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ババール・カルサ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ババール・カルサ(Babbar Khalsa)、またはババール・カルサ・インターナショナルBKIパンジャーブ語: ਬੱਬਰ ਖ਼ਾਲਸਾ)としても知られるこの組織は、南アジアパンジャーブ地方に独立した国家「ハリスタン英語版」を建設することを目的とするシク教の武装組織である。この目的のために武力攻撃、暗殺爆破などの手段を用いており、各国政府によってテロ組織とみなされている。インド以外にも、北アメリカヨーロッパで活動を展開している。[1][2][3][4] ババール・カルサは1978年にシク教のニランカーリー派との衝突を受けて結成された。[5] 1980年代にはパンジャーブでの武装反乱において活発に活動し、1985年6月にはカナダ史上最悪の大量殺人事件[6][7]であるエア・インディア182便爆破事件(犠牲者は民間人329人、主にカナダ人)や、同日に発生した成田国際空港での爆破事件(別のエア・インディア便を狙った大量殺戮として計画されていたが失敗)で国際的に悪名を高めた。[8] 1990年代には、インド警察による対処で幹部が複数死亡したことから、その影響力が低下した。[5]この組織は、アメリカ合衆国[9][10]カナダ[11][1]イギリス欧州連合[12][13]日本[14]マレーシア[15]インド[16]などの国や地域によって正式に禁止され、国際テロ組織として認定されている

注釈

[編集]
  1. ^ a b Babbar Khalsa International (BKI)”. Public Safety Canada. Government of Canada (2018年12月21日). 2023年6月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年12月13日閲覧。
  2. ^ Operation Bluestar” (2011年11月5日). 2018年5月22日時点のオリジナルよりアーカイブ2024年12月13日閲覧。
  3. ^ “India, Canada resolve to work together against Sikh militant outfits, terrorist groups like JeM, LeT”. FirstPost. (2018年2月23日). オリジナルの2018年7月20日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20180720022639/https://www.firstpost.com/india/india-canada-resolve-to-work-together-against-sikh-militant-outfits-terrorist-groups-like-jem-let-4364497.html 2024年12月13日閲覧。 
  4. ^ “Enter Gurpreet, the Bilal of Ludhiana”. The Telegraph. (2007年10月24日). オリジナルの2018年7月20日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20180720031214/https://www.telegraphindia.com/1071024/asp/nation/story_8467314.asp 2018年7月19日閲覧。 
  5. ^ a b Wright-Neville, David (2010). Dictionary of Terrorism. Polity. pp. 46–. ISBN 978-0-7456-4302-1. オリジナルの2024-01-05時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20240105141613/https://books.google.com/books?id=N1IDEHn5MoUC&pg=PA46#v=onepage&q&f=false 2024年12月13日閲覧。 
  6. ^ Dowd, Allan (2010年9月18日). “"Canadian convicted of lying in Air India bomb case", Reuters Sept 18, 2010”. Reuters. オリジナルの2010年12月30日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20101230123151/http://www.reuters.com/article/idUSTRE68H1W220100918 2024年12月13日閲覧。 
  7. ^ Men acquitted in Air India bombings” (英語). NBC News. 2022年3月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年12月13日閲覧。
  8. ^ Lessons to be learned”. 2021年2月10日時点のオリジナルよりアーカイブ2024年12月13日閲覧。
  9. ^ Terrorism Designations Press, Bureau of Counterterrorism and Countering Violent Extremism, US States Department, 2004”. 2023年3月27日時点のオリジナルよりアーカイブ2024年12月13日閲覧。
  10. ^ Individuals and Entities Designated by the State Department Under E.O. 13224, Bureau of Counterterrorism and Countering Violent Extremism, US States Department, 2004”. 2019年11月11日時点のオリジナルよりアーカイブ2024年12月13日閲覧。
  11. ^ Bell, Stewart (2008). Cold Terror: How Canada Nurtures and Exports Terrorism Around the World. John Wiley & Sons. ISBN 978-0-470-84056-6 
  12. ^ EU list of terrorist groups”. 2013年6月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年8月9日閲覧。
  13. ^ Freedman, Benjamin (2010). “Officially Blacklisted Extremist/Terrorist (Support) Organizations: a Comparison of Lists from six Countries and two International Organizations”. Perspectives on Terrorism 4 (2): 46–52. JSTOR 26298448. https://www.jstor.org/stable/26298448 2024年12月13日閲覧。. 
  14. ^ Implementation of the Measures including the Freezing of Assets against Terrorists and the Like”. 2013年4月6日時点のオリジナルよりアーカイブ2024年12月13日閲覧。
  15. ^ Archived 2022年10月9日, at the Wayback Machine.
  16. ^ List of Banned Organisations”. Government of India. 2018年5月3日時点のオリジナルよりアーカイブ2024年12月13日閲覧。