コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

ヒジノワ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ヒジノワ(Hijinowa)とは栃木県芳賀郡益子町にある地域コミュニティーグループである [1][2][3][4][5][6]

2009年(平成21年)から益子町で開催されている町おこしアートイベント「土祭(ひじさい)」がきっかけとして生まれた[1][3][4][7][8][6]

ヒジノワ cafe&space[6]を拠点としている[9][7][6][3][10]

概要

[編集]

2009年(平成21年)秋、益子町の「町おこし」アートイベントとして「土祭」が初めて開催された[1][3][4][7][8]

そして「土祭」に関わった有志たちがボランティアで[11]、「土祭」で繋がった人たちの連携を生かすためのコミュニティーグループ「ヒジノワ」を立ち上げた[1][12][3][4][5][6]

30歳前後を中心に20代から60代とメンバーの年代幅広く[1]、職業も陶芸家や工芸作家を中心として、プランニングディレクターや建築家[11]農家公務員、そしてプログラマーなど様々な職業の人たちが参加している[1]

2009年(平成21年)の「土祭」で行われた「栃木緑建築プロジェクト」により[5]現代アート展示会場としてリノベーションした[3][4]築100年にも及ぶ古民家を「また空き家に戻すのはもったいない」という考えに基づいて[3][4][5]受け継いで開いた「ヒジノワ cafe&space[10][3][11][4][9][6]を主な活動の場としている[1][9][13][5]

「ヒジノワ」に登録したメンバー「ヒジノワ」メンバーが[9]交代で店主となって定期的に開店する[9][7][3]「コミュニティ・カフェ」や[9][7][5]、益子町周辺産の有機野菜を販売するマーケットやフリーマーケット[2][3][9]。そして併設されているギャラリー[9]での展覧会や[13][14][12]音楽ライブイベント[15][3]や映画上映会[16][17][3]など、様々なアートイベントを開き[3][4][5]、「益子陶器市」には留まらない[3]、益子に観光で訪れた人たちや地元の人たちの交流の場と[1]、「益子らしいライフスタイル」を創り出し紹介する活動を行っている[2][4]

そして2012年(平成24年)以降の「土祭」開催のたびに主要会場となった[5]

2018年(平成30年)には改修工事を行い、2階をシェアオフィスに、そして1階もコワーキングスペースとして利用出来るようにし、益子町の更なる地域創世活動を促した[4]

2022年(令和4年)11月には、台湾北部にある木工が盛んであり工芸による地域振興をはかっている桃園市大渓区との民間の姉妹都市協定を結びアートイベントを開くなど、活動は幅広くなっている[11][18]

脚注

[編集]

注釈

[編集]

出典

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h 「下野新聞」2010年(平成22年)4月16日付 22面「カフェで益子の魅力発信」「陶器市に交流の場」「グループ「ヒジノワ」が開設」「展覧会や野菜販売も」
  2. ^ a b c 「下野新聞」2010年(平成22年)6月4日付 20面「陶芸、家具類…お宝探そう」「毎月第1土曜を「土の日」に」「第1弾、あす蚤の市」「益子・市民グループ「ヒジノワ」」
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n 鈴木 稔|年齢も職業もバラバラだからおもしろい。アートイベントから生まれた地域コミュニティ。”. まち冒険. 2024年1月28日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g h i j ヒジノワとは”. ヒジノワ cafe&space. 2024年1月24日閲覧。
  5. ^ a b c d e f g h 土祭,益子町 2016, p. 199.
  6. ^ a b c d e f twin月刊ツイン2018年4月号,株式会社ツインズ 2018, p. 15.
  7. ^ a b c d e 栃木の街さんぽ,散歩の達人MOOK 2014, p. 51.
  8. ^ a b 土祭,益子町 2016, p. 198.
  9. ^ a b c d e f g h SAKUTTO,下野新聞社 2012, p. 43.
  10. ^ a b ヒジノワ カフェ&スペース - Googleマップ
  11. ^ a b c d 「下野新聞」2022年(令和4年)11月23日付 24面「工芸縁に 深める交流」「台湾・大渓区と「勝手姉妹郷」」「益子の「ヒジノワ」」
  12. ^ a b 「下野新聞」2022年(令和4年)7月20日付 21面「壬生の鈴木さん」「益子で個展大小18点並ぶ」
  13. ^ a b 「下野新聞」2014年(平成26年)11月12日付 21面「「モリオカサマシコ」開催」「益子で15、16日」「盛岡の作家ら出展」
  14. ^ 「下野新聞」2021年(令和2年)6月3日付 20面「伊写真家が写した益子」「土祭関連、6日まで展示」
  15. ^ 「下野新聞」2018年(平成30年)9月12日「里山の風土 情感豊かに」「「ましこのうた」ライブで初披露」「町民らもコーラス参加」「都内のシンガー石塚さん作詞作曲」
  16. ^ 「下野新聞」2019年(令和元年)10月13日付 25面「「津軽のカマリ」上映」「竹山さんの生涯たどる」「伝説の三味線奏者」「益子で27日」
  17. ^ 「下野新聞」2019年(令和元年)11月2日付 27面「伝説の三味線 胸に染み入る」益子「「津軽のカマリ」上映」
  18. ^ 「下野新聞」2023年(平成5年)5月11日付 23面「勝手姉妹郷」で交流」「台湾・大渓の工芸品販売」「益子のヒジノワ」「12~22日にイベント開催」「古建築などテーマ、講演も」

参考資料

[編集]
  • D&DEPARTMENT PROJECT編集部『d design travel TOCHIGI』D&DEPARTMENT PROJECT〈d design travel, 6〉、2011年9月5日、100-107,132-133,184頁。ISBN 9784903097060NCID BB06874903国立国会図書館サーチR100000001-I27210012373275 
2009年の「土祭」でアーティスト・仲田智により制作され、現在も「ヒジノワ cafe&space」に設置されている益子焼のテストピースによる陶壁「ヒカリの鱗」が表紙に使われている。
  • 『SAKUTTO(サクット)とちぎのてくてくカフェ散歩』下野新聞社、2012年11月4日、43頁。ISBN 9784882864967 
  • 散歩の達人MOOK編集部 編『日光 那須 益子 栃木の街さんぽ&温泉』株式会社交通出版社〈散歩の達人MOOK M8〉、2014年4月16日、51頁。ISBN 9784330444147 
  • 益子町 編『土祭 2009-2015』有限会社 里文出版、2016年3月30日、198-199頁。ISBN 9784898064399 
  • 『twin(月刊ツイン)32巻4号(353)2018年4月号「益子のタナゴコロ」「益子に出かける、その理由。」』株式会社ツインズ、2018年3月25日、15頁。栃木県立図書館検索結果 

外部リンク

[編集]

「ヒジノワ」関連

[編集]
「ヒジノワ」メンバーが中心となり、益子町の竹林整備を行っているグループ。