ハーショグジー
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ハーショグジー(アラビア語 خاشقجي)は、トルコ系のサウジアラビアの姓。日本語の一般マスメディアでは「カショギ」と表記されることが多いが、研究者からは現地サウジの言葉に近い「ハーショグジー」と表記するべきだという見解もあり[1][2]、標準アラビア語に近い「ハーショクジー」[3][4] または「ハーシュクジー」[5]とも表記されている。
オスマン帝国末期に、メフメト・カシュクチュ(1889-1978)というトルコ人がアラビア半島に移住して、サウジアラビアの初代国王となるアブドゥルアズィーズの侍医となり[6]、アラビア語でムハンマド・ハーショグジー(محمد خاشقجي)と呼ばれるようになった。
発音
[編集]- トルコ語の姓「カシュクチュ」(Kaşıkçı)に由来し[7]、トルコではこのように呼ばれることが多い[8][1]。
- 現代標準アラビア語では「ハーシュクジー」( [xaːˈʃuqd͡ʒiː] )と発音され[5][7]、または「ハーショクジー」とも呼ばれる[3]。
- アラビア語ヒジャーズ方言では「ハーショグジー」( [xaːˈʃʊɡd͡ʒi] )と発音される[1][7]。
- 英語圏を通じて「カショグジ」または「カショウギ」( [/kəˈʃʊɡdʒi, kəˈʃoʊɡi/] )などと呼ばれる[7]。
姓
[編集]英語記事 Khashoggi などを参照。
- ムハンマド・ハーショグジー(محمد خاشقجي、1889-1978):初代国王の侍医。
- アドナーン・ハーショグジー(عدنان خاشقجي、1935-2017):ムハンマドの息子で、有名な武器商人。⇒アドナン・カショギ
- ジャマール・ハーショグジー(جمال خاشقجي、1958-2018):ムハンマドの孫で、ジャーナリスト。⇒ジャマル・カショギ
出典
[編集]- ^ a b c “ジャマル・カショギがジャマール・ハーショグジーであるべき理由 保坂修司”. ニューズウィーク日本版. (2018年10月22日) 2018年10月24日閲覧。
- ^ 保坂修司「サウジアラビア」岩波新書(新赤版)、2005 ではジャマール・ハーショグジーと表記される。p177-p178
- ^ a b “ハーショクジー氏のワシントン・ポスト寄稿コラム:池内恵(池内恵の中東通信、新潮社)”. フォーサイト. (2018年10月18日) 2018年10月25日閲覧。
- ^ “「記者殺害」で「サウジ石油相」が「ロシア」に語った中身 デイリー新潮”. デイリー新潮. (2018年10月23日) 2018年10月25日閲覧。
- ^ a b トルコ 行方不明のハーシュクジー氏をめぐり新たな情報が明らかに 日本語で読む中東メディア 2018年10月17日
- ^ w:en:Muhammad Khashoggiを参照。
- ^ a b c d w:en:Jamal Khashoggiの記事を参照。
- ^ サウジ実行部隊の行動の詳細ージェマル・カシュクチュ氏殺害 日本語で読む中東メディア 2018年10月17日