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ヒレナガニシキゴイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヒレナガニシキゴイの若魚。この写真の個体の品種は不明であるが、黄金種のひとつと考えられる。

ヒレナガニシキゴイ(鰭長錦鯉)は、ニシキゴイの品種の一つ。

日本のニシキゴイとインドネシア原産のヒレナガゴイ(学名Cypirnus carpio var.flavipinnis C.V)の交配や品種改良によって作出された。背鰭、尾鰭、腹鰭)が長いことが特徴で、泳ぐ姿が優美であると評される。

経緯

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皇居東御苑のヒレナガニシキゴイ

1977年7月埼玉県水産試験場を視察に訪れた皇太子明仁親王(当時)から、「インドネシアに鰭の長いコイがいるので、日本のニシキゴイと交配してはどうか」との提言があった。インドネシアを訪問した際、先方からコイの品種改良の打診が親王にあり、これを契機として埼玉県水産試験場は1980年よりニシキゴイの品種改良に着手し、2年後の1982年に本種が誕生した[1]。 同種は皇居東御苑二の丸庭園の池に放流されており[2]、観賞魚として埼玉県を中心に各地に広まっている。

特徴、その他

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大型となり、また鰭が通常のニシキゴイの2倍以上長いという性質上、庭池で飼育されることが多い。成長途上の個体は金魚に似ているとも評される。

品種

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  • プラチナ
  • 張分黄金
  • 山吹黄金
  • 銀松葉
  • 紅白
  • 大正三色
  • 孔雀
  • 浅黄
  • 秋水
  • 金松葉

この大半は埼玉県で作出・養殖されている。

脚注

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  1. ^ 埼玉県で生まれた「ヒレナガニシキゴイ」”. 埼玉県水産研究所 (2020年11月30日). 2019年12月3日閲覧。
  2. ^ ゆかりのコイ 両陛下が放流 皇太子時代、交配を提案”. 日本経済新聞 (2018年11月19日). 2018年11月21日閲覧。