パンミー
表示
パンミー(pan mee)は、マレーシアで食されている中華麺、およびその麺を用いた麺料理[1]。漢字表記では板麺となる[1]。
卵入り小麦麺であり、板状に麺生地を伸ばしてからカットすることから名づけられている[1]。
麺生地を板状に伸ばしさえすればパンミーとなるのでカットのしかたによって、細麺、日本のきしめんのような平麺、日本のすいとんに近いちぎり麺など、さまざまな形状のパンミーがある[1][2]。
今でこそパンミーの専門店も存在するが、もともとは家庭料理であり、日本のほうとうやだご汁のような気取らない家庭料理であった[3]。そのため、専門店では自家製麺で提供することに拘っている店も多い[3]。
麺料理としてはスープに麺を入れるタイプと、タレを混ぜて食べるまぜ麺タイプとに大別される[4]。
パンミーには様々な麺料理があるが、イカンビリス(ikan bilis)と呼ばれる煮干しをスープの出汁や揚げたイカンビリスを具にしたり、シイタケを使ってうま味を加えたり、サユマニス(sayur manis)と呼ばれる草が加えられるのが共通的な特徴となる[3]。
まぜ麺タイプにも、サユマニスの入ったスープが別皿で提供され、麺が乾いてくっついた場合にはスープを麺にまわしかけて、ほぐしながら食べる[3]。
マレーシアをはじめとして東南アジアでは、パンミーのような麺料理は屋台での朝食としても食されている[5]。
インスタント麺の製品の販売されている[1]。
出典
[編集]- ^ a b c d e 古川音 (2021年2月16日). “マレーシア発インスタント麺が秀逸! もっちり麺「パンミー」を自宅で再現”. CREA. p. 1. 2024年11月21日閲覧。
- ^ 「マレーシア」『W26 世界の麺図鑑 :59の国と地域の多彩な麺料理230種類を旅の雑学とともに解説』地球の歩き方、2022年、92頁。ISBN 978-4059206002。
- ^ a b c d 古川音 (2014年6月17日). “マレーシアの手打ち麺「パンミー」”. All About. 2024年11月21日閲覧。
- ^ 古川音 (2022年7月4日). “マレーシアのソウルフードが日本でも 屋台麺・パンミーが下北沢で人気! パンミー専門店「ジャパンミー」”. CREA. p. 1. 2024年11月21日閲覧。
- ^ 古川音 (2022年7月4日). “マレーシアのソウルフードが日本でも 屋台麺・パンミーが下北沢で人気! パンミー専門店「ジャパンミー」”. CREA. p. 2. 2024年11月21日閲覧。