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ビデオチャレンジャー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ビデオチャレンジャー(英:VIDEO CHALLENGER)は、セレクト・マーチャンダイジングが開発したVHSテープを用いたシューティングゲーム[1]。日本では1987年タカラ(現・タカラトミー)が発売した[1]。ビデオテープの画面に専用の光線銃でターゲットを撃つ玩具である。

解説

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アメリカに本社を置くラジオコントロール玩具などを取り扱っていた玩具メーカー、セレクト・マーチャンダイジングが開発し、本体の光線銃と専用のVHSソフトをセットとしてビデオテープの画面に映るターゲットを専用の光線銃で撃つ[1]
ゲームオーバーはなく、プレイヤーはビデオ終了まで何回当ったのか判定する。 複数のブラスターを持ち寄って得点を競い合うこともできる。
対応ビデオ映像の末尾には得点に対応した階級が設定されている。
ファミリーコンピュータの大ヒットやNEC-HEから発売されたPCエンジンの影響もあってで殆ど売れず短命で終えてしまった。

ハード

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専用銃「チャレンジブラスター」を使用する。銃本体は乾電池式で上部に照準器が配されそれを通して的を狙い、またスピーカーや得点表示器も配され得点表示や効果音を制御する4ビットのCPUが組み込まれている[1]

専用ビデオソフトで映像を再生し、 画面上のターゲットの点滅を銃本体の光センサーが認識した状態で引き金を引くと命中となり[1]、スコアが加算される。

ターゲットは三種類の点滅パターン[2](通常得点(+100)、高得点(+500)、ダメージ(-100))を持つ。
得点はブラスターに設置されたカウンターに表示される。
ターゲットに連続して命中させると効果音が鳴り、ボーナスモード[3]に突入する。
ボーナスモード中は得点が倍増する。
一定時間が経過するとボーナスモードは終了する。

引き金を引かない状態で映像中の攻撃信号に銃口が向いていると、得点が減点される[1]

発売されたソフト

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専用のビデオソフトには約10分間の映像が収録された[1]

カーバトルゲームということもあり、暴走族、敵対車両がターゲットに設定されているだけでなく、車を操作するギミックとして"ステアリングターゲット"が盛り込まれている。

その他

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例外的存在ではあるが「トランスフォーマー ザ☆ヘッドマスターズ」の一時期のオープニング映像に、ビデオチャレンジャーに対応した映像効果が付加されていた。映像中の戦闘シーンのデストロンのキャラにターゲットパターン、射撃描写部分にダメージパターンが合成されている。
1987年から1988年まで講談社コミックボンボンで本製品を題材にしたホビー漫画「ビデオチャレンジャー弾(池田淳一)」が連載されていた。 

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h 業界ニュース 玩具のタカラ、ビデオテープ使用のシューティングゲームを発売へ - アミューズメント産業1987年7月号
  2. ^ ブラウン管TVのフリッカーを利用した毎秒60コマを基準とした点滅パターンの組み合わせ。低得点標的=1/60、高得点標的=加筆求む、ダメージ=1/30
  3. ^ 射撃音、命中音も変化する。

関連項目

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ともに映像に連動する玩具"インタラクティブ・トイ"が展開された作品。