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バイ・キュリアス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
バイキュリアスから転送)
バイ・キュリアス・フラッグ

バイ・キュリアス: Bi-curious)とは、主として異性愛者であり、かつ当人が性的伴侶英語版とする性別とは異った性別の人間との性行動に関心を持つ、または、抵抗がない人物を指す用語である[1][2][3]。この用語は、その人物の性的指向が、異性愛両性愛(バイセクシャル)の間の定義しがたい部分に存在するということを表現するためにしばしば用いられる[4]。この曖昧な部分には、ほぼ異性愛の人間、あるいはほぼ同性愛の人間も含まれるが、いずれにおいてもその個人は両性愛を自認することなしにバイ・キュリアスを自認しうる[5]ヘテロ・フレキシブル英語版: hetero-flexible)やホモ・フレキシブル(: homoflexible)といった用語[注釈 1]は、バイ・キュリアスの人々に対して主に適用される。しかし、書き手の中には、「バイ・キュリアス」という語によってほのめかされる「セクシュアリティについて経験を通じ探ってみたいという当人の願望」が、ヘテロ・フレキシブルやホモ・フレキシブルの語には含まれていないとして、それぞれ区別する者もいる。結論として、バイセクシャルとバイ・キュリアスの違いは、バイセクシャルの人々が彼ら自身の経験上両性に対して性的に惹かれることを理解している一方で、バイ・キュリアスの人々はまだ自身のセクシュアリティについて理解していない点にあるといえる[6][7]

語源

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メリアム=ウェブスター社の『ウェブスター辞典』によれば、この用語は1984年以降に人口に膾炙したとしているが、『The New Partridge Dictionary of Slang and Unconventional English』とオックスフォード英語辞典レキシコ英語版は、この用語が新語としてできたのは1990年だとする。オンライン辞典、『Dictionary.com』によれば、この語が初めて使われたのは1980年から1985年の間である[8]

関連項目

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脚注

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注釈

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  1. ^ ここでいうフレキシブルとは、状況によって当人の性的指向とは異なる性的行動を取ることを指す。つまり、ヘテロフレキシブルは異性愛者を自認し、ホモフレキシブルは同性愛者を自認するが、両者ともに同性/異性との恋愛関係・性的な関係を持つことに抵抗がない。

出典

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  1. ^ Definition of BI-CURIOUS” (英語). www.merriam-webster.com. 2019年9月21日閲覧。 “Characterized by an openness to or curiosity about having sexual relations with a person whose sex differs from that of one's usual sexual partners : curious about exploring or experimenting with bisexuality.”
  2. ^ Born Gay: The Psychobiology of Sex Orientation. Peter Owen. (2008). p. 15. ISBN 978-1784506636. https://books.google.com/books?id=IKLuAAAAMAAJ. "The term 'bi-curious' refers to that fact that many people who are basically straight might consider an occasional homosexual adventure simply to broaden their horizons." 
  3. ^ The A-Z of Gender and Sexuality: From Ace to Ze. Jessica Kingsley Publishers. (2019). p. 43. ISBN 978-1784506636. https://books.google.com/books?id=44F2DwAAQBAJ&pg=PA43. "Someone who considers themselves heterosexual but has a sexual or romantic 'curiosity' toward the same gender." 
  4. ^ Frank, Katherine (2008). “'Not Gay, but Not Homophobic': Male Sexuality and Homophobia in the 'Lifestyle'”. Sexualities 11 (4): 435–454. doi:10.1177/1363460708091743. 
  5. ^ Savin-Williams, Ritch C.; Joyner, Kara; Rieger, Gerulf (2012). “Prevalence and Stability of Self-Reported Sexual Orientation Identity During Young Adulthood”. Archives of Sexual Behavior 41 (1): 103–110. doi:10.1007/s10508-012-9913-y. PMID 22302504. 
  6. ^ Smorag, Pascale (14 May 2008). “From Closet Talk to PC Terminology: Gay Speech and the Politics of Visibility”. Transatlantica (1). doi:10.4000/transatlantica.3503. http://transatlantica.revues.org/index3503.html February 13, 2011閲覧。. 
  7. ^ What Is Bicurious?” (英語). WebMD. 2022年2月19日閲覧。
  8. ^ bi-curious” (英語). Dictionary.com. 2022年4月2日閲覧。