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ビトム - ヴロツワフ線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ビトム - ヴロツワフ
基本情報
現況 部分廃止
ポーランドの旗 ポーランド
所在地 シロンスク県オポーレ県下シロンスク県
起点 ビトム駅
終点 ヴロツワフ駅
路線記号 132
路線番号 220
開業 1842年
全通 1880年
運営者 ポーランド国鉄
路線諸元
路線距離 164 km
営業キロ 147 km
軌間 1435 mm(標準軌
線路数 複線
複線区間 全区間(廃線区間除外)
電化区間 全区間(廃線区間除外)
電化方式 3000 V(直流
最高速度 160 km/h
テンプレートを表示
停車場・施設・接続路線
STR
ホジュフ - トチェフ線
BHF
17.4 ビトム 290 m
ABZgr
ホジュフ - トチェフ線
KRZu
ホジューフ - ラジオンクーフ線
eKRZu
旧ビトム - ルダ線
ABZg+r
ボブレック三角線
ABZg+r
ミエホヴィツェ炭鉱連絡線
DST
20.1 ビトム・ボブレック信号場 288 m
ABZg+l
ビトム - ルダ線
ABZgl
コークス工場連結線
DST
23.2 ザブジェ・ビスクピツェ信号場 278 m
xABZgl
ザブジェ - グリヴィツェ線
exSTRo
国道88号
xKRZu
上シュレージエン炭鉱線
exBHF
28.3 旧ザブジェ・ミクルチツェ ~1996 255 m
exABZgr
旧ザブジェ - グリヴィツェ線
exHST
30.3 旧チェカヌフリ・ヴィエシュ ~1996 248 m
exHST
32.2 旧チェカヌフリ・シロンスキー ~1996 247 m
exHST
34.8 旧プジェスフレビエ ~1996 252 m
xABZg+l
グリヴィツェ - ピスコヴィツェ線
BHF
40.1 ピスコヴィツェ 223 m
eBS2+l BS2+r
exABZgr STR
ピスコヴィツェ市街駅方面旧線
eBS2l BS2r
BHF
44.8 パチナ
KRZu
トシェク - スクルージニェツ
ABZgr
ピスコヴィツェ - ルブリニェツ線
BHF
49.9 トシェク 230 m
HST
53.8 リゴタ・トシェツカ 1960~ 246 m
HST
56.2 コトゥリン 1979~ 254 m
STR+GRZq
シロンスク県 / オポーレ県
BHF
59.1 ブウォトニツァ・ストシェレツカ 245 m
exSTR+l eKRZu
旧ケンジェジン・コジレ - クルチボルク線
exSTRl eABZg+r
BHF
66.9 ストシェルツェ・オポルスキエ 230 m
eABZgr
旧ケンジェジン・コジレ - クルチボルク線
BHF
73.0 シミシュフ 221 m
BHF
80.5 カルミエン・シロンスキー 188 m
ABZg+l
石灰岩採石場連結線
BHF
84.6 タルヌフ・オポルスキー 175 m
BS2+l BS2+r
STR ABZg+l
ケンジェジン・コジレ - オポレ線
DST BHF
95.8 オポレ・グロショヴィツェ 167 m
STRr STR
オポレ - ヴロツワフ線
ABZgr
貨物線
STR+r STR
タルノフスキエ・グーリ - オポレ線
BHF BHF
99.3 オポレ中央駅
BS2l BS2r
hKRZWae
オドラ川
HST
101.3 オポレ西駅 1936~ 157 m
ABZgl
オポレ - ニサ線
eABZg+l
旧オポレ西三角線
HST
107.0 フルシツィナ 1925~ 154 m
HST
112.4 ドンブロヴァ 旧普通駅 163 m
HST
120.0 プジェチャ
WBRÜCKE1
ニサ・クウォジカ川
eABZg+l
旧砂糖工場連結線
BHF
124.7 レヴィン・ブジェスキー 151 m
HST
130.0 ウォシウフ 旧普通駅 170 m
ABZg+l
ニサ - ブジェク線
BHF
139.4 ブジェク 148 m
ABZgl
旧オポレ - ナミスーフ線
HST
148.1 リプキ 1885~ 141 m
STR+GRZq
オポーレ県 / 下シロンスク県
STR exSTR+l
旧オワヴァ小鉄道
STR exKBHFe
旧オワヴァ小鉄道駅
BHF
154.5 オワヴァ 134 m
WBRÜCKE1
オワヴァ川
HST
161.9 リザヴィツェ 127 m
HST
167.2 ゼンビツェ・ヴロツワフスキエ 1882~, 旧普通駅 122 m
BHF
171.0 シュヴィエンター・カタルジナ 122 m
ABZgr
ABZg+r
オポレ - ヴロツワフ線
BST
173.1 Wrocław Brochów WBA
HST
175.7 ヴロツワフ・ブロフーフ 122 m
KRZu
ヴロツワフ南部線
BS2+l
ヴロツワフ - ミエンジレシエ線
STR ABZg+l
ヴロツワフ - イェドリナ・ズドルイ線
ABZg+l ABZgr
DST STR
Wrocław Główny Towarowy
ABZg+l ABZgr
BHF BHF
181.0 ヴロツワフ中央駅 123 m
BS2l BS2r
Wr-P線, Wr-Szcz線

ビトム - ヴロツワフ線 (ポーランド語: Linia Kolejowa Bytom–Wrocław) はポーランド共和国シロンスク県ビトム下シロンスク県の中心地および県都ヴロツワフを結ぶ複線の幹線鉄道である。プロイセン王国時代に上シュレージエン鉄道(Oberschlesische Eisenbahn, OSE)がこの路線を本線の一部分として開通した。ザブジェ・ビスクピツェ - ピスコヴィツェ区間は現在廃止されている。

沿線概況

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ビトム - ヴロツワフ線の起点はビトム駅でカトヴィツェ駅からの距離はおよそ17 kmである。この路線は西の方に伸びて、ザブジェ・ビスクピツェ駅でザブジェ - グリヴィツェ線と連結される。この駅から廃線跡が始まって、旧ミクルチツェ駅を通過してピスコヴィツェ駅に至る。グリヴィツェ - ピスコヴィツェ線はこの駅の寸前に廃線跡に接近する。パチナ駅ではピスコヴィツェ - ルブリニェツ線が分岐して、列車はストシェルツェ・オポルスキエ駅に向かう。この駅ではケンジェジン・コジレ-クルージュボルク線がかつてこの路線と交差した。オポレ・グロショヴィツェ駅の寸前にかつてOSE本線の一部であったケンジェジン・コジレ - オポレ線がこの路線と合流する。

オポレ中央駅ではタルノフスキエ・グーリ - オポレ線およびオポレ - ナミスーフ線がこの路線と接続する。列車は西の方に走行してすぐオドラ川鉄道橋を通過する。オポレ西駅でオポレ-ニサ線が分岐して、列車はオドラ川と平行に走行しブジェクに向かう。ブジェク駅にニサ - ブジェク線および旧オポレ - ナミスーフ線がこの路線と接続する。オワヴァ駅の寸前にボーレック方面の小鉄道(Kieinbahn)出発駅があった。列車がヴロツワフ市内に進入する寸前にオーデル川右岸にある、オポレ-ヴロツワフ線がこの路線と合流する。市街地ではヴロツワフ南部線とヴロツワフ - ミエンジレシエ線がそれぞれこの路線に接続して、列車は終点のヴロツワフ中央駅に到着する。

歴史

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1849年当時のヴロツラブ - オポレ区間

上シュレージエン鉄道株式会社は1841年に設立されて、1842年4月1日にブレスラウ(現在ヴロツワフ) - オーラウ(現在オワヴァ)間を開通した。この区間は現在のポーランドで建設された最古路線に当たる。同年8月3日にこの路線はブリーク(現在ブジェク)まで延長された。1843年5月29日にこの路線はオペルン(現在オポレ)近郊のオドラ川西岸まで拡張されて、1845年11月2日にオドラ川鉄道橋の完工と共に列車通行はコーゼル(現在ケンジェジン・コジレ)まで可能となった。複線改修は間もなく行われた。

1857年以降OSEの標準軌鉄道網はプロイセン政府により管理された[1]。1872年10月27日にOSEはボイテン(現在ビトム) - ボルジクヴェルク(現在ザブジェ・ビスクピツェ)区間およびボルジクヴェルク - グライヴィツ(現在グリヴィツェ)区間を同時に開通した。1878年10月1日にグロショーヴィツ(現在オポレ・グロショヴィツェ)- グロースシュトレーリッツ(現在ストシェルツェ・オポルスキエ)区間が開業されて[2]、OSEの新線区間は1879年5月15日にトスト(現在トシェク)まで[3]、同年8月15日にパイスクレッチャーム(現在ピスコヴィツェ)まで延長された[4]。1880年5月15日に残りのパイスクレッチャーム - ボルジクヴェルク区間の開通でこの路線の全通が実現された。1886年7月1日にOSEは国有鉄道となった[1]

第二次世界大戦の終戦後、オドラ・ナイセ国境線の確定で旧ドイツ東部領土が改めてポーランドに編入された。その結果、この路線はポーランド国鉄が引き受けた。

1960年10月3日に電車線がピスコヴィツェ - オポレ区間に設置されて、同年12月15日に電気運転はヴロツワフまで可能となった。1979年12月31日付きに電化工事はザブジェ・ビスクピツェ - ピスコヴィツェ区間で完了して、1980年12月23日に電化区間はビトムまで拡張された。

1996年にザブジェ・ビスクピツェ - ピスコヴィツェ区間の旅客輸送が中止された。線路はもはや用いられなくて電力供給設備は撤去された。2001年にビトム - ザブジェ・ビスクピツェ区間の旅客列車系統は廃止された。

参考文献

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  • Siegfried Bufe (2002) (ドイツ語). Eisenbahnen in Schlesien. Egglham: Bufe Fachbuch Verlag. ISBN 3-922138-37-3 
  • Victor von Röll, ed (1915) (ドイツ語). Enzyklopädie des Eisenbahnwesens. Band 7 (2nd ed.). Berlin / Wien: Urban & Scharzenberg. http://www.zeno.org/Roell-1912/L/Roell-Eisenbahn+Bd.+7 

外部リンク

[編集]

脚注

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  1. ^ a b Röll, Enzyklopädie des Eisenbahnwesens (Eintrag zu Ostschlesischer Eisenbahn), p. 425
  2. ^ “Offizielle Anzeigen - Verkehrs-Eröffnung etc.” (ドイツ語). Zeitung des Vereins Deutscher Eisenbahn-Verwaltungen: p. 1048. (1878年10月14日). https://www.digitale-sammlungen.de/de/view/bsb11362291?page=1070,1071 
  3. ^ “Deutsches Reich (Eröffnungen)” (ドイツ語). Zeitung des Vereins Deutscher Eisenbahn-Verwaltungen (Nr. 36): p. 479. (1879年5月12日). https://www.digitale-sammlungen.de/de/view/bsb11380720?page=478,479 
  4. ^ “Offizielle Anzeigen: Verkehrs-Eröffnung etc.” (ドイツ語). Zeitung des Vereins Deutscher Eisenbahn-Verwaltungen (Nr. 59): pp. 810, 811. (1879年8月4日). https://www.digitale-sammlungen.de/de/view/bsb11380720?page=810,811