ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ
ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ | |
---|---|
The Big Sick | |
監督 | マイケル・ショウォルター |
脚本 | |
製作 | |
製作総指揮 |
|
出演者 | |
音楽 | マイケル・アンドリュース |
撮影 | ブライアン・バーゴイン |
編集 | ロバート・ナッソー |
製作会社 | |
配給 | |
公開 | |
上映時間 | 124分[1] |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $5,000,000[2] |
興行収入 |
『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』(ビッグシック ぼくたちのおおいなるめざめ、The Big Sick)は2017年のアメリカ合衆国のロマンティック・コメディ映画。監督はマイケル・ショウォルター、出演はクメイル・ナンジアニとゾーイ・カザンなど。パキスタン出身のアメリカ人でコメディアンとして活動しているクメイル・ナンジアニから妻のエミリー・V・ゴードンとの実体験を聞かされたジャド・アパトー監督らがプロデュースを務め、ナンジアニが妻とともに脚本を執筆した作品で、都会を舞台にした異人種間の恋愛を描いている[4]。
第90回アカデミー賞で脚本賞にノミネートされたほか、多数の映画賞で脚本賞などにノミネートされた[4]。
ストーリー
[編集]この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
クメイルはエミリーと交際していたが、彼の両親は保守的なムスリムであったため、息子が白人女性と恋に落ちたことをよく思っていなかった。そんなある日、エミリーが謎の病に倒れてしまう。クメイルはエミリーの両親のサポートを受けながら彼女の闘病生活を支えていくこととなる。
キャスト
[編集]- クメイル・ナンジアニ: 本人 - パキスタン出身のスタンダップコメディアン。
- エミリー・ガードナー: ゾーイ・カザン - クメイルの恋人の白人女性。
- ベス・ガードナー: ホリー・ハンター - エミリーの母親。
- テリー・ガードナー: レイ・ロマーノ - エミリーの父親。
- アズマト・ナンジアニ: アヌパム・カー - クメイルの父親。
- シャーミーン・ナンジアニ: ゼノビア・シュロフ - クメイルの母親。
- ナヴィード・ナンジアニ: アディール・アクタル - クメイルの兄。
- ファティマ・ナンジアニ: シェナズ・トレジュリー - ナヴィードの妻。クメイルの義姉。
- CJ: ボー・バーナム - クメイルの友人。スタンダップコメディアン。
- メアリー: エイディ・ブライアント - クメイルの友人。スタンダップコメディアン。
- クリス: カート・ブローノーラー - クメイルの友人でルームメイト。スタンダップコメディアン。
- ジェシー: レベッカ・ナオミ・ジョーンズ - エミリーの友人。
製作
[編集]2015年12月、フィルムネイション・エンターテインメントとアパトー・プロダクションズはクメイル・ナンジアニとエミリー・V・ゴードンが自分たちの実体験を題材に執筆した脚本を映画化すると発表した[5]。2016年2月、ゾーイ・カザンが本作に出演すると報じられた[6]。4月、ホリー・ハンターとレイ・ロマーノの出演が決まった[7]。5月、エイディー・ブライアント、ボー・バーナム、カート・ブローノーラー、アディール・アクタルが本作に出演するとの報道があった[8][9]。6月には、アヌパム・カーの出演が決まった。カーの起用を推薦したのは、ナンジアニの父親であった[10][11][12]。なお、カーにとって本作は500本目の出演作となった[13]。
2016年5月11日、本作の主要撮影が始まった[14]。
公開
[編集]2017年1月20日、本作はサンダンス映画祭でプレミア上映された[15]。アマゾン・スタジオズとフォックス・サーチライト・ピクチャーズが激しい配給権獲得競争を繰り広げ、最終的に前者が1200万ドルで本作の配給権を獲得した[16][17][18]。その後、アマゾン・スタジオズはライオンズゲートと共同で本作を配給すると発表した[19]。
評価
[編集]本作は批評家から絶賛されている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには244件のレビューがあり、批評家支持率は98%、平均点は10点満点で8.2点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「面白くて、純情で、知的な作品だ。『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』は訴求力のある主演2人と文化交流という主題を使って、ロマコメのスタンダードな形態が今なお掘り下げるべき新鮮な視座を残していることを証明している。」となっている[20]。また、Metacriticには47件のレビューがあり、加重平均値は86/100となっている[21]。なお、本作のCinemaScoreはAとなっている[22]。
本作は2017年3月に開催されたサウス・バイ・サウスウエスト映画祭で観客賞を受賞した[23]。
出典
[編集]- ^ “2017 Sundance Film Festival Printable Film Guide” (PDF) (英語). Sundance Institute. 2020年4月5日閲覧。
- ^ Peter Bart (2017年6月15日). “Peter Bart: Can ‘The Big Sick’ Grab Healthy Box Office Take Among Summer Tentpoles?” (英語). Deadline.com 2017年9月21日閲覧。
- ^ a b “The Big Sick”. Box Office Mojo. 2020年4月5日閲覧。
- ^ a b “ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ”. WOWOW. 2020年4月5日閲覧。
- ^ Ali Jaafar (2015年12月4日). “FilmNation To Fully Finance And Sell Judd Apatow-Produced ‘The Big Sick’” (英語). Deadline.com 2017年6月13日閲覧。
- ^ Dave McNary (2016年2月11日). “Berlin: Zoe Kazan Joins Kumail Nanjiani in ‘The Big Sick’” (英語). Variety 2017年6月13日閲覧。
- ^ Thom Geier (2016年4月13日). “‘Vinyl’s’ Ray Romano, ‘Batman v Superman’s’ Holly Hunter Join Romantic Comedy ‘The Big Sick’ (Exclusive)” (英語). The Wrap 2017年6月13日閲覧。
- ^ Pamela McClintock (2016年5月13日). “Cannes: Aidy Bryant Joins Judd Apatow-Produced 'The Big Sick'” (英語). The Hollywood Reporter 2017年6月13日閲覧。
- ^ Ali Jaafar (2016年5月23日). “Adeel Akhtar Joins Judd Apatow-Produced ‘The Big Sick’” (英語). Deadline.com 2017年6月13日閲覧。
- ^ Proma Khosla (2017年7月10日). “Bollywood megastar Anupam Kher did 'The Big Sick' to fulfill a father's wish” (英語). Mashable 2018年1月21日閲覧。
- ^ IANS (2016年6月18日). “Anupam Kher finishes shooting for The Big Sick” (英語). The Indian Express 2018年1月21日閲覧。
- ^ “Conversations with Anupam Kher of THE BIG SICK” (英語). SAG-AFTRA Foundation. YouTube. 2018年1月21日閲覧。
- ^ “Revealed: Anupam Kher's 500th film is a Hollywood flick titled 'The Big Sick'” (英語). DNA India. (2016年6月14日) 2018年1月21日閲覧。
- ^ “On the Set for 5/13/16: Paul Rudd Starts Rolling on ‘An Ideal Home’, Gal Gadot Wraps Shooting on ‘Wonder Woman’” (英語). SSN Insider. (2016年5月13日). オリジナルの2017年7月4日時点におけるアーカイブ。 2017年6月13日閲覧。
- ^ Dominic Patten (2016年12月5日). “Sundance 2017: Robert Redford, New Rashida Jones Netflix Series, ‘Rebel In The Rye’ & More On Premiere, Docu, Midnight & Kids Slates” (英語). Deadline.com 2017年6月13日閲覧。
- ^ Mike Fleming Jr (2017年1月21日). “Amazon Wrapping Up $12 Million Deal For Sundance Pic ‘The Big Sick:’ Sources” (英語). Deadline.com 2017年6月13日閲覧。
- ^ Natalie Robehmed (2017年1月18日). “Netflix Leads $100 Million-Plus Worth Of Deals At Sundance Film Festival 2017” (英語). Forbes 2017年6月13日閲覧。
- ^ “サンダンス映画祭の話題作、米アマゾンが1200万ドルで獲得”. 映画.com. (2017年2月8日) 2017年6月13日閲覧。
- ^ Ashley Lee (2017年2月14日). “Sundance Hit 'The Big Sick' Gets June Release Date” (英語). The Hollywood Reporter 2017年6月13日閲覧。
- ^ “The Big Sick (2017)” (英語). Rotten Tomatoes. 2018年1月21日閲覧。
- ^ “The Big Sick Reviews” (英語). Metacritic. 2018年1月21日閲覧。
- ^ Anthony D'Alessandro (2017年7月16日). “‘War For The Planet Of The Apes’ Loots $56.5M In Box Office Spoils – Sunday AM Update” (英語). Deadline.com 2018年1月21日閲覧。
- ^ “Audience Award: Festival Favorites - The Big Sick” (英語). SXSW Conference & Festivals. 2018年2月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年6月13日閲覧。