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パリ - ストラスブール線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
パリ - ストラスブール線
概要
現地表記 Ligne de Paris-Est á Strasbourg
所在地 イル・ド・フランス地域圏
オー・ド・フランス地域圏
グランテスト地域圏
起終点 パリ・ノイジー・ル・セック駅
ストラスブール中央駅
路線記号 070 000
運営
開業 1849年7月5日(最初開業)
1852年8月12日(最終開業)
所有者 SNCF
運営者 SNCF
路線諸元
路線総延長 502.0 km
路線数 複々線、複線
軌間 1435 mm(標準軌
電化 25 kV / 50 Hz(交流
架空電車線方式
運行速度 160 km/h(最高速度)
ルート番号 101、103
路線図

0.0
パリ東駅
2.5
ローザ公園駅
4.5
パンタン
8.9
ノイジー・ル・セック
10.3
ボンディ
12.8
ル・レンシ=ヴィルモンブル=モンフェルメール
14.1
ギャニー
Grende ceinture complémentaire
16.1
ル・シェネ
18.3
シャルル・グールネ
RER E終着駅
22.5
ヴェル・トルシ
LGV東ヨーロッパ線、ストラスブール方面
27.4
ラニー・トルニー
シャリフェルトンネル(168 m)
From Crécy-la-Chapelle
36.1
エスブリ
マルヌ川
44.1
モー
マルヌ川
50.2
トリルポル
Trilport–Bazoches railway (Reims方面)
 
マルヌ川
57.7
シャンジ・聖ジャン
65.2
ラ・フェルテ・ス・ジョワル
マルヌ川
マルヌ川
マルヌ川
73.8
Nanteuil-Saâcy
83.8
ノジャン・ラルトー・シャーリ
88.1
シェジ・シュル・マルヌ
Château-Thierry–Oulchy-Breny railway (Oulchy-Breny方面)
94.5
シャトー・ティエリ
Mézy–Romily-sur-Seine railway
↑オー・ド・フランス州 / グランテスト州
116.4
ドルマン
125.9
ポルタ・バンソン・シャティリオン
135.5
ダムリ・ブールソ
141.4
エペルネー
Éperny–Reims railway (Reims方面)
147.6
旧オワリー
Oiry-Mareuil–Romilly-sur-Seine (Romilly方面)
154.1
Athis-Tours sur Marne
158.7
ジャロン
LGV東ヨーロッパ線連結線、(Reims方面)
172.2
シャロン・アン・シャンパーニュ
174.9
クリュ
クリュ - サンス線
182.9
旧メリ=セン・ジェルメン
187.7
ヴィトリ・ラ・ヴィレー
198.8
ロワジ・シュル・マルヌ
マルヌ川
V–VlF線、FC–VlF線
204.9
ヴィトリ・ル・プランソワ
217.1
ブルスム・オシニェモン
Blesme-Haussignémont–Chaumont railway
225.3
パルニ・シュル・ソール
230.9
セルメズ・ル・バン
239.0
ルヴィニー
242.2
旧ヌヴィレ・シュル・オルナン
245.0
ミュシー
250.0
旧ファン
253.6
バール・ル・デュク
258.5
ロンジェヴィル=メーズ
265.0
ナンソワ・トロンヴィル
273.6
エルネクール・ロクセヴィル
Former Pont-Maugis–Lérouville railway
288.7
レルーヴィル
Lérouville–Metz railway (メス方面)
294.0
コメルシー
Jessains-Sorcy railway
302.2
ソルシ
(572 m)
307.9
パニー・シュル・モェーゼ
Bologne–Pagny-sur-Meuse
(1122 m)
312.6
フー
Culmont-Chalindrey–Toul
319.4
トゥール
nach Point-Saint-Vincent (Former line)
328.1
フォンテノワ・シュル・モゼレ
モーゼル川
337.4
リヴェルデュン
モーゼル川
Frouard–Novéan railway
344.3
フルアル
Former Champigneulles–Sarralbe railway
347.2
Champigneullesシャンピニューレ
352.4
ナンシー中央駅
355.5
ジャルヴィレ
Railway Jarville-la-Malgrenge–Mirecourt
358.0
ラヌヴヴィレ
365.4
ヴァランジェヴィレ
368.1
ドンバレ・シュル・ムルト
Ligne Toul à Blainville-Damelevières
370.1
ロジエレ・オ・サリンヌ
375.5
ブランヴィレ=ダムルヴィエレ
Ligne Blainville-Damelevières à Lure
380.4
モン・シュル・ムルト
ムルト川 (70 m)
ムルト川 (42 m)
385.2
リュネヴィル
Ligne de Lunéville à Saint-Dié
392.9
旧マランヴィレ
401.2
旧アンベルメニル
409.6
イニェー=アヴリクール
Ligne d'Igney-Avricourt à Cirey
旧フランス/ドイツ帝国国境
410.9
旧ヌヴェル=アヴリクール
Ligne Nouvel-Avricourt à Bénestroff
413.5
旧レシクール・ル・シャトー
420.1
ゴンドレクサンジェ
マルヌ川運河(32 m)
423.3
エミング
左側通行↔右側通行
431.8
サレブール
435.2
レダン
442.8
旧アルズヴィレ
448.0
リュツェルブール
453.5
旧スタンバク
458.0
サヴェルン
462.5
スタンブール
466.4
デットヴィレル
ゾルン川
道路D421
469.7
ヴィルヴィサイム
474.5
オッホフェルデン
476.6
シュヴィンドラツァイム
旧三角線
479.7
モメナイム
高速道路A4
484.9
ブリュマト
ゾルン川
486.6
ステファンスフェルト
高速道路A4
LGV Est euro.、V-W線
高速道路A355
492.3
ヴェンデナイム
494.7
ムンドルサイム
497.2
旧オスベルゲン
貨物迂回線
502.0
ストラスブール駅
S-B線S-A線
テンプレートを表示

パリ - ストラスブール線フランスの首都パリストラスブールを結ぶ幹線鉄道路線である。この路線はパリ東駅 - ノイジー=ル=セク区間でパリ - ミュルーズ線と線路を共有して、主要経由地はシャロン=アン=シャンパーニュナンシーである。LGV東ヨーロッパ線の開業でこの路線の重要性は旅客運送の部門で減少している。

沿線概況

[編集]
シャリフェール付近の鉄道橋

パリ - ストラスブール線はノイジー・ル・セク駅でパリ - ミュルーズ線から分岐する。列車は続いてマルヌ川を沿って東の方向に走行して、モーシャトー・ティエリエペルネーシャロン=アン=シャンパーニュヴィトリ・ル・フランソワを経由する。ヴィトリ・ル・フランソワ駅からこの路線はソ川およびオルナン川の上流方向に続く。列車はバール・ル・デュク駅を通過し、コメルシー近くのムーズ川の鉄道橋を通過する。この路線はトゥールにあるモーゼル川上流に入り、その川と平行にフルアールまで伸びる。

列車はムルト川に沿って上流方向に走行して、ナンシー及びリュネビルに至る。線路はサルブール駅から東に続き、サヴェルヌ近くでヴォージュ山脈の尾根を横切る。列車はゾルン川と平行にブリュマトまで走行して、そこで南に曲がり ストラスブール中央駅に到着する。

歴史

[編集]

パリ - ストラスブール鉄道のプロジェクトは1833年すでに企画されて、路線経路は1844年に決定された[1]。この路線は「パリ - ストラスブール鉄道会社(Compagnie du chemin de fer de Paris à Strasbourg)」により建設・開通されて、鉄道会社は1854年に「東部鉄道(Chemins de fer de l'Est)」の一部となった[2]。1849年7月5日にパリ - モー区間が最初に、いくつかの区間が次々に開業された。1852年8月12日にパリ - ストラスブール鉄道はナンシー - サールブール区間の開通を通じて完工された[3]

アルザス=ロレーヌ地方ドイツ帝国に割譲された後に、サレブール - ストラスブール区間は1871年新たに創設されたエルザス=ロートリンゲン帝国鉄道(Keiserliche Generaldirektion der Eisenbahn in Elsass-Lothringen)に管理されることとなった。現在ザレブールで列車の走行方向が左側通行から右側通行に変わるのがこの鉄道機関のシステムから由来する。1883年オリエント特急列車の運行が開始された以来、この路線は東部鉄道区間とエルザス=ロートリンゲン帝国鉄道区間を合わせて主な経路として採択された。

第一次世界大戦の終戦後、サレブール - ストラスブール間は再びフランス領に入ってアルザス=ロレーヌ鉄道(Administration des chemins de fer d’Alsace et de Lorraine)により運営されていた。1938年1月1日にフランス国鉄が創立されて、東部鉄道区間とアルザス=ロレーヌ鉄道区間が統合された。

1956年12月に電力供給設備がサレブール - ストラスブール区間で設置された。1962年5月22日まで全体の区間が電圧25 kV、周波数50 Hzで電化された。1961年6月18日ヴィトリ・ル・フランソワでパリ - ストラスブール区間の急行列車に爆弾テロ事件が発生して、28人が死亡し170人が負傷した[4]

2006年TGV列車がこの路線に投入された。LGV東ヨーロッパ線の建設過程でシャルル・グールネ - ヴェル分岐点区間が複々線で改修された[5]

運行形態

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パリ - ストラスブール鉄道では次の列車編は提供されている。

  • TGV: パリ - ベール・シュル・マルヌ区間、シャロン・アン・シャンパーニュ - バール・ル・デュク、フルアール - ナンシー、サルブール - ストラスブール区間運行。
  • ICE: パリ - ストラスブール - ミュンヘン。パリ - ベールシュルマルヌ区間、サレブール - ストラスブール区間運行。
  • TER: TERシャンパーニュ・アルデンヌ、TERロレーヌ、TERアルザスなど各地域中距離列車編。
    • TER A03: (サレブール - レダン - リュツェルブール -)サヴェルン - シュタインブール - デットヴィレル - ヴィルヴィサイム - オッホフェルデン - シュヴィンドラツァイム - モメナイム - ブリュマト - ステファンスフェルト - ヴェンデナイム - ムンドルサイム - ストラスブール - セレスタ。30/60分ごと[6]
    • TER A13: (パリ東駅 -)ナンシー - リュネヴィル - サレブール - サヴェルン - ストラスブール。60/120分ごと[7]
    • TER A14: メス - モランジュ - レダン - サヴェルン - ブリュマト - ストラスブール[8]
  • トランシリアン列車(P北系統): パリ東駅 - シャルル・グルネー - ヴェル・トルシ - ラニー・トルニー - エスブリ - クレシーラシャペル / ラフェルテミロン / シャトーティエリ[9]。使用車両はZ50000形電車
  • RER(E系統): ナンテールラポリー - マジェンタ - ローザ公園駅 - パンタン - ノイジー・ル・セック - シャルル・グルネー / トゥールナンアンブリー[10]

参考文献

[編集]
  • Otto Föhlinger (1897) (ドイツ語). Geschichte der Eisenbahnen in Elsass-Lothringen und ihres Transport-Verkehres. Straßburg: Verlag Heitz & Mündel. https://archive.org/stream/geschichtederei00fhgoog/geschichtederei00fhgoog_djvu.txt 
  • Jean-Pierre Rigouard (2006) (フランス語). Paris–Strasbourg. De la Compagnie de l’Est au TGV (1. ed.). Saint-Cyr-sur-Loire: Éditions Alan Sutton. ISBN 978-2-84910-550-4 
  • André Schontz; Arsène Felten; Marcel Gourlot (1999) (フランス語). Le chemin de fer en Lorraine. Ed. Serpenoise. ISBN 9782876924147 

外部リンク

[編集]

脚注・出典

[編集]
  1. ^ Joanne, Adolphe (1859) (フランス語). Atlas historique et statistique des chemins de fer français. Paris: L. Hachette. p. 39. https://archive.org/details/atlashistorique00joangoog 
  2. ^ Demeur, A. (1860) (フランス語). Les chemins de fer français en 1860: Statuts des compagnies, notices historiques-situations financières. Paris: Librairie de N. Chaix et cie.. p. 92 
  3. ^ Direction Générale des Ponts et Chaussées et des Chemins de Fer (1869) (フランス語). Statistique centrale des chemins de fer. Chemins de fer français. Situation au 31 décembre 1869. Paris: Ministère des Travaux Publics. pp. 146–160 
  4. ^ Marie-Estelle Pech (2015年1月7日). “L'attentat le plus meurtrier depuis Vitry-Le-François en 1961”. Le Figaro. https://www.lefigaro.fr/actualite-france/2015/01/07/01016-20150107ARTFIG00178-historique-des-attentats-en-france-depuis-1994.php 2021年3月23日閲覧。 
  5. ^ “LGV Est. services begin” (英語). Today’s Railways Europe Nr. 138 (June 2007): S. 32–40. ISSN 1354-2753. 
  6. ^ Rechercher une fiche horaire: A03 Strasbourg Saverne Sarrebourg mod 0512” (フランス語). ter.sncf.com. SNCF. 2023年3月24日閲覧。
  7. ^ Rechercher une fiche horaire: A13 Strasbourg Sarrebourg Nancy” (フランス語). ter.sncf.com. SNCF. 2023年3月24日閲覧。
  8. ^ Fiche Horaire 14 Metz > Strasbourg” (フランス語). sncf.fr. SNCF. 2023年3月25日閲覧。
  9. ^ Schéma de la ligne P” (フランス語). Transilien SNCF. 2024年11月1日閲覧。
  10. ^ Schéma de la ligne E” (フランス語). Transilien SNCF. 2024年11月1日閲覧。