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ヒメノガン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヒメノガン
ヒメノガン
保全状況評価
NEAR THREATENED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: ツル目 Gruiformes
: ノガン科 Otididae
: ヒメノガン属 Tetrax
: ヒメノガン T. tetrax
学名
Tetrax tetrax
和名
ヒメノガン
英名
Little Bustard
Tetrax tetrax

ヒメノガン (姫野雁、学名:Tetrax tetrax)は、ツル目ノガン科に分類される鳥類の一種。和名のヒメノガンは、後述の標本を鑑定した榎本佳樹によるものである[1]

形態

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翼長約24.2~28cm、全長約43cmで、ノガン類では最小の種である。雄の夏羽は、顔は青灰色で頸が黒く、白いV字線と首輪がある。体の上面は茶褐色で黒色の波状斑があり、体の下面は白。雄の冬羽と雌は全身茶褐色で腹部が白く、黒色の波状斑がある[2]

分布

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ヨーロッパ東部や中央アジアシベリア西部で繁殖し、北部に生息する個体は冬期に小アジアシリアインド西北部に渡る[2]日本では迷鳥として1940年(昭和15年)1月4日福岡県山門郡西宮永村(現在の福岡県柳川市)の麦畑に渡来した幼鳥1羽が捕獲された記録がある[1]。剥製は黒田長礼邸に保管されたが、現況は不明[1]

生態

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広く平坦な草原や農耕地などに生息する。繁殖期以外は群れで行動する。

食性は雑食性で、おもに植物無脊椎動物を食べる。先述の渡来時は砂嚢に麦の若芽が詰まっていた[1]

関連地名

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参考文献

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  1. ^ a b c d 安部幸六「珍鳥Tetrax tetrax orientalis HARTERTに就て」 『福岡縣史蹟名勝天然紀念物調査報告書 第十四集』福岡縣 昭和18年
  2. ^ a b 小林桂助『原色日本鳥類図鑑』 保育社 1956年

関連項目

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外部リンク

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イギリス野鳥図譜