バチェラー記念館
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バチェラー記念館(バチェラーきねんかん)は、札幌市中央区北海道大学植物園内にある西洋館。
概要
[編集]1898年、北海道庁裏に位置する北海道大学植物園内に移築されたジョン・バチェラーの自邸。当時では現代的な西洋式を成し、上下開閉窓、集合煙突、木造二階建ての大邸宅であった。その後2〜3度移築され、現在は収蔵庫として利用されている。一般公開はされておらず、2階にはバチェラー記念室がある。登録有形文化財。
歴史
[編集]年表
[編集]- 1892年(明治25年)ジョン・バチェラーが札幌市北3条西7丁目1番地の元活版印刷所を修繕し自宅とする
- 1898年(明治31年)ジョン・バチェラーが札幌市北3条西7丁目2番地に新築
- 1905年(明治38年)移築(?)[1]
- 1940年(昭和15年)ジョン・バチェラー離日
- 1940年(昭和15年)1953年までバチラー学園所有
- 1941年(昭和16年)未粉澱粉会社に賃貸
- 1942年(昭和17年)1952年まで軍人援護会に賃貸
- 1953年(昭和28年)北海道の所有となる
- 1962年(昭和37年)北海道大学に寄付される。この年に移築されている。
- 1964年(昭和39年)1988年まで農学部付属博物館分館として北方民俗資料を展示
- 1989年(平成元年)20m北に移築
- 2000年(平成12年)登録有形文化財に登録される
建築
[編集]木造2階、全面下見板張、寄屋根鉄板葺の建物で、建築面積は129m2。正面は、1階に出窓、2階に縦長上げ下げ硝子窓が、左右対称に配置される[2]。
木造であるが全室洋間で、当時ではモダンな洋館であった[3]。
観覧
[編集]出典:[4]。
- 観覧時間:9:00- 16:00
- 休園日 : 月曜日(祝日の場合は翌日)
- 料金 : 高校生以上420円, 小中学生 300円, 未就学児/北海道大学在籍者 無料
参考文献
[編集]- 柳原千絵子、小沢丈夫、角哲 『北海道大学農学部博物館バチェラー記念館の現況』 (北海道支部 研究報告書 No.89) p.315、日本建築学会、2016年6月
- 仁多見巌『アイヌの父 ジョン・バチェラー』(楡書房)、1963年4月30日発行
- ジョン・バチラー、仁多見巌訳編『ジョン・バチェラーの手紙』(山本書店)、1965年12月15日発行
- ジョン・バチラー著、村崎恭子校訂『ジョン・バチラー自叙伝』(北海道出版企画センター 北方新書) 2008年6月10日発行
- 北海道近代建築研究会編、角幸博監修『札幌の建築探訪』(北海道新聞社) p.24、1998年10月30日発行
- 越野武、坂田泉『近代建築ガイドブック[北海道・東北編]』(鹿島出版)p.92-93、1985年1月30日発行
- 社団法人日本建築学会編『総覧 日本の建築 第1巻/北海道・東北』 (株式会社日本建築学会) 1986年10月20日発行
- 『教育と施設』 1997-09 p.103-104 - 論文
- 北海道開拓記念館編『北海道開拓記念館研究紀要 第41-43号』(北海道開拓記念館) 2013-15
脚注
[編集]- ^ 国指定文化財等データベースにて「北海道大学農学部博物館バチェラー記念館」で検索した際の結果にはこの年での記述があるが、他の資料では見つからず。誤記か?
- ^ 北海道大学農学部博物館バチェラー記念館 - 国指定文化財等データベース(文化庁)
- ^ ジョン・バチラー、仁多見巌訳編『ジョン・バチェラーの手紙』(山本書店)、1965年12月15日発行
- ^ 開園時間・料金・園内設備 - 北海道大学植物園(2017年11月3日閲覧。)
外部リンク
[編集]座標: 北緯43度3分49.2秒 東経141度20分34.2秒 / 北緯43.063667度 東経141.342833度