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パワーパフガールズ (2016年のテレビアニメ)

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パワーパフガールズ > パワーパフガールズ (2016年のテレビアニメ)
パワーパフガールズ (2016)
ジャンル スーパーヒーローアクションコメディギャグアニメ
アニメ
原作 クレイグ・マクラッケン
総監督 ニック・ジェニングス
監督 ボブ・ボイル
キャラクターデザイン シャイアン・カーティス
カルロス・ヌニェス、他
音楽 マイク・レーガン
アニメーション制作 カートゥーン ネットワーク・スタジオ
製作 カートゥーン ネットワーク
放送局 カートゥーン ネットワーク
放送期間 アメリカ合衆国の旗 2016年4月4日 - 2019年6月16日
日本の旗 2016年4月9日 - 2021年8月1日
話数 全119話+スペシャルエピソード1話
テンプレート - ノート
プロジェクト アニメ
ポータル アニメ

パワーパフガールズ』(The Powerpuff Girls)は、2016年より放送開始されたニック・ジェニングスとボブ・ボイルによるテレビアニメ作品。1998年から2005年まで放送されたクレイグ・マクラッケン原作の同名のアニメリブートであり、前作と同様、スーパーパワーを持つ女の子ブロッサム、バブルス、バターカップの活躍を描く。

概要

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2014年6月パワーパフガールズ』の新規シリーズを2016年に開始するとカートゥーン ネットワーク(以下、CN)が発表[1][2]2015年6月に一部声優とスタッフの一新が発表された。オリジナル版の原作者であるクレイグ・マクラッケンは2010年にCNを退職しているため新シリーズ制作には関わっておらず[3]アドベンチャー・タイム』『スポンジ・ボブ』等でアートディレクターを務めたニック・ジェニングスが総監督を[4]、『イン・ヤン・ヨー!』の原作・監督であるアニメーターのボブ・ボイルが共同監督を担当する[3]

2016年3月16日には、本放送の開始およびそれに先駆けた先行放送を世界同時期に行うことが発表された。あわせて日本語吹き替え版のキャストも発表され、こちらもテレビ東京版から続く旧シリーズのキャストから一新された。日本語吹き替え版のキャスト変更は『パワーパフ ガールズ アンダーグラウンド』以来となる[5][注 1]

日本CNでは4月9日に『世界中で出動開始!パワーパフ ガールズ』と題し、日本版の第1話となる『お友達は一角獣さん!?』を先行放送し、4月24日に『パワーパフ ガールズ 拡大スペシャル』と題し、日本版の第1話 - 第6話を先行放送[注 2]6月18日よりレギュラー放送を開始した。

設定の変更

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  • 旧シリーズでガールズの通っていたポーキー・オークス幼稚園が諸事情で閉園となり、新たに学校へ通う事となった。幼稚園で担任だったキーン先生も同じ学校の教師として勤めている。
  • 現代情勢に合わせ、ガールズが緊急連絡を受けるホットライン固定電話からスマートフォンに変更された。
  • ガールズが身体の周囲にオーラ状のエネルギー体を出し、攻撃や防御に使う能力を身につけた。形状は変幻自在であり、ブロッサムは家庭用品状に、バブルスは動物状に、バターカップは兵器状に変わる。
  • 様々な新キャラが登場する他、ガールズが誕生する前に誕生したブリスが登場する。
  • 旧パワーパフガールズの通常回は全78話であるが、リブート版の放送話数は全119話である。
  • なお、後にゲームであるマルチバーサスに登場したパワーパフガールズは、スキン変更で「ラウディラフボーイズ」に変更できることからデザインが旧版ベースである。

評価

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  • 本作について、現地タブロイド紙『The Badger Herald』では「古典的な懐かしさがありつつも、新世代向けに新しい演出を加えている」と評しており[6]IGNはエピソード『Man Up(日本語題:お嬢ちゃんじゃないっ!)』に10点満点中8.0を付け「新しいキャストには慣れるまで時間がかかるが、内容は『パワーパフガールズ』の本質をとらえている」と評価している[7]
  • 一方、とりわけ海外では旧作からの声優およびスタッフ・演出の変更に対し怒りの声を上げるファンが存在し、旧作でのバブルス役のタラ・ストロング[3]、ブロッサム役のキャシー・キャバディーニ[8]、バターカップ役のエリザベス・デイリー[9]も声優陣の交代についてTwitter上でショックを受けた旨の投稿をしている。
  • エピソード『Tiara Trouble(日本語題:ハチャメチャおしゃれショー)』でのバブルスの台詞"No me gusta!"(「嫌いだ」という意味のスペイン語、日本語吹替では「私は絶対イヤ!」)が、インターネット・ミームとして広まり、本国での放送と同年にはKnow Your Memeに登録された。

受賞・ノミネート

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部門 作品・人物 結果
2016 第68回プライムタイムクリエイティブアート・エミー賞 短編アニメーション部門[10] Once Upon a Townsville(日本語題:王子様はどこに?) ノミネート
2017 グレイシー賞 ファミリー向けシリーズ部門[11] パワーパフガールズ(2016) 受賞
2018 第45回アニー賞 アニメーション音楽部門[12] マイク・レーガンボブ・ボイルHome, Sweet Homesick(日本語題:宇宙キャンプへ行こう!)) ノミネート

登場キャラクター

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声優はアメリカのオリジナル版 / 日本語吹き替え版の順。

旧作から引き続き登場するキャラクター

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ブロッサム
声 - アマンダ・レイトン / 豊崎愛生
バブルス
声 - クリステン・リー / 上坂すみれ
バターカップ
声 - ナタリー・パラミデス / 村中知
ユートニウム博士
声 - トム・ケイン / 川原慶久
市長
声 - トム・ケニー / 林家正蔵
キーン先生
声 - ジェニファー・ヘイル /有賀由樹子
ナレーション
声 - トム・ケニー / 林家正蔵
モジョ・ジョジョ
声 - ロジャー・L・ジャクソン / 武田幸史
プリンセス
声 - ヘイリー・マンシーニ、ケルシー・アボット / 古城門志帆
アメーバー・ボーイズ
カレ
声 - トム・ケイン / 川原慶久

今作から新たに登場したキャラクター

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ブリス英語版
声 - オリヴィア・オルソン / 潘めぐみ
ダニー
声 - ジョシュ・ファデム / 河合みのる
サプナ
エディ
ブルーベル
マット・マンサー
ジャレド・シャピロ
トニー
エリカ
マンボーイ
声 - モーリス・ラマーシュ / 上田燿司
パックラット
声 - ジェイソン・スピサック / 烏丸祐一
ビアンカ・ビキニ
声 - リリー・ヴォネガット / 斎藤恵理
ジェミカ
声 - アナイス・フェアウェザー / 合田絵利
シリコ
声 - ジェイソン・スピサック / 下山吉光
ザ・ナット
声 - ジェイソン・ケイン / 北沢洋
メイリン
声 - ケイト・ヒギンズ / ???
バターカップが参加するローラーダービーグループ「ダービータンツ」のリーダー。

スタッフ

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メインスタッフ

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  • 原作 - クレイグ・マクラッケン
  • 総監督 - ニック・ジェニングス
  • 共同監督 - ボブ・ボイル
  • スーパーバイジングディレクター - ジュリア・"フィッツィ"・フィッツモーリス
  • アートディレクター - エウソン・リー
  • キャラクターデザイン - シャイアン・カーティス、カルロス・ヌニェス、アリソン・ドナート
  • プロップ&エフェクトデザイン - サラ・クレイグ、コリー・ブース、ベンジャミン・ウルフ、ミランダ・ドレスラー
  • キャスティング - リンダ・ラモンターニュ
  • 音声監督・キャスティング補佐 - ジャック・フレッチャー
  • 音楽 - マイク・レーガン
  • プロデューサー - パーネル・ヘイズ
  • エグゼクティブプロデューサー - ジェニファー・ペルフリー、カーティス・レラーシュ、ブライアン・A・ミラー、ロブ・ソーチャー
  • アニメーション制作 - カートゥーン・ネットワーク・スタジオ
  • 制作協力 - SMIP,inc.
  • 製作 - カートゥーン ネットワーク

日本語版スタッフ

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  • プロデューサー - 村杉奈穂、高橋政宏(カートゥーン ネットワーク)
  • 吹替翻訳 - 瀬谷玲子
  • 吹替演出 - 安藤直子
  • 録音制作 - 東北新社

主題歌

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オープニング
「Who's Got the Power?」英語歌 - Taco cat / 日本語訳詞・歌 - May J.
放送されている各国で、現地の歌手による訳詞が使われている。(日本では2話からMay J.が起用された)
日本語版においては一部の場面がカットされている。
エンディング
「The Powderpuff Girls」歌 - Tristan Sedillo and Hannah Watanabe-Rocco
公式ダンスミュージック(日本版オリジナル)
「ぱわわわわん!!! パワーパフガールズ」作詞・作曲 - 鈴木まなか / 編曲 - Carlos K. / 歌 - わーすた
日本ではかつて放送終了後にこの楽曲の振り付けMVが放送されていた。

各話リスト

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アメリカでの放送順と日本での放送順は異なるため、ここでは日本での放送順に表記する。特記がない限り放送日は初放送時のものである。

シーズン表記はアメリカ版のもの(日本での放送ではシーズン表記がない)。

脚注

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注釈

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  1. ^ 旧シリーズのテレビ東京版の製作に携わっていたスターチャイルド(後のKING AMUSEMENT CREATIVE)は本作の製作には関わっていない。
  2. ^ 両日とも『おかしなガムボール』・『レギュラーSHOW〜コリない2人〜』・『スティーブン・ユニバース』・『ぼくはクラレンス!』の日本初放送回と合わせて放送。

出典

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  1. ^ 'Powerpuff Girls' Returning to TV in 2016, Animation Magazine, 2014年6月16日
  2. ^ 「パワーパフガールズ」新作TVシリーズ製作発表2016年に世界デビュー, アニメ!アニメ!, 2014年6月17日
  3. ^ a b c Hughes, William (2015年6月9日). “Powerpuff Girls Voice Actor Feels 'Stabbed in the Heart' by New Version”. The A.V. Club. The Onion, Inc.. 2015年6月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年6月11日閲覧。
  4. ^ Staff writers (2015年2月19日). “Cartoon Network Unveils Upfront Slate for 2015–2016”. Deadline Hollywood. Penske Media Corporation. 2015年2月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年6月11日閲覧。
  5. ^ 「パワーパフ ガールズ」新シリーズ4月9日から世界一斉放送 キャストは豊崎愛生、上坂すみれ、村中知,アニメ!アニメ!,2016年3月16日
  6. ^ Solotaroff-Webber, Henry (2016年4月12日). “‘The Powerpuff Girls’ are back and ready to kick ass”. The Badger Herald. 2019年10月12日閲覧。
  7. ^ THE POWERPUFF GIRLS Are Back – Our Review of the New Series”. Nerdist (2016年4月4日). 2019年10月12日閲覧。
  8. ^ @CatCavadiniさんはTwitterを使っています:「I wish the new girls well but Wow! does this hurt my heart:(」” (2015年6月9日). 2018年7月26日閲覧。
  9. ^ @RealEGDailyさんはTwitterを使っています:「Owie! Rt in the kisser ! Hurts Xxeg」” (2015年6月9日). 2018年7月26日閲覧。
  10. ^ Complete List of 2016 Emmy Nominees”. The Los Angeles Times (2016年7月14日). 2019年10月12日閲覧。
  11. ^ https://allwomeninmedia.org/gracies/2017-gracie-winners/
  12. ^ Complete List of 2016 Emmy Nominees”. Variety (2017年12月4日). 2019年10月12日閲覧。

外部リンク

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