Help:パイプ付きリンク
ウィキペディア日本語版のヘルプページです。元文書はメタウィキのヘルプです。
パイプ付きリンクとは、リンク先とリンクとして表示される文字列(リンクラベル)の両方を指定できる、ウィキリンクやウィキ間リンクのことです。リンク先と違うリンクラベルを使用すれば、本文の自然な流れを絶ち切ることなく、言葉や語句を目的のページへとリンクすることができます。「パイプ付き」の語はパイプ記号 |
から来ています[注 1]。
例えば、[[鉄道駅|駅]]
とすると、駅と表示され「鉄道駅」にリンクされます。こうすれば記事内で、「駅」という単語が使われるときに便利です。これが鉄道駅を指すことは文脈から明らかですが、パイプ付きリンクを使うことで、読者が別のページにたどり着くことを回避できます。リンク先のURLは、パソコンではブラウザのステータスバーにも表示されます。使用しているブラウザが対応していれば、ポップアップボックスにリンク先の記事名、若しくは、記事のプレヴューが表示されます。
ラテン文字を使っているときには、リンクの直後に続けた文字もリンクラベルに含まれるので、自動的にリンク先とリンクラベルが異なります。
パイプ付きリンクを使う時の注意点
[編集]パイプ付きリンクを使用する場合でも、リンク先が読み手にきちんと伝わる表現でリンクすべきです。
リンク先のページ名とは違う表示文字列を指定できますが、曖昧な表現を用いないでください。たとえば「某人物」や「ある作品」のように、リンク先が何であるか意図的に伏せている表現です。Wikipedia:言葉を濁さないも参照してください。以下の例のようにリンク先を伏せる目的でパイプ付きリンクを用いるべきではありません。
[[ウィキア|某会社]]、[[聖徳太子|某人物]]、[[枕草子|某作品]]、[[三億円事件|とある事件]]、[[国会議事堂|ある施設]]
また、「○」や「×」などを使った伏字も用いるべきではありません。これはリンク箇所以外にも言えることです。ウェブサイトでは時に「こちら」や「ここ」という表示文字列が使われることもありますが、このような表現も読み手に具体的なリンク先が伝わらないため、ユーザビリティ(使いやすさ)の上で望ましくありません。
このほか、人物・組織・作品などの記事で、その記事の主題となっている人物・組織・作品などが実社会都合によって改名し、それに合わせて記事名も改名され改名前のページがリダイレクトページ化された場合、それに関連する他の記事において旧称の時代に記述されリダイレクト化されたリンクを、合意なしに無断でリダイレクト解消を目的に、改名後のページへのパイプ付きリンクを用いたリンク修正をしないでください(Wikipedia:リダイレクト#解消すべきでない例も参照してください)。
代わりにリダイレクトを使う
[編集]パイプ付きリンクの代わりに、リダイレクトを使うことができる場合があります。例えば[[成田空港]]
というリンクを作成するのに、単に成田空港とし、 これを 成田国際空港 へリダイレクトするのです(パイプ付きリンクと違い、リンク上にカーソルをおいたときに、ポップアップボックスに現れる文字はリンク文と同じです)。すでにリダイレクトがあるときや、同じ「別名」でのリンクが多数必要な場合などには便利です。
別名でのリンクがリダイレクトであればリンク元機能で確認できます。それにより、ページの改名を検討する場合などには参考になります。また、リダイレクトがページの分割などで転送先から独立し記事化する場合、リダイレクトへのリンクであれば修正不要ですが、パイプでは修正の必要があるにもかかわらずそれが困難です。
リダイレクトの欠点には、以下のようなものがあります。
- ポップアップにリンク先が表示されない
- 「関連ページの更新状況」は、リダイレクト先ではなく、リダイレクトページの更新を反映する
- リダイレクト先に、リダイレクトである旨のメッセージが表示される
リダイレクトにパイプ付きリンクを使う事もできますが、双方の欠点をもつことになります。
ウィキテキストの自動変換
[編集]パイプの裏技
[編集]パイプ付きリンクで |
の後の部分が空白のままだと、パイプの後の文字列が自動的に補完されます。これを「パイプの裏技」(pipe trick)と呼んでいます。この時、次のことが起きます。
- 最初のコロン (:) 以前にある文字列が省かれます。「Help:」など名前空間プレフィックスや、「commons:」などウィキ間プレフィックスを省くことを意図していますが、あらゆる文字列に適用されます。言語間リンクを表す「:en:」なども取り除かれます。ただし1つめのプレフィックスしか除かれません。
- リンク名の末尾が括弧の中にあるテキストの場合、括弧ごと除かれます。
- 括弧がなく、コンマが代りにある場合、1つ目のコンマ以降が除かれます。
ノートページで署名に使う3つまたは4つのチルダや "subst:" と同じように、プレビューでは生成結果を見ることができますが、ウィキテキスト内での最終的な変換は、ページの保存時に行われます。
例
[編集]入力 | 変換結果 | 表示 |
---|---|---|
[[Help:テンプレート|]] |
[[Help:テンプレート|テンプレート]] | テンプレート |
[[マジック:ザ・ギャザリング|]] |
[[マジック:ザ・ギャザリング|ザ・ギャザリング]] | ザ・ギャザリング |
[[リンゴ (曖昧さ回避)|]] |
[[リンゴ (曖昧さ回避)|リンゴ]] | リンゴ |
[[リンゴ_(曖昧さ回避)|]] |
[[リンゴ (曖昧さ回避)|リンゴ_]] | リンゴ_ (後ろに記号がつく) |
[[Wikipedia:特筆性 (音楽)|]] |
[[Wikipedia:特筆性 (音楽)|特筆性]] | 特筆性 |
[[:en:Mad (magazine)|]] |
[[:en:Mad (magazine)|Mad]] | Mad 参考:MAD (雑誌) |
[[commons:Boston, Massachusetts|]] |
[[commons:Boston, Massachusetts|Boston]] | Boston |
[[s:zh:昭明文選|]] |
[[s:zh:昭明文選|zh:昭明文選]] | zh:昭明文選 |
パイプの裏技の逆バージョン
[編集]ページ「A (c)」で、 [[|b]]
と書くと、自動的に [[b (c)|b]]
に変換されます。同様に、ページ「A, c」では、[[|b]]
は自動的に[[b, c|b]]
に変換されます。
機能しない場所
[編集]脚注の<ref>
や画像ギャラリー用の<gallery>
など、XML風のタグの中ではパイプの裏技は使えません。これを回避するためには{{#tag:}}
のマジックワードが使えます。なお、脚注でパイプの裏技が使えないことはバグとして2005年に報告されましたが、13年以上経過した2018年現在でも解決されていません。
また、要約欄でもパイプの裏技は機能しません。
また、節リンクの場合でもパイプの裏技は使えません。こちらは2004年に要望として報告されましたが、2018年現在実現していません。
例
[編集]* パイプの裏技<ref>[[Help:言語間リンク|]]も参照。</ref> * パイプの裏技{{#tag:ref|[[Help:言語間リンク|]]も参照。}} <references />
外部リンクのシンタックス
[編集]外部リンクでは、パイプ記号の代りに、スペースが使われています。Help:リンク#外部リンクを参照してください。
関連項目
[編集]- Help:サブページ - ここでは、サブページを省略して表記する方法を説明しています(サブページではパイプの裏技はうまく動作しませんが、これをバグだと考える人もいます。phab:T2845を参照)。
- Help:コロンの裏技 - リンク先の先頭にコロン(
:
)をつけたときの挙動 - m:Clean linking(メタウィキ)
- Help:検索#insource: - Wikipedia内のページソースを検索する機能。見出しへのリンクも検索可能なため、見出しの名前が変更された場合も以前リンクされていたものが確認できる。
注釈
[編集]- ^ ちなみに、この記号がパイプと呼ばれるのは、プログラミングなどで使われる別の機能から来ています。詳細はパイプ (コンピュータ)を参照。
外部リンク
[編集]- 「リンクテキストの書き方」 (U-Site) - ヤコブ・ニールセンによる。リンクラベルはそれ自体が内容を説明していることが望ましい。