パパロア国立公園
Paparoa National Park | |
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パンケーキ・ロックス | |
地域 | 南島 |
最寄り | ウエストポート、グレイマウス |
座標 | 南緯42度5分0秒 東経171度30分0秒 / 南緯42.08333度 東経171.50000度座標: 南緯42度5分0秒 東経171度30分0秒 / 南緯42.08333度 東経171.50000度 |
面積 | 305 km² |
創立日 | 1987年 |
運営組織 | ニュージーランド環境保全省 |
パパロア国立公園(Paparoa National Park)は、ニュージーランド・南島西部・ウェストコースト地方にある国立公園である。
概要
[編集]南島の西部に位置する。1987年に開設された。ウェストコースト地方最大の都市であるグレイマウスと第2の都市ウェストポートの中間に位置し、両都市を結び、海岸線を走る国道67号線に隣接する。
国立公園の地形は、パパロア山脈と呼ばれる山塊で構成される。また、海岸線は、カルストが形成されている。
生態系
[編集]植物相
[編集]パパロア国立公園にはさまざまな植物が自生している。足す満開に近い海岸部では、広葉樹林が支配的であり、また、気候が温暖なことから、ヤシの仲間であるナガバハケヤシ(マオリ語: nīkau ニカウ; 学名: Rhopalostylis sapida)も自生する[1]。温暖な場所や低地ではナンキョクブナ科のレッドビーチ(英語: red beech; 学名: Nothofagus fusca)やシルバービーチ(英語: silver beech; 学名: Nothofagus menziesii)、マキ科のリム(マオリ語: rimu; 学名: Dacrydium cupressinum、シノニム: Podocarpus cupressinum)の混合林である[1]。
動物相
[編集]パパロア国立公園では、野鳥の楽園である。確認されているだけでも、エリマキミツスイ、ニュージーランドミツスイ、ニュージーランドバト、オオマダラキーウィが生息している[1]。
パパロア国立公園で、特筆すべき種として挙げられるのが、ウエストランドクロミズナギドリ(マオリ語でTiti)である[1]。生涯の多くを洋上で過ごすウエストランドクロミズナギドリは、繁殖の時期のみ、パパロア国立公園で生活する。ウエストランドクロミズナギドリのコロニーは地球上でも、パパロア国立公園内のみにしか確認されていない[1]。
アクティビティ
[編集]トレッキング(ニュージーランド英語でトランピング)をパパロア国立公園でも楽しむことができる。ニュージーランド国内に9ヶ所あるニュージーランド・グレート・ウォークスは無いものの、パパロア国立公園のカルスト地形の代表格であるパンケーキ・ロックスを訪問するトレッキングルートをはじめとして、複数の初心者向けのトレッキングコースが整備されている[2]。
それ以外のアクティビティは、ニュージーランドの国立公園の中では、数少ない洞窟探検を楽しむことができる[3]。
脚注
[編集]- ^ a b c d e “Features”. ニュージーランド環境保全省. 2014年3月10日閲覧。
- ^ “Punakaiki area walks”. ニュージーランド環境保全省. 2014年3月10日閲覧。
- ^ “Activities in Paparoa National Park”. ニュージーランド環境保全省. 2014年3月10日閲覧。
関連項目
[編集]- ケーブクリークの災害 - 1995年4月28日、公園内の展望台が崩落し14人が死亡