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パルミチン酸セチル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
パルミチン酸セチル
識別情報
CAS登録番号 540-10-3 チェック
PubChem 10889
ChemSpider 10427 チェック
UNII 5ZA2S6B08X
EC番号 309-375-8
KEGG D08888
ChEBI
ChEMBL CHEMBL2106073 ×
特性
化学式 C32H64O2
モル質量 480.85 g mol−1
外観 無色ワックス状
融点

54 °C, 327 K, 129 °F [1]

特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

パルミチン酸セチル(Cetyl palmitate)またはヘキサデカノン酸ヘキサデシル(Hexadecyl hexadecanoate)は、ヘキサデカン酸ヘキサデカノールエステルである。白色のワックス状固体で、かつてかなり高価で取引されていたマッコウクジラ鯨蝋の主成分である[2]。また、固体脂質ナノ粒子を構成する。

サンゴ礁を構成するイシサンゴ目は、その組織内に大量のパルミチン酸セチルを含み、摂食阻害剤として働いていると考えられている[3]

出典

[編集]
  1. ^ http://www.sciencelab.com/msds.php?msdsId=9923365
  2. ^ Wilhelm Riemenschneider and Hermann M. Bolt "Esters, Organic" Ullmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry, 2005, Wiley-VCH, Weinheim. doi:10.1002/14356007.a09_565.pub2
  3. ^ Dobretsov, S.; Al-Wahaibi, A. S. M.; Lai, D.; Al-Sabahi, J.; Claereboudt, M.; Proksch, P.; Soussi, B., "Inhibition of Bacterial Fouling by Soft Coral Natural Products", International Biodeterioration & Biodegradation 2015, volume 98, 53-58. doi:10.1016/j.ibiod.2014.10.019