パラグアイの音楽
パラグアイの音楽(パラグアイのおんがく)では、南米パラグアイの音楽文化について記述する。パラグアイの音楽は民俗音楽・民族音楽をルーツとして、長い歴史を持っている。
民俗音楽
[編集]パラグアイのポルカは三つのリズムと二つのリズムの組み合わせであり、ヨーロッパでは二つのリズムのみが用いられる。最も有名な音楽スタイルはグアラニアであり、1925年にパラグアイの音楽家のホセ・アスンシオン・フローレスによって大成された。グアラニアはゆっくりしたリズムとメランコリーな特性を持ったメロディーの組み合わせを用いてこの様式を達成した。その他のパラグアイにおけるポピュラーな伝統音楽のジャンルはサルスエラとパラグアイ・ポルカに起源を持つ「パラグアイの歌」である.[1]。
スペイン・ギターとヨーロッパ・ハープは特に最もポピュラーな楽器であり、陽気なポルカと、パフォーマーがボトルを何本も頭の上に立ててくるくる踊る独特のボトル・ダンスといったダンスの中で用いられる。作曲家でありギタリストのアグスティン・バリオスはパラグアイの最もよく知られた輸出音楽作成者である。
パラグアイアン・ハープは国民様式の中で特筆に値するポピュラー楽器である。南アメリカのハープは確実に1557年に、ことによれば16世紀初頭にまで遡る。これらのハープは26から38の弦を持つが、最も典型的なものは36弦を超えない。しばしばオルガンまたはチェンバロと共に教会音楽で用いられる。パラグアイアン・ハープは一つのメジャーな全音階のスケールにチューンされた38弦のハープの、単純化されたバリエーションである。
ポピュラー音楽
[編集]ロック
[編集][疑問点 ] パラグアイのポピュラー音楽は同地のポルカの影響を受けているものも多い[2]。ロックはパラグアイの音楽シーンでは人気にあるジャンルである。元大統領のアルフレド・ストロエスネルは独裁体制を敷き、任期中の1954年から1989年の間に表現の自由などを弾圧した。にもかかわらず、Aftermad’s[3](Los Aftermad's)やLos Blue Caps[4]のような少数のロック・グループが1970年代に創設された。ストロエスネルの独裁が終わる1989年まで、ミュージシャンにとっての厳しい状況は続いた。1990年代から2010年代のグループではen:Flou、en:Revolber、en:Ripe Banana Skins、Area 69、Paiko、Berta Rojas、The Forceなどが活躍した[5]。21世紀のパラグアイのロックバンドは、"Pilsen Rock"や"Quilmes Rock"のような大きな「ロック・フェスティバル」で知名度を上げた。これらのフェスティバルは約数万人の観客を毎年集めている。ロック・バンドの中には、他のラテンアメリカ諸国を含めたツアーを実施するバンドも存在する。
ジャズ
[編集]パラグアイには小規模だがジャズを演奏する音楽家が存在する。主な演奏者はパリート・ミランダ(アルト・サックス)、レミヒオ・ペレイラ(トロンボーン)、ビクトル・「トティ」・モレル(ドラム)、ホルヘ・「ロビート」・マルティネス(ピアノ)、カルロス・スバルツマン(ギター)、カルロス・セントゥリオン(ピアノ)、グスターボ・ビエラ(ギター)、エドゥアルド・「タト」・シジ(ベース)、ビクトル・モレル・フニオール(ドラム)、ヘルマン・レマ(オルガン)、ホセ・ビリャマジョール(ギター)、ブルーノ・ムニョス(テナー・サックス、アルト・サックス)等である。
クラシック音楽
[編集]主な演奏者はアグスティン・バリオス、ホセ・アスンシオン・フローレス、フアン・カルロス・モレノ(es:Juan Carlos Moreno González) である。シルバは外国で学び、ヨーロッパの技法に基づいて土着の音楽であるグアラニーの発声法を再導入した。モレノはロマン的古典方針にてポピュラーなテーマに霊感を得て作品を作曲した[6]。
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ South America, Mexico, Central America, and the Caribbean (Garland Encyclopedia of World Music, Volume 2) Publisher: Routledge; Har/Com edition (October 1, 1998) ISBN 978-0824049478
- ^ http://www.abc.com.py/edicion-impresa/suplementos/escolar/resena-de-nuestra-polka-paraguaya-921167.html
- ^ http://www.discogs.com/artist/2717992-Aftermads
- ^ http://www.discogs.com/artist/3255474-Los-Blue-Caps
- ^ http://www.last.fm/tag/paraguay/artists
- ^ Monitor. Enciclopedia Salvat para todos. ISBN 847137223-1 (1965)