ヒポスドール酸

ヒポスドール酸
	IUPAC名 3-Carboxymethyl-5-hydroxy-1,4,8-trioxo-4,8-dihydro-1H-fluorene-9-carboxylic acid
識別情報
CAS登録番号	851367-73-2
ChemSpider	21474973
	SMILES c1cc(=O)c-2c(c3=c(c2c1O)c(=O)c(cc3=O)C(=O)O)C(=O)O;
	InChI InChI=1S/C15H6O8/c16-5-1-2-6(17)9-8(5)11-10(12(9)15(22)23)7(18)3-4(13(11)19)14(20)21/h1-3,16H,(H,20,21)(H,22,23) Key: VQUMVNJFHSBVDL-UHFFFAOYSA-N ; InChI=1/C15H6O8/c16-5-1-2-6(17)9-8(5)11-10(12(9)15(22)23)7(18)3-4(13(11)19)14(20)21/h1-3,16H,(H,20,21)(H,22,23) Key: VQUMVNJFHSBVDL-UHFFFAOYAR;
特性
化学式	C16H8O8
モル質量	328.23 g mol−1
外観	Red
	特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ヒポスドール酸（ヒポスドールさん、hipposudoric acid）はカバの体表から分泌される粘液に含まれる赤い色素である^[1]。この粘液は「血の汗」や「ピンクの汗」と呼ばれることが多く、ヒポスドリック (hipposudoric) という言葉自体「カバの汗（hippo + sudor）」という意味だが、分泌される粘液は汗でも血でもない。

ヒポスドール酸はオレンジ色のアナログであるノルヒポスドール酸と同様に紫外線を遮断する能力を持ち、殺菌作用もある。ホモゲンチジン酸の酸化的二量化により生成する^[2]。

参考文献

^ 橋本貴美子, 犀川陽子, 中田雅也 (2007). “Studies on the red sweat of the Hippopotamus amphibius”. Pure Appl. Chem. 79 (4): 507–517. doi:10.1351/pac200779040507.
^ 森谷開, 松浦正憲, 犀川陽子, 中田雅也, 橋本貴美子, 山口歩, 坂本和弘, 秋久成人, 平田洋義 (2006). “カバの赤い汗に含まれる色素ヒポスドール酸類の前駆体の探索”. 日本化学会講演予稿集 86 (2): 1314.

[1] 橋本貴美子, 犀川陽子, 中田雅也 (2007). “Studies on the red sweat of the Hippopotamus amphibius”. Pure Appl. Chem. 79 (4): 507–517. doi:10.1351/pac200779040507.

[2] 森谷開, 松浦正憲, 犀川陽子, 中田雅也, 橋本貴美子, 山口歩, 坂本和弘, 秋久成人, 平田洋義 (2006). “カバの赤い汗に含まれる色素ヒポスドール酸類の前駆体の探索”. 日本化学会講演予稿集 86 (2): 1314.

[1]

[2]