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ヒュー・コーンウェル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヒュー・コーンウェル
Hugh Cornwell
2006年撮影
基本情報
出生名 Hugh Alan Cornwell
生誕 (1949-08-28) 1949年8月28日(75歳)
出身地 イングランドの旗 イングランド ロンドン
ジャンル パンク・ロック
ニュー・ウェイヴ
ポストパンク
オルタナティヴ・ロック
職業 ミュージシャンシンガーソングライター俳優文筆家
担当楽器 ボーカルギターベース
活動期間 1974年 -
共同作業者 ストラングラーズ、CCW
公式サイト www.hughcornwell.com
著名使用楽器
フェンダー・テレキャスター
2010年のライヴにて

ヒュー・アラン・コーンウェルHugh Alan Cornwell, 1949年8月28日 - )はイングランド出身のギタリストボーカリスト

ストラングラーズのオリジナルメンバーで結成の中心人物。1990年にストラングラーズを脱退し、ソロ活動に専念している。

来歴

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ロンドン地主階級の家庭で生まれ育つ。ハイゲートウィリアム・エリス校に在校中、級友のリチャード・トンプソン[注釈 1]に誘われて、共にバンドを結成した[注釈 2]。1960年代後半にブリストル大学生化学学士号を取得した。

大学卒業後、スウェーデンルンド大学で研究の日々を送るかたわら、ハンス・ウォーミング(キーボード)ら現地のミュージシャンとJohnny Soxというバンドを結成して活動していた。1974年にウォーミング以外のJohnny Soxのメンバーを連れてイギリスに帰国した後、ジェット・ブラック(ドラムス)に出会った。ブラックと二人だけで立ったある日のライブステージ上でジャン=ジャック・バーネル(ベース、ボーカル)が加入。同年暮れに母国スウェーデンからウォーミングが合流し、Johnny SoxはThe Guildford Stranglersを経てストラングラーズに改名した。翌年にウォーミングが就労許可が失効したので脱退し、デイブ・グリーンフィールドキーボーディストとして加入した。

ストラングラーズは1977年にデビューを果たし、ロンドンのパンク・ロック/ニュー・ウェイヴ・シーンを代表するバンドとなった。

コーンウェルが30代に差し掛かる頃にはイギリスのパンク・ムーヴメントは終焉を迎えており、彼はソロアーティストとしてのキャリアを意識するようになる。1979年11月にドラマーのロバート・ウィリアムズ[注釈 3]との共作アルバムNosferatuをリリースする。

ストラングラーズは1980年代にもアルバムを発表し続けてヒット曲も生み出したが、彼は限界を感じて、1990年に10枚目のアルバム『10』のレコーディングの後に脱退する。

1992年ロジャー・クック、アンディ・ウエスト[1]と結成したCCW[2]というプロジェクトでアルバムを発表。以降はソロアーティストとしての活動に軸足を置いて今日に至る。1993年に発表したソロアルバムWiredには、スタジオでのセッションをきっかけに布袋寅泰が参加した。

音楽以外での活動

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俳優としての活動に関心を持ち多数の映画やドラマ、ミュージック・ビデオショートフィルムに出演している。またクリケットファンでもあり、クリケット番組にたびたび出演。クリケット選手とともに試合をしたり、番組でアコースティック・セットを披露するなどクリケットへの愛着ぶりを示している。

文筆家としての才もあり、これまで4冊の書籍を出版している。

ディスコグラフィ

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2011年

ソロアルバム

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  • Wolf (1988年)
  • Wired (1993年、US版タイトル:First Bus to Babylon 1999年)
  • Guilty (1997年、US版タイトル:Black Hair, Black Eyes, Black Suit 1999年)
  • Mayday (1999年:ダウンロード限定、2002年9月:CD、ライブアルバム)
  • Solo (1999年)
  • Hi Fi (2000年)
  • Footprints in the Desert (2002年)
  • In the Dock (2003年、アコースティックライブアルバム)
  • Beyond Elysian Fields (2004年)
  • Beyond Acoustic Fields (2008年、Beyond Elysian Fields のアコースティック版アルバム、ツアー限定販売)
  • People, Places, Pieces (2006年、3枚組ライブアルバム)
  • Hooverdam (2008年)
  • New Songs for King Kong (2010年、ライブアルバム)
  • You're Covered (2011年、250枚限定カバーアルバム)
  • Totem and Taboo (2013年:ダウンロード限定)

コラボレーションアルバム

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ストラングラーズ

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著書

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  • Cornwell, Hugh (1980). Inside information. London: Stranglers' Information Service 
  • Cornwell, Hugh; Drury, Jim (2001). The Stranglers: Song by Song. London: Sanctuary Publishing Ltd. ISBN 978-1860743627 [3]
  • Cornwell, Hugh (2006). A Multitude of Sins: Golden Brown, The Stranglers and Strange Little Girls. London: HarperCollins Entertainment. ISBN 978-0007190829 [3]
  • Cornwell, Hugh (2011). Window on the World. Quartet Books Ltd. ISBN 978-0704372306 [3]
  • Cornwell, Hugh (2014). Arnold Drive: Can a man keep his faith when he's lost his way?. Unbound. ISBN 978-1783520527 [3]
  • Cornwell, Hugh (2020). Future Tense. HIS Records Ltd. ISBN 978-1916299603 [3]

脚注

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注釈

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  1. ^ 後にフェアポート・コンヴェンションの結成など様々な活動を経て、フォークロックの重鎮になった。
  2. ^ 彼はギタリストだったが、同じくギタリストだったトンプソンに頼まれてベースを弾いた。
  3. ^ アメリカ人。キャプテン・ビーフハート・アンド・ザ・マジック・バンドのメンバー。

出典

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  1. ^ Discogs”. 2024年11月1日閲覧。
  2. ^ Discogs”. 2024年11月1日閲覧。
  3. ^ a b c d e www.hughcornwell.com”. 2024年11月2日閲覧。