ヒューム石
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ヒューム石 | |
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Humite specimen, Italy | |
分類 | ネソケイ酸塩鉱物 |
シュツルンツ分類 | 9.AF.50 |
化学式 | (Mg,Fe)7(SiO4)3(F,OH)2. |
結晶系 | 斜方晶 |
対称 | Pbnm |
単位格子 |
a = 10.24, b = 20.72 c = 4.73 [Å]; Z = 4 |
へき開 | Poor |
断口 | 不平坦状から亜貝殻状 |
粘靱性 | 脆い |
モース硬度 | 6–6.5 |
光沢 | ガラス光沢 |
色 | 白色、黄色、暗橙色、茶色 |
条痕 | 白色 |
透明度 | 透明 |
比重 | 3.20 – 3.32 |
光学性 | 二軸 (+) |
屈折率 | nα =1.607-1.643, nβ=1.619-1.653, nγ=1.639-1.675 |
複屈折 | 0.0320 |
光軸角 2V | 計算 = 70-78°, 実測 = 68-81° |
分散 | Weak, r > v |
文献 | [1][2][3] |
プロジェクト:鉱物/Portal:地球科学 |
ヒューム石(Humite)は、ネソケイ酸塩鉱物の一種である。花崗岩と苦灰石が接触したスカルン鉱床で多く見られる。
ヴェスヴィオの火山噴出物から発見された鉱物である。1813年に初めて記載され、イギリスの園芸家、政治家である準男爵エイブラハム・ヒューム (2代目準男爵)(1749年-1838年)の名前に因んで命名された[4]。
主にフッ素を含むヒューム石グループのヒューム石サブグループに位置する。2022年現在、ヒューム石グループは未承認のものを含めて19種が発見されている[5]が、そのほとんどが橙色・褐色系の粒状結晶のため、外見上ではほぼ区別は困難である。日本産新鉱物の園石も含まれる。
関連項目
[編集]出典
[編集]- ^ Handbook of Mineralogy
- ^ Webmineral data
- ^ Mindat w/ locations
- ^ Deer, W.; Howie, R.; Zussman, J. (1997). Rock-forming Minerals: Volume 1A, Second Edition, Orthosilicates. Bath, UK: The Geological Society. ISBN 1-897799-88-8
- ^ Humite Group, mindat.org