ビッグシューター
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ビッグシューターは、1986年に平和工業(現、平和)が開発、発売した役物デザインに宇宙遊泳をモチーフとした羽根モノパチンコ機。および後継シリーズ。
概要
[編集]役物中央には穴の空いたローターが回転しており、羽根に拾われた玉が上段ステージを渡ってこのローターの穴に入ると玉が下段ステージの奥から出てくる。この玉が下段ステージ手前中央にあるVゾーンに入賞すると大当りとなる。
大当りラウンド中に入賞球を役物内に貯留させることでVゾーンへの再入賞を容易にさせる、というゲーム性を最初に取り入れた機種。ラウンド中はローターが穴を正面に向けた状態で停止、ローターの左右にはストッパーがかかりそこに玉が複数個貯留され、この貯留玉に押し出される形で後続の玉がローターの穴を通過しやすくなり、V入賞をサポートする。貯留はラウンド開始から一定時間後に解除されるので、早い段階で貯留玉を貯めるのがラウンド継続の要となる。
本機は登場後、打ち手より圧倒的な支持を受け、当時は設置していないホールを探すほうが難しいといわれるまでの大ヒット機種となる。
本機のヒットにより、羽根モノタイプにおいて大当りラウンドに役物内に貯留機能を採用し、Vゾーンへの入賞をサポートするという発想は、他メーカーも含めて以降の機種に多大な影響を与えており、羽根モノの革命を起こした機種といっても過言ではない。
本機はその後も幾度かのモデルチェンジを経て、羽根モノとしては2014年までリリースされ続けている。
主なシリーズ
[編集]- ビッグシューター(1986年)
- セル画デザインの違いにより5種類以上あるが、そのうち後期に登場した一部は役物の性質が若干異なり、V入賞率が高い[要出典]。
- 賞球数 13 最高継続 8R(10C)
- ミラクルシューター(1987年)
- 本機名称の「シューター」を引き継ぐ派生機で、役物に横回転式のローターではなく、複数の穴があいた球体が宇宙ゴマの動作原理を用いたような回転動作を行う点や、貯留機能が採用されていないなど、ゲーム性はかなり異なる。
- 賞球数 13 最高継続 8R(10C)
- ビッグシューターⅢ(1989年)
- 音楽がリニューアルされ、役物は外見上ほぼ同一であるが性質が異なる。
- 上段では玉が中央に集まりやすく、ローターが正面を向いたときにV入賞するのが王道パターン。
- 初代の「斜め横から入って下段に落ちてV」というパターンは減り、下段でVを逸れることが多い傾向がある。
- V入賞率としては初代と比較すると高めである[要出典]。
- 賞球数 13 最高継続 8R(9C)
- ゴールデンクロス(1989年)
- 役物はビッグシューターと似ているが、一部構造やローターの動作が変更されており、通常時に穴を手前に向けて一旦停止するような動作をする。ビッグシューターで最大の「ウリ」だった貯留機能はなく、大当り中はローターに入った玉がV入賞するのに加え、上段ステージ奥左右に流れた玉も下段ステージ左右から出てくるようになり、この玉もV入賞の可能性がある。
- 賞球数 13 最高継続 8R(9C)
- ニュービッグシューター(1992年)
- 初代ビッグシューターとほぼ同一規格の役物、サウンドを採用。
- 賞球数 7&13 最高継続 15R(10C)
- ビッグシューター8(1992年)
- 初代ビッグシューターとほぼ同一規格の役物、サウンドを採用。
- 賞球数 7&13 最高継続 8R(10C)
- CRビッグシューターK(2002年)
- 賞球数 5&8&10 大当りの最高継続は 8R(10C)。大当り中はローター左右の貯留に加え、役物内真ん中に1個だけ玉を貯留し10Cで貯留解除、V入賞を目指す。晩年の台は玉の貯留を解除してもVを外したり、解除しても玉が出ない事があり、そのままパンクすることも多く見られた。
- ビッグシューターV(2002年)
- 賞球数 5&8&10 大当たり最高継続 8R(10C)
- CRAビッグシューター(2007年)
- ビッグシューターシリーズで、初めてラウンド振り分けを採用(自力継続は無し)。大当り中は下部アタッカーで消化する。
- ローターの動きが変更され、ゴールデンクロス同様ローターが穴を手前に向けて一旦停止する。
- 賞球数 5&10
- 5R(4/10)、8R(3/10)、16R(3/10)9C
- CRAビッグシューターV(2007年)
- 賞球数 5&10
- 貯留機能はなく、大当り中は下部アタッカーで消化する。
- 5R(4/10)、8R(3/10)、16R(3/10)9C
- CRAネオビッグシューター(2010年、アムテックス)
- 通常時はローターが穴を手前に向けて停止しており、スタートチャッカー入賞で回転する。玉が羽根に拾われると、ローターの回転が遅くなる。
- 自力継続のゲーム性が復活。V入賞後も10個入賞か18回羽根開放までラウンドは継続する。
- ローターは
- 賞球数 5&10 最高継続 12R(10C)(初回V入賞が1R目となるので実質は11R)。
- CRAビッグシューターX(2013年、アムテックス)
- ゲーム性は2007年に発売した機種と同様でラウンド振り分けタイプとなっている。
- ローターの動きが変更され、初代同様常時反時計回りとなった。
- スタートチャッカー入賞から羽根開放までの間隔は数種類あり、ランダムで選ばれる。このため、ローターの動きに合わせて入賞を狙う攻略法は不可能となっている。
- 賞球数 5&10
- 3R(1/3)、7R(1/3)、16R(1/3)8C
- CRAビッグシューターXDS(2013年、アムテックス)
- 上記「X」のスペック違いでゲーム内容は同じ。
- 賞球数 7&8
- 4R(1/3)、8R(1/3)、16R(1/3)8C
- CRAビッグシューターZERO(2014年、アムテックス)
- 大当り消化は、自力継続(上アタッカー消化、最大継続9ラウンド)と9ラウンド無条件完走型(下アタッカー消化)の2種類があり、振り分け抽選を行うようになっている。
- ローターの動きはネオビッグシューター同様、通常時はローターが穴を手前に向けて停止しており、スタートチャッカー入賞で回転する。玉が羽根に拾われると、ローターの回転が遅くなるが、この時の回転速度はネオビッグシューターより遅い。
- 賞球数 5&10&15
- 大当り最高継続 9R(10C)(上アタッカー 85/100)、9R(10C)(下アタッカー 15/100)
関連商品
[編集]ゲーム機
[編集]- オンラインゲームサイト『777town.net』にてニュービッグシューターがプレイ可能である。
- 携帯サイト『平和アプリDX』にてプレイが可能である。