パティ&ジミー
パティ&ジミー Patty and Jimmy | |
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モチーフ | ひと[1] |
発売年 | 1974年 |
デザイナー | ロコ・まえだ[2] |
キャラクター大賞順位 | 5位(第13回)[3] |
関連キャラクター |
パティ ジミー ビリー ドラ |
出演 | パティ&ジミーの君こそスーパースター |
誕生日 | 2月5日・7月30日[4] |
公式サイト | パティ&ジミープロフィール |
パティ&ジミー(ラテン文字表記:Patty and Jimmy[5])は、日本のサンリオによるキャラクター群。
主人公、パティとジミーは、アメリカ人の男の子と女の子のキャラクターである。カンザスシティ出身[注釈 1][6]。
来歴
[編集]1974年にデザイナーである鈴木ひろ子(現、ロコ・まえだ)[7][8]がアメリカ視察の体験を元にキャラクター開発[6][2]。1970年代にはハローキティと肩を並べる人気キャラクターであった[9]。
最初期は「パティ&ジミー」という名前は付けられておらず、元はパティのみで「LOVE IS A LITTLE WISH」と呼ばれていた[10][11][12]。ジミーのキャラクターは「パティ&ジミー」と命名されたときに登場した[12]。
1980年代に入ると人気が低迷し、新規の商品展開も殆どなくなっていたが、1991年11月にサンリオピューロランドで開催されたハローキティ誕生祭でマグカップとショルダーバッグを限定販売。1998年には久々の商品展開が行われた。
2003年にはサーフ&ストリート・マガジン『Fine』(日之出出版)とのコラボレーションを実施。
2010年9月15日、サンリオ創業50周年を記念して商品シリーズ「ゴールデンメモリーズ」を発売し、パティ&ジミーのほか、「ハローキティ」や「マイメロディ」や「リトルツインスターズ」の1970年代-1980年代前半のデザインを使用して新規に企画した商品、もしくは当時の商品を模した商品を発売した。パティ&ジミーからは17アイテムが発売された[13]。
キャラクター
[編集]- パティ
- 声 - あきやまるな[14]
- お転婆で少しおっちょこちょいなところもあるが、明るく元気いっぱいでスポーツ万能な女の子。勉強は不得手で特に作文と宿題は大の苦手。誕生日は2月5日[6][4][15]。
- ジミー
- 声 - 渕崎ゆり子[14]
- 優しく勉強が得意な男の子。勉強は算数が得意科目。トランプとチェスも得意でチェスはクラス一の腕前である。スポーツは苦手。将来の夢は大統領。誕生日は7月30日[5][15]。
- ビリー
- 男の子。無愛想でナイーブなところもあるが心優しい[5][4]。スポーツは万能で似顔絵描きが得意。野球が大好きでピッチャーで4番バッター[16]。
- ドラ
- 女の子。本名はドロシー。ジミーにひそかにあこがれている。手芸が趣味なロマンチスト[5]。
- ファジー
- パティ―とジミーに拾われたパティの飼い犬。トレードマークの赤いスカーフを身に着けている[5]。
書籍
[編集]- 『パティーとジミーの一週間』 サンリオ、1975年12月
- 『4人はともだち』 サンリオ、1976年
音楽
[編集]レコード・CD
[編集]- みんな一緒に(サンリオレコード、PTS-20001、1977年、EP盤)[5][17]
- B面は「パティ パティは女の子 ジミー ジミーは男の子」。
- みんなでうたおう!キャラクターソング(サンリオ、SACV2030、1992年8月21日、CDアルバム)
- 4曲目に「みんないっしょに」のタイトルで上記EP盤のリメイク版を収録[18]。
- Fine(avex trax、AVCD-17316、2003年7月2日、CDアルバム[19])
- 「トイキャラポップコレクション Vol.2 ファンシー&カワイイ編」(ウルトラ・ヴァイヴ、CDSOL-1781、2017年3月22日、CDアルバム)
- 6・7曲目に上記EP盤(サンリオレコード、PTS-20001)の2曲が収録されている[20]。
イメージソング
[編集]- みんな一緒に
- 作詞:八坂裕子[17] 作曲:青木望[21] 編曲:不明 歌:不明[注釈 2]
- EPシングル「みんな一緒に」のA面に収録されている。また、CDアルバム「トイキャラポップコレクション Vol.2 ファンシー&カワイイ編」の6曲目にも収録されている。2分19秒。
- パティ パティは女の子 ジミー ジミーは男の子
- 作詞:八坂裕子[17] 作曲:青木望[21] 編曲:不明 歌:真木悠子[22]
- EPシングル「みんな一緒に」のB面に収録されている。また、CDアルバム「トイキャラポップコレクション Vol.2 ファンシー&カワイイ編」の7曲目にも収録されている。3分44秒。
- みんないっしょに
- 作詞:八坂裕子 作曲:青木望 編曲:佐橋俊彦 歌:竹田えり[18]
- 上記EPシングルのA面曲「みんな一緒に」のリメイク版。曲名は平仮名で「みんないっしょに」と称する。CDアルバム「みんなでうたおう!キャラクターソング」の4曲目に収録されている。2分10秒。
映像化
[編集]- 『オリジナルストーリーアニメ』シリーズ
-
- 『パティ&ジミーの君こそスーパースター』 - サンリオ 1994年 VHS(SAVV-174): ISBN 4-387-93230-9 - 『ハローキティのパパなんて大きらい』とのカップリング。
サンリオキャラクター大賞の順位
[編集]『いちご新聞』の読者投票企画「サンリオキャラクター大賞」では第13回(1998年)の5位[3]が歴代最高である。 「パティ&ジミー」は1975年から『いちご新聞』(11号)上で実施されたサンリオキャラクター大賞の前身である「サンリオキャラクター人気コンテスト」[3][23]の第1回(1975年)からエントリーしている。ちなみに第1回のノミネートは外部版権(オラーシオなど)を含めた10キャラクターで、その結果はパティ&ジミーは1位のスヌーピーに次ぐ順位で、3位のハローキティより上であった[3][24]。
2013年サンリオキャラクター大賞28位[25]。2013年サンリオキャラクター大賞の特別企画である「これやります宣言」で、「10位以内ならゴスロリ着てギフトゲートの店長やります!」と宣言していたが[26]、ランクインを逃し実現とはならなかった。近年は35位前後と低下傾向である。
また、いちご新聞オリジナル企画で2016年より「サブキャラコンテスト」が開催されている。 第1回(2016年)は「ファジー」がノミネートされ35位にランクインされた[27]。第2回(2017年)以降は「パティ&ジミー」のサブキャラはノミネートしていない。また、第4回(2019年)の第1回(2016年)〜第3回(2018年)までの上位20キャラクター同士の決戦コンテストも、「ファジー」はトップ20位圏外のためノミネートしていない[28]。
- 2024年サンリオキャラクター大賞42位
- 2023年サンリオキャラクター大賞41位
- 2022年サンリオキャラクター大賞37位
- 2021年サンリオキャラクター大賞40位(いちご新聞ランキング27位[29])。
- 2020年サンリオキャラクター大賞39位(いちご新聞ランキング35位[30])。
- 2019年サンリオキャラクター大賞40位(いちご新聞ランキング47位[31])。
- 2018年サンリオキャラクター大賞36位(いちご新聞ランキング29位[32])。
- 2017年サンリオキャラクター大賞36位(いちご新聞ランキング34位[33])。
- 2016年サンリオキャラクター大賞35位(いちご新聞ランキング23位タイ[34]) / なでる投票41位[35]。
- 2015年サンリオキャラクター大賞32位[36](いちご新聞ランキング22位[37])。
- 2014年サンリオキャラクター大賞20位圏外[38][注釈 3](いちご新聞ランキング19位[40])。
- 2013年サンリオキャラクター大賞28位
- 2012年サンリオキャラクター大賞16位[41]。
- 2011年サンリオキャラクター大賞11位[42]。
- 2010年サンリオキャラクター大賞15位[43]。
- 2009年サンリオキャラクター大賞8位[3]。
- 2008年サンリオキャラクター大賞10位。
- 2005年〜2007年サンリオキャラクター大賞10位圏外。
- 2004年サンリオキャラクター大賞7位。
- 2003年サンリオキャラクター大賞8位。
- 2002年サンリオキャラクター大賞8位。
- 2001年サンリオキャラクター大賞8位。
- 2000年サンリオキャラクター大賞7位。
- 1999年サンリオキャラクター大賞7位。
- 1998年サンリオキャラクター大賞5位。
- 1986年〜1997年サンリオキャラクター大賞10位圏外。
豆知識
[編集]- 『いちご新聞』でパティ&ジミーが初めて表紙を飾ったのは、1975年6月1日号(4号)である[44][45]。また、いちご新聞の姉妹誌である『サンリオ』では1977年8月号(No.3)でパティ&ジミーが初めて表紙を飾っている[46]。
- パティ&ジミーのキャラクターデザインは正面向きで横顔は存在しなかったが、読者からの声を受けて雑誌『サンリオ』1975年10月1日号(No.4)で初めて描かれた[46]。近年では2016年の31stサンリオキャラクター大賞で横顔のデザインが起用された[47]。
- 1977年、サンリオ音楽出版より発売された小椋桂の『やっぱりおめでとう-お誕生日に-』(サンリオレコード、OKS-20001)のレコードジャケットにはサンリオキャラクターのハローキティやリトルツインスターズなどに交じってパティ&ジミーも描かれている。
- パティ&ジミーはサンリオピューロランドにも出演していたが[48]、2015年4月以降より公式ページのキャラクター欄より名前が無くなっている。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ キャラクターをさがす - サンリオ.2020年10月29日閲覧。
- ^ a b 竹村真奈 (2013, pp. 10–19)
- ^ a b c d e 竹村真奈 (2013, pp. 140–144)
- ^ a b c 森彩子 (2010, pp. 22–23)
- ^ a b c d e f SANRIO MEMORIES30-33頁。
- ^ a b c 「巻頭大特集 サンリオが大好き!/キキ&ララ・マイメロディ 40周年記念」『月刊モエ』通巻438号(2016年4月号)、白泉社、2016年3月3日、22頁。
- ^ 西沢正史 1990, pp. 49–51
- ^ “ロコ・まえだ:プロフィール”. 有限会社リバーライズ. 2016年10月16日閲覧。
- ^ 西沢正史 1990, p. 139
- ^ 『'70s&'80s サンリオのデザイン』6-7頁。
- ^ 『'70s&'80s サンリオのデザイン』12-21頁。
- ^ a b 『KITTY GOODS COLLECTION』1998 VOL.3、14頁。なお同誌では「パティ&ジミィ」と表記
- ^ “サンリオ創業50周年記念 1970年代から1980年代前半の懐かしいデザインを使用した「ゴールデンメモリーズ」シリーズ発売” (PDF). サンリオ (2010年8月6日). 2016年10月16日閲覧。
- ^ a b あそぼう!ハローキティ(1994) - allcinema(スティングレイ)、2017年9月5日閲覧。
- ^ a b サンリオキャラクター ミニ図鑑12-14頁。
- ^ “パティ&ジミー|サンリオ”. サンリオ. 2022年8月10日閲覧。
- ^ a b c 竹村真奈 (2013, p. 61)
- ^ a b 『みんなでうたおう!キャラクターソング』(ライナーノーツ)サンリオ、日本、1992年8月21日、13頁。SACV-2030。
- ^ “パティー&ジミー / ファイン [CCCD] [廃盤]”. CDJournal. 2017年9月4日閲覧。
- ^ 『トイキャラポップコレクション Vol.2 ファンシー&カワイイ編』(ライナーノーツ)ウルトラ・ヴァイヴ、日本、1992年8月21日、4頁。CDSOL-1781。
- ^ a b 『トイキャラポップコレクション Vol.2 ファンシー&カワイイ編』(ライナーノーツ)ウルトラ・ヴァイヴ、日本、1992年8月21日、1頁。CDSOL-1781。
- ^ JASRAC作品データベース検索サービスにて確認。
- ^ “あなたは知ってる?キャラクター大賞のあれこれ話”. サンリオ(キキとララ☆星のお茶会) (2017年5月22日). 2020年11月14日閲覧。
- ^ “キキがんばって!”. LittleTwinStars Official★Blog Kiki&Lala Dreamy Diary (2012年5月7日). 2020年11月14日閲覧。
- ^ “総得票数176万票超え!ハローキティが2連覇達成!中間5位から1位を奪還「2013年サンリオキャラクター大賞」結果発表”. サンリオ (2013年7月20日). 2018年1月16日閲覧。
- ^ “2013年 サンリオキャラクター大賞 中間発表”. サンリオ (2013年6月21日). 2013年7月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年1月16日閲覧。
- ^ 『いちご新聞』2016年8月号(582号)16-19頁。
- ^ 『いちご新聞』2019年9月号(619号) 6-7頁。
- ^ 『いちご新聞』2021年8月号(642号) 8-25頁。
- ^ 『いちご新聞』2020年8月号(630号) 8-25頁。
- ^ 『いちご新聞』2019年8月号(618号) 8-19頁。
- ^ 『いちご新聞』2018年9月号(607号) 8-19頁。
- ^ 『いちご新聞』2017年9月号(595号) 8-19頁。
- ^ 『いちご新聞』2016年9月号(583号) 10頁。
- ^ “31st サンリオキャラクター大賞 なで時間ランキング”. 株式会社サンリオ (2016年). 2020年10月29日閲覧。
- ^ 『いちご新聞』2015年9月号(571号) 4-5頁。
- ^ 『いちご新聞』2015年9月号(571号) 24頁。
- ^ “かわいい戦いが、いま、はじまる。 29th サンリオキャラクター大賞 公式サイト”. サンリオ. 2014年12月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月10日閲覧。
- ^ “1stステージ結果発表!”. サンリオ. 2014年6月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月29日閲覧。
- ^ 『いちご新聞』2014年10月号(560号) 26-34頁。
- ^ “2012サンリオキャラクター大賞結果発表(1位~100位) サンリオキャラクター大賞 公式サイト”. サンリオ. 2012年9月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月10日閲覧。
- ^ “サンリオキャラクターからみんなへ「ありがとう」 第26回 輝け!! 2011年SANRIO キャラクター大賞 結果大発表”. サンリオ. 2011年9月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月10日閲覧。
- ^ “輝け!! 2010年サンリオキャラクター大賞 結果発表”. サンリオ. 2010年8月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月29日閲覧。
- ^ 竹村真奈 (2008, pp. 134–141)
- ^ 竹村真奈 (2013, pp. 108–113)
- ^ a b 竹村真奈 (2013, pp. 58–63)表紙
- ^ 31st サンリオキャラクター大賞 in Sanrio Puroland - サンリオピューロランド、2018年1月5日閲覧。
- ^ “キャラクター”. サンリオピューロランド. 2015年4月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年8月3日閲覧。
参考文献
[編集]- 西沢正史『サンリオ物語 ―こうして一つの企業は生まれた』サンリオ、1990年11月20日。ISBN 4-387-90198-5。
- 竹村真奈『サンリオデイズ』ビー・エヌ・エヌ新社、2008年2月29日。ISBN 978-4861005572。
- 竹村真奈『サンリオデイズ いちご新聞篇 ー「いちご新聞」から生まれたキャラクターのヒミツがいっぱい ー』ビー・エヌ・エヌ新社、2013年10月19日。ISBN 978-4861009020。
- 『'70s&'80s サンリオのデザイン』グラフィック社、2019年4月25日。ISBN 978-4-7661-3189-5。
- 『SANRIO MEMORIES』サンリオ、2010年9月15日。ISBN 978-4-387-10066-9。
- 森彩子『サンリオキャラクター大図鑑』ポプラ社、2010年11月。ISBN 978-4-591-12108-5。
- 『サンリオキャラクター ミニ図鑑』サンリオ、1992年8月31日。ISBN 4-387-92157-9。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- パティ&ジミー プロフィール
- パティ&ジミー - サンリオピューロランド(2014年2月9日時点のインターネットアーカイブキャッシュ)
- ロコ・まえだ公式ホームページ(パティ&ジミーの元デザイナー)