コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

バークシャー伯爵

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
バークシャー伯爵(第2期)
Earl of Berkshire
サフォーク伯爵

紋章記述

Arms:Quarterly 1st Gules, on a Bend between six Crosses-Crosslet fitchée Argent, an Escutcheon Or, charged with a Demi-Lion rampant pierced through the mouth by an arrow within a Double Tressure flory counterflory of the first (for Howard); 2nd Gules, three Lions passant guardant in pale Or, armed and langued Azure, in chief a Label of three-points Argent (for Thomas of Brotherton); 3rd Chequy Or and Azure (for Warenne); 4th Gules, a Lion rampant Or, armed and langued Azure (for Fitzalan) the whole differenced at the fess-point with a Crescent Sable. Crest: On a Chapeau Gules, turned up Ermine, a Lion statant guardant tail extended Or, gorged with a Collar Argent, charged on the shoulder with a Crescent for difference. Supporters: On either side a Lion Argent, charged on the shoulder with a Crescent for difference.
創設時期1625/26年2月7日
創設者チャールズ2世
貴族イングランド貴族
初代初代伯トマス・ハワード英語版
現所有者15代伯アレクサンダー・ハワード
相続人アンドーヴァー子爵アーサー・ハワード
相続資格初代伯の嫡出直系男子
付随称号アンドーヴァー子爵
チャールトンのハワード男爵
現況存続
邸宅チャールトン・パーク英語版
モットーNOUS MAINTIENDRONE
(We will maintain)
1745年よりサフォーク伯爵を兼ねる

バークシャー伯爵(バークシャーはくしゃく。: Earl of Berkshire)は、イギリスの伯爵貴族イングランド貴族爵位。これまでに2度創設されており、現在はサフォーク伯爵ハワード家が保持する。

歴史

[編集]

ノリス家(第1期)

[編集]
初代伯(第1期)フランシス・ノリス

ステュアート朝の廷臣フランシス・ノリス英語版は、1621年1月28日バークシャー伯爵 (Earl of Berkshire) 及びテイム子爵 (Viscount Thame)を授けられた[注釈 1][1][2][3]。この叙爵が第1期の創設であり、両爵位ともにイングランド貴族爵位である[2]。彼が自死を選ぶと、後に残された者は庶子フランシスのみであったことから、爵位はノリス男爵位を残してすべて廃絶した[2][3][4]

なお、ノリス男爵位は一人娘エリザベスに継承されたのち、アビンドン伯爵の従属爵位として現存している[2]

ハワード家(第2期)

[編集]
伯爵家の現邸宅であるチャールトン・パーク英語版

トマス・ハワード英語版ランカスター選挙区選出の庶民院議員を務めたのち、1621年頃にアンドーヴァー子爵 (Viscount Andover) 及びウィルトシャー州チャールトンの,チャールトンのハワード男爵 (Baron Howard of Charlton, of Charlton in the County of Wiltshire) に叙された[5][6][7]。彼はさらに1625年頃にバークシャー伯爵 (Earl of Berkshire) に昇叙したが、これが現在まで続く伯爵位叙爵にあたる[6][7][8]。一連の爵位はすべてイングランド貴族爵位である。彼ののちはその息子チャールズが爵位を相続した[6]

2代伯チャールズ はチャールズ1世戴冠式に際してバス勲章を授けられたほか、後年は寝室官長英語版を務めた[6]。しかし彼には子がなかったため、爵位は弟のトマス 、その又甥ヘンリーの順で継承された[6][9]

4代伯ヘンリーは副軍務伯を務めた廷臣であったが、1745年に遠縁の第10代サフォーク伯爵ヘンリー・ハワードが死去するとサフォーク伯爵を継承したため、これ以降の歴代バークシャー伯爵はサフォーク伯爵を兼ねることとなり、現在に至っている[6][7][10][11]。(→以降の歴史は、サフォーク伯爵を参照。)

現当主の保有爵位

[編集]

現当主である第15代バークシャー伯爵アレクサンダー・ハワードは以下の爵位を有する[注釈 2][11]

  • 第15代バークシャー伯爵(15th Earl of Berkshire)
    (1625/26年2月7日の勅許状によるイングランド貴族爵位)
  • 第22代サフォーク伯爵(22nd Earl of Suffolk)
    (1603年7月21日の勅許状によるイングランド貴族爵位)
  • 第15代アンドーヴァー子爵(15th Viscount Andover)
    (1621/22年1月23日の勅許状によるイングランド貴族爵位)
  • 第15代ウィルトシャー州チャールトンの,チャールトンのハワード男爵(15th Baron Howard of Charlton, of Charlton in the County of Wiltshire)
    (1621/22年1月23日の勅許状によるイングランド貴族爵位)

歴代伯爵一覧

[編集]

バークシャー伯爵(第1期;1621年)

[編集]

バークシャー伯爵(第2期;1626年)

[編集]

以降の歴代当主は、サフォーク伯爵を参照。

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 彼は叙爵に先立つ1601年に父よりノリス男爵を継承していた。
  2. ^ 叙爵順からいえば、本来はサフォーク伯爵位を上位に記載すべきであるが、本記事はバークシャー伯爵の記事であるため、同爵位を優先表記した。

出典

[編集]
  1. ^ Chisholm, Hugh, ed. (1911). "Norris, Henry Norris, Baron" . Encyclopædia Britannica (英語). Vol. 19 (11th ed.). Cambridge University Press. p. 756.
  2. ^ a b c d Norris, Baron (E, 1572)”. www.cracroftspeerage.co.uk. 2020年1月13日閲覧。
  3. ^ a b Francis Norris”. Rediscovering Rycote. Bodleian Libraries, University of Oxford. 15 November 2013閲覧。
  4. ^ Lee, Sidney (1895). "Norris, Francis" . In Lee, Sidney (ed.). Dictionary of National Biography (英語). Vol. 41. London: Smith, Elder & Co. pp. 120–121.
  5. ^ Chisholm, Hugh, ed. (1911). "Berkshire, Thomas Howard" . Encyclopædia Britannica (英語). Vol. 3 (11th ed.). Cambridge University Press. p. 782.
  6. ^ a b c d e f Berkshire, Earl of (E, 1625/6)”. www.cracroftspeerage.co.uk. 2020年3月19日閲覧。
  7. ^ a b c Debrett's peerage, and titles of courtesy, in which is included full information respecting the collateral branches of Peers, Privy Councillors, Lords of Session, etc. Wellesley College Library. London, Dean. (1921). p. 866. https://archive.org/details/debrettspeeraget00unse 
  8. ^ Bullen, Arthur (1891). "Howard, Edward (fl.1669)" . In Lee, Sidney (ed.). Dictionary of National Biography (英語). Vol. 28. London: Smith, Elder & Co. p. 12.
  9. ^ George Edward Cokayne, editor, The Complete Baronetage, 5 volumes (c. 1900); reprint, Gloucester, U.K.: Alan Sutton Publishing, 1983), volume III, page 152.
  10. ^ Burke's Peerage, Baronetage and Knightage (英語) (99th ed.). London: Burke's Peerage Limited. 1949. p. 1938.
  11. ^ a b Suffolk, Earl of (E, 1603)”. www.cracroftspeerage.co.uk. 2020年3月18日閲覧。

関連項目

[編集]