ビデオチャレンジャー
ビデオチャレンジャー(英:VIDEO CHALLENGER)は、セレクト・マーチャンダイジングが開発したVHSテープを用いたシューティングゲーム[1]。日本では1987年、タカラ(現・タカラトミー)が発売した[1]。ビデオテープの画面に専用の光線銃でターゲットを撃つ玩具である。
解説
[編集]アメリカに本社を置くラジオコントロール玩具などを取り扱っていた玩具メーカー、セレクト・マーチャンダイジングが開発し、本体の光線銃と専用のVHSソフトをセットとしてビデオテープの画面に映るターゲットを専用の光線銃で撃つ[1]。
ゲームオーバーはなく、プレイヤーはビデオ終了まで何回当ったのか判定する。
複数のブラスターを持ち寄って得点を競い合うこともできる。
対応ビデオ映像の末尾には得点に対応した階級が設定されている。
ファミリーコンピュータの大ヒットやNEC-HEから発売されたPCエンジンの影響もあってで殆ど売れず短命で終えてしまった。
ハード
[編集]専用銃「チャレンジブラスター」を使用する。銃本体は乾電池式で上部に照準器が配されそれを通して的を狙い、またスピーカーや得点表示器も配され得点表示や効果音を制御する4ビットのCPUが組み込まれている[1]。
専用ビデオソフトで映像を再生し、 画面上のターゲットの点滅を銃本体の光センサーが認識した状態で引き金を引くと命中となり[1]、スコアが加算される。
ターゲットは三種類の点滅パターン[2](通常得点(+100)、高得点(+500)、ダメージ(-100))を持つ。
得点はブラスターに設置されたカウンターに表示される。
ターゲットに連続して命中させると効果音が鳴り、ボーナスモード[3]に突入する。
ボーナスモード中は得点が倍増する。
一定時間が経過するとボーナスモードは終了する。
引き金を引かない状態で映像中の攻撃信号に銃口が向いていると、得点が減点される[1]。
発売されたソフト
[編集]専用のビデオソフトには約10分間の映像が収録された[1]。
- カーバトルゲームということもあり、暴走族、敵対車両がターゲットに設定されているだけでなく、車を操作するギミックとして"ステアリングターゲット"が盛り込まれている。
その他
[編集]例外的存在ではあるが「トランスフォーマー ザ☆ヘッドマスターズ」の一時期のオープニング映像に、ビデオチャレンジャーに対応した映像効果が付加されていた。映像中の戦闘シーンのデストロンのキャラにターゲットパターン、射撃描写部分にダメージパターンが合成されている。
1987年から1988年まで講談社のコミックボンボンで本製品を題材にしたホビー漫画「ビデオチャレンジャー弾(池田淳一)」が連載されていた。
脚注
[編集]関連項目
[編集]- ともに映像に連動する玩具"インタラクティブ・トイ"が展開された作品。