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バッターズ彗星

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
バッターズ彗星
BATTeRS
仮符号・別名 C/2001 W2[1]
分類 周期彗星ハレー型彗星[1]
地球近傍天体[1]
発見
発見日 2001年11月21日
発見者 浅見敦夫BATTeRS
軌道要素と性質
元期:TDB 2452248.5 (2001年12月5.0日)
軌道長半径 (a) 17.9286 au[1]
近日点距離 (q) 01.0511 au[1]
遠日点距離 (Q) 34.8060 au[1]
離心率 (e) 0.9414[1]
公転周期 (P) 75.91 [1]
軌道傾斜角 (i) 115.913 °[1]
近日点引数 (ω) 142.086 °[1]
昇交点黄経 (Ω) 113.356 °[1]
平均近点角 (M) 359.754 °[1]
前回近日点通過 2001年12月23日[2]
次回近日点通過 2076年10月27日[2]
最小交差距離 0.146 au(地球)[1]
0.883 au(木星)[1]
ティスラン・パラメータ (T jup) -0.257[1]
物理的性質
絶対等級 (H) 12.1(+コマ[1][1]
Template (ノート 解説) ■Project

バッターズ彗星(バッターズすいせい、英語: Comet BATTeRS、仮符号:C/2001 W2)は、2001年に日本で発見された公転周期76年の短周期彗星である[1]

発見

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岡山県美星町(現井原市)の「美星スペースガードセンター」で行われていた小惑星観測プロジェクト(BATTeRS)において、浅見敦夫らのチームは2001年11月21日に口径25cmf/5.0反射望遠鏡CCDを使用してヘルクレス座を撮影した画像から13.8等の新彗星を発見した。コマ直径が30秒角で、長さ30秒角の短いが認められ[3]東南方向へ移動していた。浅見らは直ちに暫定軌道を算出して彗星を確認し、報告した[要出典]

各地での確認観測は同夜中に行われ[3]、23日に日本スペースガード協会の取り決めにより、個人名ではなくプロジェクト名から「バッターズ彗星」と命名された[4]

出現と軌道

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近日点通過は発見1ヶ月後の12月23日で[2]、11月から12月にかけて12~14等級で観測された[5]。見かけ上太陽に接近し南下したため12月30日で一旦観測されなくなり、半年後の2002年6月に南半球で再度観測された。この時の光度は18等級前後。同月上旬には観測されなくなった[5]

これまでに得られた観測から、彗星は周期76年の短周期彗星であることが判明した[1]。次回回帰は2076年10月27日頃と予測されている[2]

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s C/2001 W2 (BATTERS)”. Small-Body Database Lookup. Jet Propulsion Laboratory. 2022年3月9日閲覧。
  2. ^ a b c d 木下一男 (2003年2月10日). “C/2001 W2 (BATTERS)”. 2022年3月9日閲覧。
  3. ^ a b Green, Daniel W. E. (2001年11月21日). “IAUC 7758: 2001 W2; 2001gb”. Central Bureau for Astronomical Telegrams. 2022年3月9日閲覧。
  4. ^ 橋本就安、浅見敦夫. “美星スペースガードセンターからの報告 「『BATTeRS彗星』発見事情」”. 日本スペースガード協会. 2022年3月9日閲覧。
  5. ^ a b C/2001 W2 (BATTERS)”. Minor Planet Center. 2022年3月9日閲覧。

参考文献

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外部リンク

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