コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

ハンマー (地質調査)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
地質調査用のハンマー(金属製・ピックハンマー)
ピックハンマー
チゼルハンマー

ハンマー英語: hammer)は、地質調査で使用する道具である[1]。別名、ジオロジカル・ハンマーロックハンマーなどがある。

用途

[編集]

ハンマーの用途として、地層を観察するために風化層を除去すること、岩石を採取することが挙げられる[2]。この他、急斜面や崖を移動するときにピッケルの代用品として使用したり、写真撮影時のスケールとして使用したりすることもある[3]

種類

[編集]

ハンマーには、先端が平らになっているチゼルハンマーと、先端の一方が尖っているピックハンマーの2種類がある[1]。チゼルハンマーは標本の整形や堆積岩化石などを扱うときに、ピックハンマーはそれ以外の岩石を扱うときに適するとされる[1]

ハンマーには柄が木製のものもあれば、金属製のハンマーもある[1]。金属製のハンマーは柄とヘッドが一体化しており、一般に木製のハンマーより強度が高い[1]

入手法

[編集]

地質調査用のハンマーは地質調査用具の販売店で購入可能である[2]

その他

[編集]

ハンマーは地質学の象徴ともいわれる[2]。その背景として、地質学に関する学会・研究会のロゴマークでハンマーがよく描かれていることが挙げられる[2]

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e 久田 2011, p. 53.
  2. ^ a b c d 天野・秋山 2004, p. 96.
  3. ^ 吉川 2007, p. 70.

参考文献

[編集]
  • 天野一男・秋山雅彦 著、日本地質学会フィールドジオロジー刊行委員会 編『フィールドジオロジー入門』共立出版〈フィールドジオロジー〉、2004年。ISBN 4-320-04681-1 
  • 久田健一郎 著「地質調査」、上野健一・久田健一郎(編) 編『地球学調査・解析の基礎』古今書院〈地球学シリーズ〉、2011年、53-70頁。ISBN 978-4-7722-5254-6 
  • 吉川敏之「シリーズ 地質調査のパートナー(5) ハンマー」『地質ニュース』第633号、2007年、70頁。 

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]