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パズマニー PL-1

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

PL-2

フロリダ州ウィンターヘイヴン空港のパスマニーPL-2(2011年)

フロリダ州ウィンターヘイヴン空港のパスマニーPL-2(2011年)

パズマニー PL-1 ラミナーパズマニー PL-2は、ラディスラオ・パズマニー英語版が設計したアメリカ製2人乗りの練習機、個人向け軽飛行機であり、彼の会社であるパズマニー・エアクラフト・コーポレーションホームビルト機として販売している。この航空機は台湾中華民国)でAIDC PL-1B 介寿号(介壽)としてライセンス生産された。その後、改良型のPL-2が製造された。1977年にスリランカ空軍航空技術航空団がPL-2の改良型を開発し、実戦経験はないが航空ショーで使用された。

開発

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PL-1 ラミナーは、ラディスラオ・パズマニーが最初に設計したものであり、ホームビルト機として販売されることを意図していた。試作機は1962年3月23日に初飛行。PL-1は、固定式三輪着陸装置を備えた片持ち翼低翼単葉機である。2名の乗員が横並びに座れる座席を持ち、95馬力(71kW)のコンチネンタルC-90レシプロエンジンを搭載している。漢翔航空工業(AIDC)が計画を取得し、評価用としてPL-1を製造し、1968年10月26日に初飛行した。その後、AIDCは中華民国空軍向けに150馬力(112kW)のAVCOライカミングO-320エンジンを搭載したPL-1Bを58機製造した。

初飛行後まもなく、パズマニーは改良型のPL-2を製造した。これはコックピット幅をわずかに広げ、構造を変更してホームビルト機を作りやすくしたもの。PL-2は東南アジアの多くの空軍で評価された。インドネシアではLipnur LT-200としてライセンス生産された。

派生型

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PL-1
小型ホームビルト機用の最初の設計
PL-1B
150hp(112kW)のAVCOライカミングO-320エンジンを搭載したAIDC製のライセンスモデル。58機製造。
PL-2
より丸みを帯び、より広いコックピット、翼の上反角の増加[1][2]
PL-2A
改良モデル、全金属製、複座機[3]
LT-200
Lipnur(インドネシア)によるライセンス生産機

運用者

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中華民国空軍PL-1B初等練習機
インドネシアの旗 インドネシア
ベトナム共和国の旗 ベトナム共和国
  • ベトナム空軍 - 1機のみ。現在は使用されていない。Tien Phong「パイオニア」と命名され、米国の指導の下で製造された。1972年に追加計画は中止された[4]
中華民国の旗 中華民国台湾

元運用者

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スリランカの旗 スリランカ

仕様(LT-200)

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  • 乗員: 2
  • 全長: 19 ft 3½ in (5.88 m)
  • 翼長: 28 ft 0 in (8.53 m)
  • 全高: 7 ft 7 in (2.31 m)
  • 翼面積: 116.0 ft2 (10.78 m2)
  • 空虚重量: 904 lb (410 kg)
  • 総重量: 1609 lb (730 kg)
  • エンジン: 1 × AVCO ライカミング O-320-E2A 水平対向 4気筒, 150 hp (112 kW)
  • 最大速度: 152 mph (245 km/h)
  • 滞空時間: 5時間 30分
  • 実用上昇限度: 14,995 ft (4570 m)

脚注

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  1. ^ . (Winter 1971). p. 18. 
  2. ^ Bayerl, Robby; Martin Berkemeier; et al: World Directory of Leisure Aviation 2011-12, page 114. WDLA UK, Lancaster UK, 2011. ISSN 1368-485X
  3. ^ Tacke, Willi; Marino Boric; et al: World Directory of Light Aviation 2015-16, page 120. Flying Pages Europe SARL, 2015. ISSN 1368-485X
  4. ^ . (December 1971). p. 77. 

参考文献

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  • The Illustrated Encyclopedia of Aircraft (Part Work 1982-1985), 1985, Orbis Publishing, Page 2694