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パナソニック・ドラクル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

パナソニック・ドラクル: Panasonic Dra•cle)は、ナショナル自転車工業株式会社が1998年に日本国で発売した電動アシスト自転車である。

概説

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ナショナル自転車工業株式会社は、1997年(平成9年)に財団法人自転車産業振興協会が開催した第1回自転車新製品コンペティションに、折りたたみ自転車「ドラ・クルくん」を出品し大賞を受賞した[1]。1998年(平成10年)12月15日に、市販化に向けた小変更を加え、パナソニック・ドラクルとして発売した[2]。価格は、本体が税込み186,900JPY、充電器が税込み10,500JPYだった[2]。パナソニック・ドラクルは折り畳み自転車としているが、実は世界で初めて電動で車体を伸縮させるというもので、加えて電動アシストも搭載し、それらの電源は自転車への搭載は世界で初めてとなる密閉形ニッケル・水素蓄電池であった[2][3]。自動車への積載を前提としてい、出先での機動に活用する、所謂6ホイール・ライフのツールとするべき企図があった[1]

仕様

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品名 自動フォールディング(折りたたみ)電動アシスト自転車
品番 BE-EBD41
愛称 ドラクル(ドライブ+バイシクル)
フレームカラー  アプリコットレッド
型式認定日 平成10年7月31日[4]
車輪サイズ 14in
重量 22.5kg
走行時全長 1,250mm
走行時全高 865mm
走行時全巾 560mm
変形時全長 1,070mm
変形時全高 732mm
変形時全巾 360mm
走行距離 27km(平地連続走行・満充電・乗員体重58kg)
電源 密閉形ニッケル・水素蓄電池
充電時間 約1.6時間

余聞

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  • パナソニックサイクルテック株式会社は、本社屋で実車を常設展示している[5][6]

脚註

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出典

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  1. ^ a b 第1回新製品コンペ企業訪問シリーズ<その1>」『自転車内外情報』第3号、財団法人自転車産業振興協会、東京、1998年3月、22-26頁、全国書誌番号:001084372024年5月14日閲覧 
  2. ^ a b c 自動車と自転車の共生を実現する自動フォールディング(折りたたみ)電動アシスト自転車「ドラクル」を発売!”. ナショナル自転車工業株式会社 (1998年10月14日). 2000年5月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年5月14日閲覧。
  3. ^ 明田久稔「電動アシスト自転車の技術系統化調査」『技術の系統化調査報告』第30号、独立行政法人国立科学博物館、東京、2021年3月、106-225頁、ISSN 2187-462X全国書誌番号:235622112024年5月14日閲覧 
  4. ^ 駆動補助機付自転車・普通自転車の型式認定状況」『自転車産業基礎資料』社団法人自転車協会、東京、2007年6月、93-100頁https://hojo.keirin-autorace.or.jp/seikabutu/seika/18nx_/bhu_/Folder_3/h18_jitensya_jitensyakyokai-3.pdf2024年5月14日閲覧 
  5. ^ 河原塚英信 (2018年6月13日). “国内約40%の電動アシスト自転車を生産する、パナソニックの柏原工場に潜入!”. 家電 Watch. 株式会社インプレス. 2024年5月14日閲覧。
  6. ^ 寺野正樹「自転車ができる様子拝見! Panasonicの工場へ社会見学に行ってみた。」『ライトニング』第29巻第1号、ヘリテージ、東京、2022年1月、全国書誌番号:001131412024年5月14日閲覧