コンテンツにスキップ

ビシェル・アル＝ハサーウネ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
ビシェル・アル＝ハサーウネ
بشر الخصاونة
2020年のハサーウネ
ヨルダンの首相
就任
2020年10月12日
君主アブドゥッラー2世
前任者オマル・アッ＝ラッザーズ（英語版）
国防大臣（英語版）
就任
2020年10月12日
首相自身
政策アドバイザー
任期
2020年8月18日 – 2020年10月8日
君主アブドゥッラー2世
対話・協調アドバイザー
任期
2019年4月23日 – 2020年8月17日
君主アブドゥッラー2世
法務閣外大臣
任期
2017年1月15日 – 2018年2月15日
君主アブドゥッラー2世
前任者イブラーヒーム・アル＝ジャーズィー（英語版）
後任者アフマド・アリー・アル＝カイーディー（Ahmad Ali Al Oaidi）
外務閣外大臣
任期
2016年9月28日 – 2017年1月15日
君主アブドゥッラー2世
個人情報
生誕 (1969-01-27) 1969年1月27日（55歳）
国籍ヨルダンの旗 ヨルダン
配偶者Rana Sultan
子供3
出身校
受賞ヨルダンの星勲章（英語版）
ヨルダン独立勲章（英語版）

ビシェル・アル＝ハサーウネ（アラビア語: بشر الخصاونة‎; 1969年1月27日生まれ[1]）はヨルダンの政治家、外交官。2020年10月12日以降ヨルダン第43代首相および国防大臣（英語版）を務める。

ハサーウネは駐エジプト、フランス、ケニア、エチオピア、アフリカ連合、アラブ連盟[2]、UNESCO大使を歴任してきた。彼はヨルダン和平・交渉庁（Peace Process and Negotiations Bureau）の総合調整官および長官を務めてきた[3]。外務大臣を2016年から2017年まで務め、その後法務大臣を2017年から2018年まで務めた。アブドゥッラー2世の対話・協調アドバイザーを2019年4月から2020年8月まで務めた。首相に任命されるまで、ハサーウネは政策に関するアドバイザーを務めていた[4][5]。

教育[編集]

経歴[編集]

ハサーウネの父ハーニーはバアス党指導者であった[9]。彼は東洋アフリカ研究学院で学び、法学で博士号をロンドン・スクール・オブ・エコノミクスから授与されている[7][10]。

2004年10月、ハサーウネは第59回国際連合総会で演説した[11]。2012年6月から2016年9月まで、ハサーウネは駐エジプト大使（英語版）を務めた[12][13]。

2016年9月28日、ハーニー・ムルキー内閣（英語版）の外務大臣に指名された[14]。2017年1月15日、ハーニー・ムルキー（英語版）首相の内閣改造に伴い法務大臣に指名された[15]。2018年8月31日に駐フランスヨルダン大使（英語版）に任命された[16]。

2019年4月23日、彼はハシミテ宮廷（英語版）で国王アブドゥッラー2世の対話・協調アドバイザーに指名された[17]。2020年8月18日、政策アドバイザーに指名された[18]。

首相任命に先立つ2020年10月8日、国王アブドゥッラー2世はヨルダン国内でのCOVID-19流行（英語版）に対する国の対応力を改善するよう訓示した[9]。彼には11月の議会選挙（英語版）監督の役目も与えられた[19]。彼自身が国防大臣（英語版）を兼任する内閣（英語版）は2020年10月12日に発足した[20]。ハサーウネはヨルダン経済を牽引する一方、公共安全網の充実と現実的な政府予算の実現を望むと宣言した[21]。ハサーウネは2021年1月の議会演説で、ビオンテック・ファイザーから100万回分の、GAVIアライアンス（GAVI）、世界保健機関（WHO）、感染症流行対策イノベーション連合（CEPI）が主導するCOVAXから200万回分のCOVID-19ワクチン供与を受けると宣言した[22]。

役職[編集]

栄典[編集]


関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ “من هو بشر هاني الخصاونة رئيس الوزراء الأردني الجديد؟”. The New Arab (2020年10月8日). 2020年10月25日閲覧。
  2. ^ “New ministers”. Jordan Times (2017年). 2017年1月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月14日閲覧。
  3. ^ T. Balzacq (25 June 2009). The External Dimension of EU Justice and Home Affairs: Governance, Neighbours, Security. Palgrave Macmillan UK. p. 104. ISBN 978-0-230-23391-1. https://books.google.com/books?id=C4yHDAAAQBAJ&pg=PA104 
  4. ^ “Bisher Al-Khasawneh adviser for policies to King Abdullah II”. Almamlaka news. 2024年2月14日閲覧。
  5. ^ “Bisher Al-Khasawneh adviser for Communication and Coordination to King Abdullah II”. Petra official news agency. 2024年2月14日閲覧。
  6. ^ “SOAS alumnus becomes Prime Minister of Jordan” (英語). SOAS Blog (2020年10月9日). 2022年5月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月20日閲覧。
  7. ^ a b “Profiles of new ministers”. The Jordan Times. 2019年6月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年6月4日閲覧。
  8. ^ Bisher Al-Khasawneh thesis, "An appraisal of the right of return and compensation of Jordanian nationals of Palestinian refugee origin and Jordan’s right, under international law, to bring claims relating thereto, on their behalf to and against Israel and to seek compensation as a host state in light of the conclusion of the Jordan-Israel peace treaty of 1994", 2007,doctoral advisor:Christopher Greenwood
  9. ^ a b “Jordan's king appoints veteran diplomat Bisher Al-Khasawneh prime minister”. Arab News (2020年10月8日). 2020年10月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月17日閲覧。
  10. ^ Khasawneh, Bisher Hani (2007). An appraisal of the right of return and compensation of Jordanian nationals of Palestinian refugee origin and Jordan's right, under international law, to bring claims relating thereto, on their behalf to and against Israel and to seek compensation as a host state in light of the conclusion of the Jordan-Israel peace treaty of 1994 (PhD). London School of Economics and Political Science. 2021年8月20日閲覧。
  11. ^ Al-Khasawneh, Bisher (2004年10月11日). “Record #551414” (英語). United Nations Digital Library System. 2023年6月9日閲覧。
  12. ^ “Jordan's king appoints veteran diplomat Bisher Al-Khasawneh prime minister” (英語). Arab News (2020年10月7日). 2022年10月22日閲覧。
  13. ^ “Proviles of new ministers”. Jordan Times (2020年10月13日). 2022年10月22日閲覧。
  14. ^ Omar Obeidat (2016年9月29日). “Mulki’s new government sworn in”. The Jordan Times. 2020年8月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月17日閲覧。
  15. ^ “Cabinet reshuffle sees 5 new ministers in, 7 out”. The Jordan Times (2017年1月15日). 2020年9月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年6月3日閲覧。
  16. ^ “New ambassadors sworn in before King”. Petra (2018年10月31日). 2018年11月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月17日閲覧。
  17. ^ “Royal Decrees appoint advisers to His Majesty, approve Shobaki’s resignation”. Petra (2019年4月23日). 2019年4月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月17日閲覧。
  18. ^ “Royal Decrees appoint advisers to His Majesty, RHC”. The Royal Hashemite Court (2020年8月18日). 2020年10月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月17日閲覧。
  19. ^ Mina Aldroubi (2020年10月8日). “Jordan diplomat Bisher Al Khasawneh faces tough challenges as PM”. The National news. 2020年10月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月17日閲覧。
  20. ^ “Royal Decree approves new Cabinet headed by Khasawneh”. The Jordan Times (2020年10月13日). 2020年10月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月17日閲覧。
  21. ^ Neha Bhatia (2020年10月14日). “Bisher al-Khasawneh forms new Jordan government”. MEED. 2020年10月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月17日閲覧。
  22. ^ “PM: Jordan secures 3m doses of COVID-19 vaccine” (英語). Middle East Monitor (2021年1月4日). 2021年2月14日閲覧。
  23. ^ “New ministers”. Jordan Times. 2022年9月1日閲覧。
  24. ^ a b “Khasawneh comes with wealth of experience” (英語). Jordan Times (2020年10月8日). 2022年10月22日閲覧。

外部リンク[編集]

ウィキメディア・コモンズには、ビシェル・アル＝ハサーウネに関連するカテゴリがあります。
ウィキクォートにビシェル・アル＝ハサーウネに関する引用句集があります。
公職
先代
オマル・アッ＝ラッザーズ（英語版） 		ヨルダンの首相
2020年–現職 		現職
「https://ja-two.iwiki.icu/w/index.php?title=ビシェル・アル＝ハサーウネ&oldid=100572331」から取得