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ハーク! ザ・ヴィレッジ・ウェイト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『ハーク! ザ・ヴィレッジ・ウェイト』
スティーライ・スパンスタジオ・アルバム
リリース
録音 1970年3月
Sound Techniques, London
ジャンル ブリティッシュ・フォーク・ロック
時間
レーベル RCA, ユナイテッド・アーティスツ, ムーンクレスト, クリサリス
プロデュース サンディ・ロバートンおよびスティーライ・スパン
スティーライ・スパン アルバム 年表
ハーク! ザ・ヴィレッジ・ウェイト
1970年
プリーズ・トゥ・シー・ザ・キング
1971年
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専門評論家によるレビュー
レビュー・スコア
出典評価
オールミュージック3/5stars link

『ハーク!ザ・ヴィレッジ・ウェイト』Hark! The Village Wait)は1970年にリリースされたイギリスのフォークロック・バンド、スティーライ・スパンのデビューアルバム。

解説

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このアルバムは、リリース直後にバンドが解散し、メンバーを変更して再結成されたため、オリジナル・メンバーをフィーチャーした唯一のアルバムで、ライブパフォーマンスは一度も行われていない。このアルバムは2人の女性ヴォーカリスト(マディ・プライヤーとゲイ・ウッズ)をフィーチャーしたスティーライ・スパンの2枚のスタジオ・アルバムのうちの1枚であり、もう1枚は "Time" (1996) である。同じようなサウンドは、数年後にプライヤーがジューン・テイバーと組んでシリー・シスターズを結成した時にも聴かれた。全体的にこのアルバムのサウンドは基本的にフォーク・ミュージックで、ロックなドラミングとベースギターがいくつかの曲に加えられている。バンジョーが "Blackleg Miner"、"Lowlands of Holland"、"One Night as I Lay on My Bed" などの曲でフィーチャーされている。

アルバムのタイトルの "Wait" は、待つという行為ではなく、「wait (《英古》クリスマスの夜家々を歌い歩く唱歌隊[1]) 」という意味である。ウェイトとは、チューダー時代から19世紀初頭まである町で公費で雇われていた管楽器奏者のことだが、村ではそのような一団を雇うには小さすぎる可能性が高いため、 トーマス・ハーディの小説で言及されているように、ここで言うウェイトはおそらく後のクリスマス・ウェイツだろう。 また "Hark" は「中期英語から; hearの強意形[2]」なので、タイトル全体は「聴け! 村の歌唱隊を」となる。

長年にわたりバンドはこのアルバムの楽曲に何度も戻ってきた。セカンドアルバム『プリーズ・トゥ・シー・ザ・キング (Please to See the King)』では、"The Blacksmith" の新しいバージョンを提供した。"Blackleg Miner" の新しいライブバージョンは”Back in Line” (1986) に収録され、"Present--The Very Best of Steeleye Span" (2002) では3度目のバリエーションがが提供された。ライブアルバム "On Time" (1982) では "Twa Corbies" を取り上げた。"Copshawholme Fair" は2年前にプライヤーとティム・ハートがアルバム ”Folk Songs of Olde England Vol.2" に収録していた。ニューキャッスルトンとして知られるコプショー・ホルムは、1970年以来フォークフェスティバルの開催地となっている。プライヤーは数年前から、この近くのカンブリア州境を越えたところにある「ストーンズ・バーン」に住んでいる。

このアルバムに収録されている他の曲には、アカペラの "A Calling-On Song"(バンドが録音した多くのアカペラ曲の最初のもの)、"The Hills of Greenmore"、"Dark-Eyed Sailor" などがある。

ここに収録されている "Lowlands of Holland" のバージョンは、この曲の最も一般的なバージョンとは異なる歌詞を使用している。

アルバムはもともとイギリスでRCAで発売されたもので、ジャケットにはメンバー5人が橋の上に立つ、セピア調の写真が使われている。リリース当時、米国では発売されていなかった。再発盤のジャケットはコブハムのパブ「レザーボトル」のセピア色の画像に変更されており、1975年にUKクリサリスからリリースされた(米国ではUSクリサリスから初めて発売されている)。

トラックリスト

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特記あるものを除き、すべてトラディショナル

Side one
#タイトル作詞作曲・編曲Personnel時間
1.「A Calling-On Song」(アシュリー・ハッチングス; Earsdon Sword Dance Song (Roud 610)の歌を基に[3])  
2.The Blacksmith(トラディショナル、編曲:スティーライ・スパン)  
3.「Fisherman's Wife」(Ewan MacColl)  
4.Blackleg Minerトラディショナル、編曲:スティーライ・スパントラディショナル、編曲:スティーライ・スパン
5.「Dark-Eyed Sailor」トラディショナル、編曲:スティーライ・スパントラディショナル、編曲:スティーライ・スパン
6.「Copshawholme Fair」トラディショナル、編曲:スティーライ・スパントラディショナル、編曲:スティーライ・スパン
Side two
#タイトル作詞作曲・編曲Personnel時間
7.「All Things Are Quite Silent」レイフ・ヴォーン・ウィリアムズが収集レイフ・ヴォーン・ウィリアムズが収集
8.「The Hills of Greenmore」トラディショナル、編曲:スティーライ・スパントラディショナル、編曲:スティーライ・スパン
9.「My Johnny Was a Shoemaker」トラディショナル、編曲:スティーライ・スパントラディショナル、編曲:スティーライ・スパン
10.Lowlands of Hollandトラディショナル、編曲:スティーライ・スパントラディショナル、編曲:スティーライ・スパン
11.Twa Corbiesトラディショナル、編曲:スティーライ・スパントラディショナル、編曲:スティーライ・スパン
12.One Night as I Lay on My Bedヘンリー・エドワード・デニソン・ハモンドが採譜 by Henry Edward Denison Hammondヘンリー・エドワード・デニソン・ハモンドが採譜 by Henry Edward Denison Hammond
合計時間:

パーソネル

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ゲストミュージシャン

参照資料

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  1. ^ waitとは 意味・読み方・使い方、Weblio英和辞典・和英辞典[1]
  2. ^ harkとは 意味・読み方・使い方、Weblio英和辞典・和英辞典[2]
  3. ^ https://mainlynorfolk.info/steeleye.span/songs/acallingonsong.html