ハンス・ヘニー・ヤーン
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ハンス・ヘニー・ヤーン Hans Henny Jahnn | |
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誕生 |
1894年12月17日 ドイツ帝国 シュテリンゲン |
死没 |
1958年11月29日(63歳没) 西ドイツ ハンブルク |
職業 | 作家、オルガン制作者 |
ジャンル | 小説、戯曲 |
代表作 | 『岸辺なき流れ』 |
主な受賞歴 | クライスト賞 |
ウィキポータル 文学 |
ハンス・ヘニー・ヤーン(Hans Henny Jahnn, 1894年12月17日 - 1958年11月29日)は、ドイツ出身の作家、オルガン制作者。
生涯と作品
[編集]ハンブルク近郊のシュテリンゲンに生まれる。祖父と父はともに職人だった。高等学校在学中から創作活動に熱中し、第1次世界大戦に反対して亡命しつつ戯曲を執筆する。このときの作品『牧師エフライム・マグヌス』は出版され、1920年にクライスト賞を受賞した。
帰国後は宗教結社ウグリノの結成にたずさわり、ヨーロッパ各地のオルガンの修復作業にあたる。ナチス・ドイツの政権が誕生した1933年からはボーンホルム島へ亡命し、長篇小説3部作『岸辺なき流れ』の執筆をはじめる。第2次世界大戦後は、反戦活動として原水爆禁止運動などに参加する一方、過去の作曲家の楽譜の復元を行ない、晩年をハンブルクですごした。
主な著作
[編集]長篇
[編集]- Perrudja (1929)
- Fluß ohne Ufer 『岸辺なき流れ』3部作
- Das holzschiff (1949) 邦訳『木造船 岸辺なき流れ第一部』 沼崎雅行訳、現代思潮社、1969年。
- Die Niederschrift des Gustav Anias Horn nachdem er 49 Jahre alt geworden war (1950) 『グスタフ・アニアス・ホルンの手記』
- Epilog (1961)
- Die Nacht aus Blei (1956) 邦訳『鉛の夜』 佐久間穆訳、現代思潮社、1966年。
- Ugrino und Ingrabanien (1968) 『ウグリノとイングラーバニエン』
短篇集
[編集]- 「ラグナとニルス」
- 「奴隷の物語」
- 「時計職人」
- 「サーサーン王朝の王者」
- 「庭男」
- 「ふたご物語」
- 「少年が泣く」
- 「ケバット・ケニア」
- 「マーマレードを食べる人たち」
- 「モーフ」
- 「家令を選ぶとき」
- 「水中芸人」
- 「盗まれた馬」
戯曲
[編集]- Pastor Ephraim Magnus (1919) 『牧師エフライム・マグヌス』
- Die Krönung Richards III. (1921) 『リチャード3世の戴冠』
- Der Arzt / Sein Weib / Sein Sohn (1922)
- Der gestohlene Gott (1924)
- Medea (1926)
- Neuer Lübecker Totentanz (1931)
- Straßenecke (1931)
- Armut, Reichtum, Mensch und Tier (1933)
- Spur des dunklen Engels (1952)
- Thomas Chatterton (1955)
- Die Trümmer des Gewissens (1961)
外部リンク
[編集]- Hans Henny Jahnn als Schriftsteller, Orgelbauer und Harmoniker - 生涯、作品、思想などの解説