パズマニー PL-1
表示
PL-2
- 用途:複座練習機
- 設計者:ラディスラオ・パズマニー
- 製造者:パズマニー・エアクラフト・コーポレーション
- 運用者
- 初飛行:1962年
パズマニー PL-1 ラミナー と パズマニー PL-2は、ラディスラオ・パズマニーが設計したアメリカ製2人乗りの練習機、個人向け軽飛行機であり、彼の会社であるパズマニー・エアクラフト・コーポレーションがホームビルト機として販売している。この航空機は台湾(中華民国)でAIDC PL-1B 介寿号(介壽)としてライセンス生産された。その後、改良型のPL-2が製造された。1977年にスリランカ空軍航空技術航空団がPL-2の改良型を開発し、実戦経験はないが航空ショーで使用された。
開発
[編集]PL-1 ラミナーは、ラディスラオ・パズマニーが最初に設計したものであり、ホームビルト機として販売されることを意図していた。試作機は1962年3月23日に初飛行。PL-1は、固定式三輪着陸装置を備えた片持ち翼の低翼単葉機である。2名の乗員が横並びに座れる座席を持ち、95馬力(71kW)のコンチネンタルC-90レシプロエンジンを搭載している。漢翔航空工業(AIDC)が計画を取得し、評価用としてPL-1を製造し、1968年10月26日に初飛行した。その後、AIDCは中華民国空軍向けに150馬力(112kW)のAVCOライカミングO-320エンジンを搭載したPL-1Bを58機製造した。
初飛行後まもなく、パズマニーは改良型のPL-2を製造した。これはコックピット幅をわずかに広げ、構造を変更してホームビルト機を作りやすくしたもの。PL-2は東南アジアの多くの空軍で評価された。インドネシアではLipnur LT-200としてライセンス生産された。
派生型
[編集]- PL-1
- 小型ホームビルト機用の最初の設計
- PL-1B
- 150hp(112kW)のAVCOライカミングO-320エンジンを搭載したAIDC製のライセンスモデル。58機製造。
- PL-2
- より丸みを帯び、より広いコックピット、翼の上反角の増加[1][2]
- PL-2A
- 改良モデル、全金属製、複座機[3]
- LT-200
- Lipnur(インドネシア)によるライセンス生産機
運用者
[編集]- インドネシア空軍 - LT-200(PL-2)
元運用者
[編集]- スリランカ空軍 - スリランカ製のPL-2は1980年代初頭まで運用されていた。
仕様(LT-200)
[編集]- 乗員: 2
- 全長: 19 ft 3½ in (5.88 m)
- 翼長: 28 ft 0 in (8.53 m)
- 全高: 7 ft 7 in (2.31 m)
- 翼面積: 116.0 ft2 (10.78 m2)
- 空虚重量: 904 lb (410 kg)
- 総重量: 1609 lb (730 kg)
- エンジン: 1 × AVCO ライカミング O-320-E2A 水平対向 4気筒, 150 hp (112 kW)
- 最大速度: 152 mph (245 km/h)
- 滞空時間: 5時間 30分
- 実用上昇限度: 14,995 ft (4570 m)
脚注
[編集]- ^ . (Winter 1971). p. 18.
- ^ Bayerl, Robby; Martin Berkemeier; et al: World Directory of Leisure Aviation 2011-12, page 114. WDLA UK, Lancaster UK, 2011. ISSN 1368-485X
- ^ Tacke, Willi; Marino Boric; et al: World Directory of Light Aviation 2015-16, page 120. Flying Pages Europe SARL, 2015. ISSN 1368-485X
- ^ . (December 1971). p. 77.
参考文献
[編集]- The Illustrated Encyclopedia of Aircraft (Part Work 1982-1985), 1985, Orbis Publishing, Page 2694