第6回 | 2005年11月5日 | ビバホール | 宮田大 |
第7回 | 2007年11月16日 | ビバホール | ソーヨン・ムーン |
第8回 | 2009年11月14日 | ビバホール | 加藤文枝 |
第9回 | 2011年11月7日 | ビバホール | 西方正輝 |
第10回 | 2013年10月26日 | ビバホール | 矢口里菜子 |
第11回 | 2015年11月7日 | ビバホール | 増田喜嘉 |
第12回 | 2017年12月2日 | ビバホール | 藤原秀章 |
第13回 | 2019年11月23日 | ビバホール | 佐山裕樹 |
第14回 | 2022年12月25日 | ビバホール | 柴田花音 |
脚注
[編集]外部リンク
[編集]- 養父市立ビバホール
- 特定非営利活動法人ビバ・ドリームファーム(ビバホールチェロコンクール運営団体)
- 養父市役所(開催市)