コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

パソコン技能検定ビジネス実務試験

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
パソコン技能検定ビジネス実務試験
実施国 日本
資格種類 民間資格
分野 コンピュータ・情報処理
試験形式 実技
認定団体 財団法人 全日本情報学習振興協会
認定開始年月日 2010年5月
等級・称号 実践、実践上級
公式サイト http://www.joho-gakushu.or.jp/
ウィキプロジェクト ウィキプロジェクト 資格
ウィキポータル ウィキポータル 資格
テンプレートを表示

パソコン技能検定ビジネス実務試験(パソコンぎのうけんていビジネスじつむしけん)は、財団法人全日本情報学習振興協会の実施する検定試験である。

概要

[編集]

当検定試験は、Microsoft社製アプリケーションソフトMicrosoft OfficeのWord、Excel、PowerPointを用いたビジネス文書作成能力を測定する、パソコンの検定試験である。全日本情報学習振興協会が実施するパソコンの検定試験でPowerPointを使用するのは、同検定試験のみとなる。

試験内容

[編集]

受験級には「実践」と「実践上級」があり、前者が下位級、後者が上位級となる。実践、実践上級ともに問題用紙を利用する。

試験の流れとしては、パソコン上の「解答保存フォルダ」内に配置されたWord、Excel、PowerPointファイル(ファイル名は試験回ごとに異なる)を開き、問題用紙にて指示された操作を行う、というもの。制限時間である60分が経過したら、解答ファイルをアップロードして試験は終了となる。いずれの級も、100点満点中70点(配点は非公開)を取得すれば合格、資格認定となる。 出題傾向は、現行の試験では以下の通りとなる。

課題 課題内容
I-(1) 「解答保存フォルダ」に収納されているWordファイルを開き、問題用紙に記載してあるビジネス文書のサンプルを入力する。

その際、フォントサイズや行数の変更を行うが、書式設定の大半はこの段階では行わないため、これを「原文書」として保存する。 同時に、「解答保存フォルダ」に収納されているExcelファイルを開き、問題用紙に記載された表を入力し、これを元にグラフを作成する。表作成には、計算式、関数の知識が必要となる。

I-(2) 前課題にて作成した文書および表・グラフを利用し、「編集文書」をWordで作成する。

原文書の作成時に行わなかった文書の書式設定を同課題にて行う。 記述内容(テーマ)に変更はないが、一部の文章を箇条書きに変更したり、文中の人物に適切な敬称を付すなど、原文書をより高度なビジネス文書として編集することが求められる。 また、Excelファイル内にて作成した表・グラフを挿入するため、これらを盛り込んだ上で体裁の整った文書を作成する必要がある。 なお、保存の際に課題Ⅰで作成したWordファイルとは別のファイルで保存するため、ファイルの複製を行う必要がある。

II 編集文書の内容を、プレゼンテーション資料の形式で「解答保存フォルダ」内のPowerPointファイルに作成する。

ここで新たな内容の文書やデータを作成することはなく、前課題にて作成した文書・データをコピーして貼り付ける作業が中心となる。 前課題同様、文章や表・グラフをスライド内に体裁良く収められるかが重要となる。

基本的に「実践」「実践上級」ともに上記の出題傾向に則った問題が出題されるが、級ごとの違いとしては以下の特徴がある。

課題 実践 実践上級
I-(1) Wordの原文書作成は、概ね上記の通りに行う。

Excelの表作成では、SUMやAVERAGEなどの基礎的な関数を用いた「合計」や「平均」、絶対参照を用いた「割合」を求めることが多い。

Wordの原文書には、サンプルは提示されず、指定の内容を含む文書の作成が指示される。

これに加えて簡単な表を挿入する課題が出題される。 Excelの表作成では、VLOOKUPを用いて外部データの参照を行う課題が出題される傾向があるため、関数に関してはやや発展的な知識を要する。 また「セルの書式設定」でデータの表示設定を変更する課題も出題される。

I-(2) 原文書の記述形式を一部変更し、書式を問題用紙の指示通りに設定する。

Excelの原文書で作成した表・グラフを貼り付け(片方のみ、両方の場合がある)、A4用紙1枚に収まる形で編集文書を作成する。

実践同様、原文書を報告書の形式に書き換える課題であるが、情報量が多いため、表・グラフを含めてA4用紙2枚に収まる編集文書の作成が求められる。
II 編集文書の内容をコピーして貼り付ける作業が中心となる。 編集文書を元にプレゼンテーションを作成するが、情報量の増加に伴い、スライドの枚数が実践よりも増え、一部のスライドにアニメーションの設定が必要となる。

試験会場・期日

[編集]

全日本情報学習振興協会の認定会場(パソコン教室)にて受験ができる。 試験日程は、奇数月の上旬に設定されており、年6回の開催となる。

備考

[編集]

試験に用いるOSおよびMicrosoft Officeは以下の通りである(2012年6月現在)。 使用する機器、ソフトは認定会場ごとに異なるため、受験予定の会場に事前に確認をとることが望ましい。

機器・ソフト バージョン
OS Windows XP、Windows Vista、Windows 7
Microsoft Office 2003、2007、2010(いずれもWord、Excel、PowerPointが必要)

合格者の特典

[編集]

同検定試験の実践級合格者は、同じく全日本情報学習振興協会が実施する検定試験であるパソコンインストラクター資格認定試験の受験資格を得る。

学習方法・参考書

[編集]

同検定の資格認定に向けて学習するにあたり、以下の参考書籍がある。

また、全日本情報学習振興協会ホームページにて、同検定第1回試験の過去問題がダウンロードできる。

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]