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ヒュロノメ (小惑星)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヒュロノメ
10370 Hylonome
ハッブル宇宙望遠鏡が2009年に撮影したヒュロノメ
ハッブル宇宙望遠鏡が2009年に撮影したヒュロノメ
仮符号・別名 1995 DW2
分類 ケンタウルス族
発見
発見日 1995年2月27日
発見者 デビッド・C・ジューイット
ジェーン・ルー
軌道要素と性質
元期:2008年11月30日
軌道長半径 (a) 25.132 AU
近日点距離 (q) 18.9152 AU
遠日点距離 (Q) 31.3488 AU
離心率 (e) 0.247367
公転周期 (P) 126 年(460192 日)
軌道傾斜角 (i) 4.144 度
近日点引数 (ω) 6.884 度
昇交点黄経 (Ω) 178.218 度
平均近点角 (M) 38.378 度
物理的性質
直径 70 ± 20 km[1]
絶対等級 (H) 8.408
Template (ノート 解説) ■Project

ヒュロノメ(10370 Hylonome)は、外部太陽系を公転する太陽系小天体の1つである。ケンタウルス族として知られる氷天体に分類される。海王星の軌道と交差する天王星横断小惑星である。1995年2月27日に発見された[2]

名前は、ギリシア神話に登場する雌のケンタウロスヒュロノメに由来する。

スピッツァー宇宙望遠鏡による赤外線観測で、直径が70 ± 20 kmであることが明らかとなった[1]

軌道

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ケンタウルス族の軌道は、巨大惑星の摂動のため、不安定である。現在は天王星がヒュロノメの近点を、海王星が遠点を支配している[3]。比較的長い約637万年の軌道半減期を持っていると推定されている[3]。3478年にヒュロノメは天王星から85Gm以内を通過し、軌道長半径は23.5AUまで短くなる[4]

関連項目

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出典

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  1. ^ a b John Stansberry; Will Grundy; Mike Brown; Dale Cruikshank; John Spencer; David Trilling; et al. (20 February 2007). "Physical Properties of Kuiper Belt and Centaur Objects: Constraints from Spitzer Space Telescope". arXiv:astro-ph/0702538
  2. ^ Discovery Circumstances: Numbered Minor Planets (10001)-(15000)”. IAU: Minor Planet Center. 2009年1月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年12月20日閲覧。
  3. ^ a b Horner, J.; Evans, N.W.; Bailey, M. E. (2004). “Simulations of the Population of Centaurs I: The Bulk Statistics”. Monthly Notices of the Royal Astronomical Society 354 (3): 798–810. arXiv:astro-ph/0407400. Bibcode2004MNRAS.354..798H. doi:10.1111/j.1365-2966.2004.08240.x. 
  4. ^ Fifty clones of Centaur 10370 Hylonome all passing within ~85Gm of Uranus in 3478 Oct”. 2009年4月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年4月25日閲覧。 (Solex 10) Archived 2009年4月29日, at WebCite. Accessed 2009-04-25.

外部リンク

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  • Hylonome as seen around 08 Sept 2009 by the new Hubble WFC3.
  • List of Centaurs and SDOs.