ハングル字母 (Unicodeのブロック)
ハングル字母 (Unicodeのブロック) | |
---|---|
Hangul Jamo | |
範囲 |
U+1100..U+11FF (256 個の符号位置) |
面 | 基本多言語面 |
用字 | ハングル |
主な言語・文字体系 | |
割当済 | 256 個の符号位置 |
未使用 | 0 個の保留 |
Unicodeのバージョン履歴 | |
1.1 | 240 (+240) |
5.2 | 256 (+16) |
公式ページ | |
コード表 ∣ ウェブページ |
ハングル字母(ハングルじぼ、英語: Hangul Jamo)は、Unicodeの38個目のブロック。
解説
[編集]韓国及び北朝鮮、中国の延辺朝鮮族自治州で話される韓国語(朝鮮語[1])や、韓国の済州島で話される済州語などを表記するためのハングル(チョソングル[2])のうち、子音字と母音字に分かれた文字の最小構成単位である字母(韓国語:자모(子母, 字母))を収録している。また、古ハングル(옛 한글; イェッタングル)と呼ばれる中期朝鮮語などの古い時代に使われていた字母や、訓民正音に載っていたが現在は使われていない字母も含まれている。
ハングルは表音文字のうち、音素よりも更に細かい要素(調音点の位置など)を明記する表記体系である素性文字(フィーチャー・アルファベット)に分類される。書字方向は基本的にはラテン文字などと同様に左から右に横書き(左横書き)して上から下に行を送るが、歴史的には日本語の文章と同様に上から下に縦書きし、右から左へ行を送る(右縦書き)ことがある。ただし、日本語や中国語とは異なり、文節毎に分かち書きをする。
本ブロックに含まれるハングル字母はキーボードなどによる文字入力の際に一時的に用いられることが想定されており、基本的に単独で表記に用いられることはなく、通常は入力後に別ブロックに存在するハングル音節文字に変換される。ただし、中期朝鮮語や済州語などを表記する場合は本ブロックにある文字が直接合成文字として合成されてレンダーされるためハングル音節文字ブロックの文字には変換されず本ブロック中の文字がそのまま文字列上に残ることになる。
また、韓国語キーボードなどによる現在の主流な入力方式では本ブロックではなく主に別ブロックにあるハングル互換字母にある字母が用いられており、主要な韓国語用キーボードに印字されているものもハングル互換字母ブロックのものである。本ブロックでは特に子音字がその書かれる位置が頭子音(初声、CHOSEONG)であるか末子音(終声、JONGSEONG)であるかによって符号を区別しているが、ハングル互換字母ブロックではそのような区別をしない。なお、子音字の間に書かれる母音字には「中声(JUNGSEONG)」という名前が付けられている。
符号位置の順序はおおむねカナダラと呼ばれる伝統的なハングルの順序に従っている。
Unicodeのバージョン1.1において初めて追加された。
収録文字
[編集]「ラテン文字転写」の列はハングルのラテン文字への翻字方式の一つである文化観光部2000年式に従う。
コード | 文字 | 文字名(英語) | 用例・説明 | ラテン文字転写 |
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初声の子音字 | ||||
U+1100 | ᄀ | HANGUL CHOSEONG KIYEOK | 初声のキヨク。頭子音の[k][3]を表す。語中では[ɡ]と発音される。 | g |
U+1101 | ᄁ | HANGUL CHOSEONG SSANGKIYEOK | 初声のサンキヨク。頭子音の[k*][4]を表す。 | kk |
U+1102 | ᄂ | HANGUL CHOSEONG NIEUN | 初声のニウン。頭子音の[n]を表す。 | n |
U+1103 | ᄃ | HANGUL CHOSEONG TIKEUT | 初声のティクッ。頭子音の[t][3]を表す。語中では[d]と発音される。 | t |
U+1104 | ᄄ | HANGUL CHOSEONG SSANGTIKEUT | 初声のサンティクッ。頭子音の[t*][4]を表す。 | tt |
U+1105 | ᄅ | HANGUL CHOSEONG RIEUL | 初声のリウル。頭子音の[ɾ]を表す。 | r |
U+1106 | ᄆ | HANGUL CHOSEONG MIEUM | 初声のミウム。頭子音の[m]を表す。 | m |
U+1107 | ᄇ | HANGUL CHOSEONG PIEUP | 初声のピウプ。頭子音の[p][3]を表す。語中では[b]と発音される。 | b |
U+1108 | ᄈ | HANGUL CHOSEONG SSANGPIEUP | 初声のサンピウプ。頭子音の[p*][4]を表す。 | pp |
U+1109 | ᄉ | HANGUL CHOSEONG SIOS | 初声のシオッ。頭子音の[s]を表す。 | s |
U+110A | ᄊ | HANGUL CHOSEONG SSANGSIOS | 初声のサンシオッ。頭子音の[s*][4]を表す。 | ss |
U+110B | ᄋ | HANGUL CHOSEONG IEUNG | 初声のイウン。頭子音が無いことを表す。 | (書かない) |
U+110C | ᄌ | HANGUL CHOSEONG CIEUC | 初声のチウッ。頭子音の[t͡ɕ][3]を表す。語中では[d͡ʑ]と発音される。 | j |
U+110D | ᄍ | HANGUL CHOSEONG SSANGCIEUC | 初声のサンチウッ。頭子音の[t͡ɕ*][4]を表す。 | jj |
U+110E | ᄎ | HANGUL CHOSEONG CHIEUCH | 初声のチウッ。頭子音の[t͡ɕʰ]を表す。 | ch |
U+110F | ᄏ | HANGUL CHOSEONG KHIEUKH | 初声のキウク。頭子音の[kʰ]を表す。 | k |
U+1110 | ᄐ | HANGUL CHOSEONG THIEUTH | 初声のティウッ。頭子音の[tʰ]を表す。 | t |
U+1111 | ᄑ | HANGUL CHOSEONG PHIEUPH | 初声のピウプ。頭子音の[pʰ]を表す。 | p |
U+1112 | ᄒ | HANGUL CHOSEONG HIEUH | 初声のヒウッ。頭子音の[h]を表す。 | h |
古い初声の子音字 | ||||
U+1113 | ᄓ | HANGUL CHOSEONG NIEUN-KIYEOK | ||
U+1114 | ᄔ | HANGUL CHOSEONG SSANGNIEUN | 中期朝鮮語で頭子音の[nː]を表していたと推定される。 | |
U+1115 | ᄕ | HANGUL CHOSEONG NIEUN-TIKEUT | 中世の朝鮮において、日本語の音訳に用いられ、[d]を表していた。 | |
U+1116 | ᄖ | HANGUL CHOSEONG NIEUN-PIEUP | ||
U+1117 | ᄗ | HANGUL CHOSEONG TIKEUT-KIYEOK | ||
U+1118 | ᄘ | HANGUL CHOSEONG RIEUL-NIEUN | ||
U+1119 | ᄙ | HANGUL CHOSEONG SSANGRIEUL | 中期朝鮮語で頭子音の[r](震え音、巻き舌のR)を表していた。 | |
U+111A | ᄚ | HANGUL CHOSEONG RIEUL-HIEUH | ||
U+111B | ᄛ | HANGUL CHOSEONG KAPYEOUNRIEUL | 訓民正音では頭子音の[ɾ]を表していたと推定されているが、実際にこの文字が使われた事例は存在しない[5]。ㄹは中期朝鮮語の時代は語頭においても[l]を表していた。 | |
U+111C | ᄜ | HANGUL CHOSEONG MIEUM-PIEUP | 中世の朝鮮において、日本語の音訳に用いられ、[b]を表していた。 | |
U+111D | ᄝ | HANGUL CHOSEONG KAPYEOUNMIEUM | ||
U+111E | ᄞ | HANGUL CHOSEONG PIEUP-KIYEOK | 近世朝鮮語において頭子音の[k*]を表していたと推定される。現在はㄲで書かれる。 | |
U+111F | ᄟ | HANGUL CHOSEONG PIEUP-NIEUN | ||
U+1120 | ᄠ | HANGUL CHOSEONG PIEUP-TIKEUT | 中期朝鮮語で頭子音の[pt]を表していた(例:ᄠᅳᆶ/ptɨ́lh/(庭))。近世朝鮮語では[p*](濃音のp)に発音が変化し、現在ではㄸで書かれる(例えば「庭」は現在の韓国語で뜰/tteul/)。 | |
U+1121 | ᄡ | HANGUL CHOSEONG PIEUP-SIOS | 中期朝鮮語で頭子音の[ps]を表していた(例:ᄡᆞᆯ/psʌl/(米))。現在はㅆ[s*]或いはㅋ[kʰ]の発音に変化している(例えば「米」は現在の韓国語で쌀/ssal/)。 | |
U+1122 | ᄢ | HANGUL CHOSEONG PIEUP-SIOS-KIYEOK | 中期朝鮮語で頭子音の[psk]或いは[pk*](p+kの濃音)を表していた(例:ᄢᅮᆯ/pskul/(蜂蜜))。現在はㄲ[k*]の発音に変化している(例えば「蜂蜜」は現在の韓国語で꿀/kkul/)。 | |
U+1123 | ᄣ | HANGUL CHOSEONG PIEUP-SIOS-TIKEUT | 中期朝鮮語で頭子音の[pst]或いは[pt*](p+tの濃音)を表していた(例:ᄣᅢ/pstáj/(時))。現在はㄸ[t*]の発音に変化している(例えば「時(とき)」は現在の韓国語で때/ttae/)。 | |
U+1124 | ᄤ | HANGUL CHOSEONG PIEUP-SIOS-PIEUP | ||
U+1125 | ᄥ | HANGUL CHOSEONG PIEUP-SSANGSIOS | ||
U+1126 | ᄦ | HANGUL CHOSEONG PIEUP-SIOS-CIEUC | ||
U+1127 | ᄧ | HANGUL CHOSEONG PIEUP-CIEUC | 中期朝鮮語で頭子音の[pts]を表していた。近世朝鮮語では[t͡ɕ*](濃音のj)に発音が変化し、現在ではㅉで書かれる。 | |
U+1128 | ᄨ | HANGUL CHOSEONG PIEUP-CHIEUCH | ||
U+1129 | ᄩ | HANGUL CHOSEONG PIEUP-THIEUTH | 中期朝鮮語で頭子音の[ptʰ]を表していた。 | |
U+112A | ᄪ | HANGUL CHOSEONG PIEUP-PHIEUPH | ||
U+112B | ᄫ | HANGUL CHOSEONG KAPYEOUNPIEUP | 初声のカビョンビウプ。中期朝鮮語で頭子音の[β]を表していた。現在では[w]の発音に変化しており、形容詞 "가깝다(gakkab-da; 近い)" の連用形 "가까운(gakka-un)" などの活用形にその痕跡が残っている。 | |
U+112C | ᄬ | HANGUL CHOSEONG KAPYEOUNSSANGPIEUP | ||
U+112D | ᄭ | HANGUL CHOSEONG SIOS-KIYEOK | 中期朝鮮語で頭子音の[sk]或いは[k*](kの濃音)を表していた(例:ᄭᅮᆷ/skum/(夢))。現在はㄲ[k*]で書かれる。(例えば「夢」は現在の韓国語で꿈/kkum/)。 | |
U+112E | ᄮ | HANGUL CHOSEONG SIOS-NIEUN | ||
U+112F | ᄯ | HANGUL CHOSEONG SIOS-TIKEUT | 中期朝鮮語で頭子音の[st]或いは[t*](tの濃音)を表していた(例:ᄯᅡᇂ/stah/(地面))。現在はㄸ[t*]で書かれる。(例えば「地面」は現在の韓国語で따/tta/)。 | |
U+1130 | ᄰ | HANGUL CHOSEONG SIOS-RIEUL | ||
U+1131 | ᄱ | HANGUL CHOSEONG SIOS-MIEUM | ||
U+1132 | ᄲ | HANGUL CHOSEONG SIOS-PIEUP | 中期朝鮮語で頭子音の[sp]或いは[p*](pの濃音)を表していた(例:ᄲᅧ/spjə́/(骨))。現在はㅃ[p*]で書かれる。(例えば「骨」は現在の韓国語で뼈/ppyeo/)。 | |
U+1133 | ᄳ | HANGUL CHOSEONG SIOS-PIEUP-KIYEOK | ||
U+1134 | ᄴ | HANGUL CHOSEONG SIOS-SSANGSIOS | ||
U+1135 | ᄵ | HANGUL CHOSEONG SIOS-IEUNG | ||
U+1136 | ᄶ | HANGUL CHOSEONG SIOS-CIEUC | ||
U+1137 | ᄷ | HANGUL CHOSEONG SIOS-CHIEUCH | ||
U+1138 | ᄸ | HANGUL CHOSEONG SIOS-KHIEUKH | ||
U+1139 | ᄹ | HANGUL CHOSEONG SIOS-THIEUTH | ||
U+113A | ᄺ | HANGUL CHOSEONG SIOS-PHIEUPH | ||
U+113B | ᄻ | HANGUL CHOSEONG SIOS-HIEUH | ||
U+113C | ᄼ | HANGUL CHOSEONG CHITUEUMSIOS | 歯頭音のシオッ。中世の朝鮮において古官話(明王朝時代の中国語)の音訳に用いられた。古官話では歯頭音(現在でいう歯音)の[θ]と正歯音(現在でいう反舌音)の[ʂ]を区別していたため、歯頭音の[θ]を表すのに用いられた。 | |
U+113D | ᄽ | HANGUL CHOSEONG CHITUEUMSSANGSIOS | 歯頭音のサンシオッ。中世の朝鮮において古官話(明王朝時代の中国語)の音訳に用いられた。歯頭音の[θ*]を表すのに用いられた。 | |
U+113E | ᄾ | HANGUL CHOSEONG CEONGCHIEUMSIOS | 正歯音のシオッ。中世の朝鮮において古官話(明王朝時代の中国語)の音訳に用いられた。正歯音の[ʂ]を表すのに用いられた。 | |
U+113F | ᄿ | HANGUL CHOSEONG CEONGCHIEUMSSANGSIOS | 正歯音のサンシオッ。中世の朝鮮において古官話(明王朝時代の中国語)の音訳に用いられた。正歯音の[ʂ*]を表すのに用いられた。 | |
U+1140 | ᅀ | HANGUL CHOSEONG PANSIOS | 初声のパンシオッ。中期朝鮮語で頭子音の[z]を表していた(例:ᄀᆞᅀᆞᆶ/kʌ̀.zʌ̀lh/(秋))と推定されており、現在ではㅇ(頭子音なし)の発音に変化している(例えば「秋」は現在の韓国語で가을/ga eul/)。 | z |
U+1141 | ᅁ | HANGUL CHOSEONG IEUNG-KIYEOK | 中世の朝鮮において、日本語の音訳に用いられ、[ɡ]を表していた。 | |
U+1142 | ᅂ | HANGUL CHOSEONG IEUNG-TIKEUT | 英語の音訳に用いられ、[ð]を表す。 | |
U+1143 | ᅃ | HANGUL CHOSEONG IEUNG-MIEUM | ||
U+1144 | ᅄ | HANGUL CHOSEONG IEUNG-PIEUP | 20世紀初頭に満州語などの外国語の音訳で[v]を表すために作られた。 | |
U+1145 | ᅅ | HANGUL CHOSEONG IEUNG-SIOS | 英語の音訳に用いられ、[z]を表す。 | |
U+1146 | ᅆ | HANGUL CHOSEONG IEUNG-PANSIOS | ||
U+1147 | ᅇ | HANGUL CHOSEONG SSANGIEUNG | 初声のサンイウン。中期朝鮮語において「ᅇᅵ」或いは「ᅇᅧ」の形でのみ現れ、/i/などの前の[j]を表していた。 | |
U+1148 | ᅈ | HANGUL CHOSEONG IEUNG-CIEUC | ||
U+1149 | ᅉ | HANGUL CHOSEONG IEUNG-CHIEUCH | ||
U+114A | ᅊ | HANGUL CHOSEONG IEUNG-THIEUTH | 英語の音訳に用いられ、[θ]を表す。 | |
U+114B | ᅋ | HANGUL CHOSEONG IEUNG-PHIEUPH | 20世紀初頭に満州語などの外国語の音訳で[f]を表すために作られた。 | |
U+114C | ᅌ | HANGUL CHOSEONG YESIEUNG | 初声のイェンニウン。中期朝鮮語で頭子音の[ŋ]を表していた。現在ではㅇ(頭子音なし)の発音に変化している。 | ng |
U+114D | ᅍ | HANGUL CHOSEONG CIEUC-IEUNG | ||
U+114E | ᅎ | HANGUL CHOSEONG CHITUEUMCIEUC | 歯頭音のチウッ。中世の朝鮮において古官話(明王朝時代の中国語)の音訳に用いられた。古官話では歯頭音(現在でいう歯音)の[t͡θ]と正歯音(現在でいう反舌音)の[ʈ͡ʂ]を区別していたため、歯頭音の[t͡θ]を表すのに用いられた。 | |
U+114F | ᅏ | HANGUL CHOSEONG CHITUEUMSSANGCIEUC | 歯頭音のサンチウッ。中世の朝鮮において古官話(明王朝時代の中国語)の音訳に用いられた。歯頭音の[t͡θ*]を表すのに用いられた。 | |
U+1150 | ᅐ | HANGUL CHOSEONG CEONGCHIEUMCIEUC | 正歯音のチウッ。中世の朝鮮において古官話(明王朝時代の中国語)の音訳に用いられた。正歯音の[ʈ͡ʂ]を表すのに用いられた。 | |
U+1151 | ᅑ | HANGUL CHOSEONG CEONGCHIEUMSSANGCIEUC | 正歯音のサンチウッ。中世の朝鮮において古官話(明王朝時代の中国語)の音訳に用いられた。正歯音の[ʈ͡ʂ*]を表すのに用いられた。 | |
U+1152 | ᅒ | HANGUL CHOSEONG CHIEUCH-KHIEUKH | ||
U+1153 | ᅓ | HANGUL CHOSEONG CHIEUCH-HIEUH | ||
U+1154 | ᅔ | HANGUL CHOSEONG CHITUEUMCHIEUCH | 歯頭音のチウッ。中世の朝鮮において古官話(明王朝時代の中国語)の音訳に用いられた。古官話では歯頭音(現在でいう歯音)の[t͡θʰ]と正歯音(現在でいう反舌音)の[ʈ͡ʂʰ]を区別していたため、歯頭音の[t͡θʰ]を表すのに用いられた。 | |
U+1155 | ᅕ | HANGUL CHOSEONG CEONGCHIEUMCHIEUCH | 正歯音のサンチウッ。中世の朝鮮において古官話(明王朝時代の中国語)の音訳に用いられた。正歯音の[ʈ͡ʂʰ]を表すのに用いられた。 | |
U+1156 | ᅖ | HANGUL CHOSEONG PHIEUPH-PIEUP | ||
U+1157 | ᅗ | HANGUL CHOSEONG KAPYEOUNPHIEUPH | 中世の朝鮮において古官話(明王朝時代の中国語)の音訳で[f]を表していた。 | |
U+1158 | ᅘ | HANGUL CHOSEONG SSANGHIEUH | 初声のサンヒウッ。中期朝鮮語で頭子音の[h*](濃音の/h/)を表していたと推定されている。「ᅘᅧ」という形でのみ現れる。現在はㅆ[s*]或いはㅋ[kʰ]の発音に変化している。 | |
U+1159 | ᅙ | HANGUL CHOSEONG YEORINHIEUH | 初声のヨリンヒウッ。中世の朝鮮において古官話(明王朝時代の中国語)の音訳に用いられ、頭子音の[ʔ]を表していたと推定されている。現在ではㅇ(頭子音なし)の発音に変化している。 | |
U+115A | ᅚ | HANGUL CHOSEONG KIYEOK-TIKEUT | ||
U+115B | ᅛ | HANGUL CHOSEONG NIEUN-SIOS | ||
U+115C | ᅜ | HANGUL CHOSEONG NIEUN-CIEUC | ||
U+115D | ᅝ | HANGUL CHOSEONG NIEUN-HIEUH | ||
U+115E | ᅞ | HANGUL CHOSEONG TIKEUT-RIEUL | 英語の音訳に用いられ、[dɹ]を表す。 | |
U+115F | ᅟ | HANGUL CHOSEONG FILLER | 文法の説明などで、初声の文字を書かずに中声(母音)や終声(末子音)だけを組み合わせて表示するために用いられる。 | |
中声の母音字 | ||||
U+1160 | ᅠ | HANGUL JUNGSEONG FILLER | 文法の説明などで、中声(母音)の文字を書かずに初声(頭子音)や終声(末子音)だけを組み合わせて表示するために用いられる。 | |
U+1161 | ᅡ | HANGUL JUNGSEONG A | 母音[a]を表す。 | a |
U+1162 | ᅢ | HANGUL JUNGSEONG AE | 母音[ɛ]を表す[6]。元々は二重母音[aɪ]を表していた。 | ae |
U+1163 | ᅣ | HANGUL JUNGSEONG YA | 母音[ja]を表す。 | ya |
U+1164 | ᅤ | HANGUL JUNGSEONG YAE | 母音[jɛ]を表す。元々は二重母音[jaɪ]を表していた。 | yae |
U+1165 | ᅥ | HANGUL JUNGSEONG EO | 母音[ɔ]を表す。ただし現在の韓国語では[ʌ]で発音される。元々は[ə]を表していた。 | eo |
U+1166 | ᅦ | HANGUL JUNGSEONG E | 母音[e]を表す。元々は二重母音[ɘɪ]を表していた。 | e |
U+1167 | ᅧ | HANGUL JUNGSEONG YEO | 母音[jɔ]を表す。ただし現在の韓国語では[jʌ]で発音される。元々は[jə]を表していた。 | yeo |
U+1168 | ᅨ | HANGUL JUNGSEONG YE | 母音[je]を表す。元々は二重母音[jɘɪ]を表していた。 | ye |
U+1169 | ᅩ | HANGUL JUNGSEONG O | 母音[o]を表す。 | o |
U+116A | ᅪ | HANGUL JUNGSEONG WA | 母音[wa]を表す。 | wa |
U+116B | ᅫ | HANGUL JUNGSEONG WAE | 母音[wɛ]を表す[6]。元々は二重母音[waɪ]を表していた。 | wae |
U+116C | ᅬ | HANGUL JUNGSEONG OE | 母音[we]を表す。元々は[ø]を表していた。 | oe |
U+116D | ᅭ | HANGUL JUNGSEONG YO | 母音[jo]を表す。 | yo |
U+116E | ᅮ | HANGUL JUNGSEONG U | 母音[u]を表す。 | u |
U+116F | ᅯ | HANGUL JUNGSEONG WEO | 母音[wɔ]を表す。ただし現在の韓国語では[wʌ]で発音される。元々は[wə]を表していた。 | wo |
U+1170 | ᅰ | HANGUL JUNGSEONG WE | 母音[we]を表す。 | we |
U+1171 | ᅱ | HANGUL JUNGSEONG WI | 母音[wi]を表す。元々は母音[y]を表していた。 | wi |
U+1172 | ᅲ | HANGUL JUNGSEONG YU | 母音[ju]を表す。 | yu |
U+1173 | ᅳ | HANGUL JUNGSEONG EU | 母音[ɯ]を表す。 | eu |
U+1174 | ᅴ | HANGUL JUNGSEONG YI | 二重母音[ɰi]を表す。 | ui |
U+1175 | ᅵ | HANGUL JUNGSEONG I | 母音[i]を表す。 | i |
古い中声の母音字 | ||||
U+1176 | ᅶ | HANGUL JUNGSEONG A-O | 中世の朝鮮において古官話(明王朝時代の中国語)の音訳で[ao]を表していた。 | |
U+1177 | ᅷ | HANGUL JUNGSEONG A-U | 中世の朝鮮において古官話(明王朝時代の中国語)の音訳で[aʊ]を表していた。 | |
U+1178 | ᅸ | HANGUL JUNGSEONG YA-O | 中世の朝鮮において古官話(明王朝時代の中国語)の音訳で[jao]を表していた。 | |
U+1179 | ᅹ | HANGUL JUNGSEONG YA-YO | ||
U+117A | ᅺ | HANGUL JUNGSEONG EO-O | ||
U+117B | ᅻ | HANGUL JUNGSEONG EO-U | ||
U+117C | ᅼ | HANGUL JUNGSEONG EO-EU | ||
U+117D | ᅽ | HANGUL JUNGSEONG YEO-O | ||
U+117E | ᅾ | HANGUL JUNGSEONG YEO-U | ||
U+117F | ᅿ | HANGUL JUNGSEONG O-EO | ||
U+1180 | ᆀ | HANGUL JUNGSEONG O-E | 中期朝鮮語で母音[ø]を表していた。現在はㅚに置き換えられている。 | |
U+1181 | ᆁ | HANGUL JUNGSEONG O-YE | ||
U+1182 | ᆂ | HANGUL JUNGSEONG O-O | 満州語などの音訳で長母音[oː]を表す。 | |
U+1183 | ᆃ | HANGUL JUNGSEONG O-U | 捷解新語において日本語の二重母音[oʊ]を表す。 | |
U+1184 | ᆄ | HANGUL JUNGSEONG YO-YA | ||
U+1185 | ᆅ | HANGUL JUNGSEONG YO-YAE | ||
U+1186 | ᆆ | HANGUL JUNGSEONG YO-YEO | ||
U+1187 | ᆇ | HANGUL JUNGSEONG YO-O | ||
U+1188 | ᆈ | HANGUL JUNGSEONG YO-I | 中期朝鮮語で二重母音[joɪ]を表していた(例:ᄉᆈ/syǒy/(牛の-))。現在はㅚ(例えば「牛肉」などに付く「牛の-」は現在の韓国語で쇠/soe/)に置き換えられている。 | |
U+1189 | ᆉ | HANGUL JUNGSEONG U-A | ||
U+118A | ᆊ | HANGUL JUNGSEONG U-AE | ||
U+118B | ᆋ | HANGUL JUNGSEONG U-EO-EU | ||
U+118C | ᆌ | HANGUL JUNGSEONG U-YE | ||
U+118D | ᆍ | HANGUL JUNGSEONG U-U | [wu]を表していた。 | |
U+118E | ᆎ | HANGUL JUNGSEONG YU-A | ||
U+118F | ᆏ | HANGUL JUNGSEONG YU-EO | ||
U+1190 | ᆐ | HANGUL JUNGSEONG YU-E | ||
U+1191 | ᆑ | HANGUL JUNGSEONG YU-YEO | 中世の朝鮮において古官話(明王朝時代の中国語)の音訳で/ɥæ/を表していた(例:ᄒᆑᇰ/hyuyeng/(兄))。現在はㅕ(例えば「兄」は現在の韓国語で형/hyeong/)に置き換えられている。 | |
U+1192 | ᆒ | HANGUL JUNGSEONG YU-YE | 中世の朝鮮において古官話(明王朝時代の中国語)の音訳で/weɪ/を表していた(例:ᄉᆒᆼ/syweyng/(税))。現在はㅔ(例えば「税」は現在の韓国語で세/se/)に置き換えられている。 | |
U+1193 | ᆓ | HANGUL JUNGSEONG YU-U | ||
U+1194 | ᆔ | HANGUL JUNGSEONG YU-I | 中期朝鮮語で母音[jy]を表していた。 | |
U+1195 | ᆕ | HANGUL JUNGSEONG EU-U | ||
U+1196 | ᆖ | HANGUL JUNGSEONG EU-EU | ||
U+1197 | ᆗ | HANGUL JUNGSEONG YI-U | ||
U+1198 | ᆘ | HANGUL JUNGSEONG I-A | ||
U+1199 | ᆙ | HANGUL JUNGSEONG I-YA | ||
U+119A | ᆚ | HANGUL JUNGSEONG I-O | 訓民正音において一部方言の表記に用いられた。 | |
U+119B | ᆛ | HANGUL JUNGSEONG I-U | ||
U+119C | ᆜ | HANGUL JUNGSEONG I-EU | 中期朝鮮語で母音[jɯ]を表していた。現在も慶尚道方言や京畿道方言にはこの音に対応する発音が残っている。 | |
U+119D | ᆝ | HANGUL JUNGSEONG I-ARAEA | 中期朝鮮語で母音[jʌ]を表していた。 | |
U+119E | ᆞ | HANGUL JUNGSEONG ARAEA | アレア。中期朝鮮語で母音[ʌ]を表していた。現在も済州語の表記に用いられる。 | |
U+119F | ᆟ | HANGUL JUNGSEONG ARAEA-EO | ||
U+11A0 | ᆠ | HANGUL JUNGSEONG ARAEA-U | ||
U+11A1 | ᆡ | HANGUL JUNGSEONG ARAEA-I | 中期朝鮮語で二重母音[ʌɪ]を表していた。 | |
U+11A2 | ᆢ | HANGUL JUNGSEONG SSANGARAEA | 中期朝鮮語で母音[jʌ]を表していた。 | |
U+11A3 | ᆣ | HANGUL JUNGSEONG A-EU | ||
U+11A4 | ᆤ | HANGUL JUNGSEONG YA-U | ||
U+11A5 | ᆥ | HANGUL JUNGSEONG YEO-YA | ||
U+11A6 | ᆦ | HANGUL JUNGSEONG O-YA | ||
U+11A7 | ᆧ | HANGUL JUNGSEONG O-YAE | ||
終声の子音字 | ||||
U+11A8 | ᆨ | HANGUL JONGSEONG KIYEOK | 終声のキヨク。末子音の[k̚]を表す。後ろに母音が後続する場合頭子音のㄱとして読まれる。 | k |
U+11A9 | ᆩ | HANGUL JONGSEONG SSANGKIYEOK | 終声のサンキヨク。末子音の[k̚]を表す。後ろに母音が後続する場合頭子音のㄲとして読まれる。 | k |
U+11AA | ᆪ | HANGUL JONGSEONG KIYEOK-SIOS | 末子音の[k̚]を表す。後ろに母音が後続する場合頭子音のㅆが挿入される。 | k |
U+11AB | ᆫ | HANGUL JONGSEONG NIEUN | 終声のニウン。末子音の[n]を表す。 | n |
U+11AC | ᆬ | HANGUL JONGSEONG NIEUN-CIEUC | 末子音の[n]を表す。後ろに母音が後続する場合頭子音のㅈが挿入される。 | t |
U+11AD | ᆭ | HANGUL JONGSEONG NIEUN-HIEUH | 末子音の[n]を表す。後ろに平音の子音が後続する場合その子音を激音(有気音)に変化させる。 | n |
U+11AE | ᆮ | HANGUL JONGSEONG TIKEUT | 終声のティクッ。末子音の[t̚]を表す。語中では[d]と発音される。 | t |
U+11AF | ᆯ | HANGUL JONGSEONG RIEUL | 終声のリウル。末子音の[ɭ]を表す。 | l |
U+11B0 | ᆰ | HANGUL JONGSEONG RIEUL-KIYEOK | 末子音の[k̚]を表す。後ろに母音が後続する場合直前の音節に末子音のㄹが挿入される。 | k |
U+11B1 | ᆱ | HANGUL JONGSEONG RIEUL-MIEUM | 末子音の[m]を表す。後ろに母音が後続する場合直前の音節に末子音のㄹが挿入される。 | m |
U+11B2 | ᆲ | HANGUL JONGSEONG RIEUL-PIEUP | 末子音の[ɭ]を表す。後ろに母音が後続する場合頭子音のㅂが挿入される。
ただし、動詞밟다と넓-で始まる語や、北朝鮮においては末子音の[p̚]を表し、後ろに母音が後続する場合直前の音節に末子音のㄹが挿入される。 |
l/p |
U+11B3 | ᆳ | HANGUL JONGSEONG RIEUL-SIOS | 末子音の[ɭ]を表す。後ろに母音が後続する場合頭子音のㅆが挿入される。 | l |
U+11B4 | ᆴ | HANGUL JONGSEONG RIEUL-THIEUTH | 末子音の[ɭ]を表す。後ろに母音が後続する場合頭子音のㅌが挿入される。 | l |
U+11B5 | ᆵ | HANGUL JONGSEONG RIEUL-PHIEUPH | 末子音の[p̚]を表す。後ろに母音が後続する場合直前の音節に末子音のㄹが挿入される。 | p |
U+11B6 | ᆶ | HANGUL JONGSEONG RIEUL-HIEUH | 末子音の[ɭ]を表す。後ろに平音の子音が後続する場合その子音を激音(有気音)に変化させる。 | l |
U+11B7 | ᆷ | HANGUL JONGSEONG MIEUM | 終声のミウム。末子音の[m]を表す。 | m |
U+11B8 | ᆸ | HANGUL JONGSEONG PIEUP | 終声のピウプ。末子音の[p̚]を表す。後ろに母音が後続する場合頭子音のㅂが挿入される。 | p |
U+11B9 | ᆹ | HANGUL JONGSEONG PIEUP-SIOS | 末子音の[p̚]を表す。後ろに母音が後続する場合頭子音のㅆが挿入される。 | p |
U+11BA | ᆺ | HANGUL JONGSEONG SIOS | 終声のシオッ。末子音の[t̚]を表す。後ろに母音が後続する場合頭子音のㅅが挿入される。 | t |
U+11BB | ᆻ | HANGUL JONGSEONG SSANGSIOS | 終声のサンシオッ。末子音の[t̚]を表す。後ろに母音が後続する場合頭子音のㅆが挿入される。 | t |
U+11BC | ᆼ | HANGUL JONGSEONG IEUNG | 終声のイウン。末子音の[ŋ]を表す。 | ng |
U+11BD | ᆽ | HANGUL JONGSEONG CIEUC | 終声のチウッ。末子音の[t̚]を表す。後ろに母音が後続する場合頭子音のㅈが挿入される。 | t |
U+11BE | ᆾ | HANGUL JONGSEONG CHIEUCH | 終声のチウッ。末子音の[t̚]を表す。後ろに母音が後続する場合頭子音のㅊが挿入される。 | t |
U+11BF | ᆿ | HANGUL JONGSEONG KHIEUKH | 終声のキウク。末子音の[k̚]を表す。後ろに母音が後続する場合頭子音のㅋが挿入される。 | k |
U+11C0 | ᇀ | HANGUL JONGSEONG THIEUTH | 終声のティウッ。末子音の[t̚]を表す。後ろに母音が後続する場合頭子音のㅌが挿入される。 | t |
U+11C1 | ᇁ | HANGUL JONGSEONG PHIEUPH | 終声のピウプ。末子音の[p̚]を表す。後ろに母音が後続する場合頭子音のㅍが挿入される。 | p |
U+11C2 | ᇂ | HANGUL JONGSEONG HIEUH | 終声のヒウッ。頭子音の[t̚]を表す。後ろに平音の子音が後続する場合その子音を激音(有気音)に変化させる。 | h |
古い終声の子音字 | ||||
U+11C3 | ᇃ | HANGUL JONGSEONG KIYEOK-RIEUL | ||
U+11C4 | ᇄ | HANGUL JONGSEONG KIYEOK-SIOS-KIYEOK | ||
U+11C5 | ᇅ | HANGUL JONGSEONG NIEUN-KIYEOK | ||
U+11C6 | ᇆ | HANGUL JONGSEONG NIEUN-TIKEUT | ||
U+11C7 | ᇇ | HANGUL JONGSEONG NIEUN-SIOS | 中期朝鮮語で末子音の[-ns]を表していた(例:누ᇇ믈/núns.mɨ́l/(涙); 現代韓国語で눈물)。ᇈの異表記。 | |
U+11C8 | ᇈ | HANGUL JONGSEONG NIEUN-PANSIOS | 中期朝鮮語で末子音の[-nz]を表していた(例:누ᇈ믈/núnz.mɨ́l/(涙); 現代韓国語で눈물)。ᇇの異表記。終声ㄴの後に属格標識ᇫが付いた形。 | |
U+11C9 | ᇉ | HANGUL JONGSEONG NIEUN-THIEUTH | ||
U+11CA | ᇊ | HANGUL JONGSEONG TIKEUT-KIYEOK | ||
U+11CB | ᇋ | HANGUL JONGSEONG TIKEUT-RIEUL | ||
U+11CC | ᇌ | HANGUL JONGSEONG RIEUL-KIYEOK-SIOS | ||
U+11CD | ᇍ | HANGUL JONGSEONG RIEUL-NIEUN | ||
U+11CE | ᇎ | HANGUL JONGSEONG RIEUL-TIKEUT | ||
U+11CF | ᇏ | HANGUL JONGSEONG RIEUL-TIKEUT-HIEUH | ||
U+11D0 | ᇐ | HANGUL JONGSEONG SSANGRIEUL | ||
U+11D1 | ᇑ | HANGUL JONGSEONG RIEUL-MIEUM-KIYEOK | 中期朝鮮語で末子音の[-lmk]を表していた(例:부ᇑ/bulmk/(鞴); 現代韓国語で풀무)。 | |
U+11D2 | ᇒ | HANGUL JONGSEONG RIEUL-MIEUM-SIOS | ||
U+11D3 | ᇓ | HANGUL JONGSEONG RIEUL-PIEUP-SIOS | ||
U+11D4 | ᇔ | HANGUL JONGSEONG RIEUL-PIEUP-HIEUH | ||
U+11D5 | ᇕ | HANGUL JONGSEONG RIEUL-KAPYEOUNPIEUP | ||
U+11D6 | ᇖ | HANGUL JONGSEONG RIEUL-SSANGSIOS | ||
U+11D7 | ᇗ | HANGUL JONGSEONG RIEUL-PANSIOS | ||
U+11D8 | ᇘ | HANGUL JONGSEONG RIEUL-KHIEUKH | ||
U+11D9 | ᇙ | HANGUL JONGSEONG RIEUL-YEORINHIEUH | 中期朝鮮語で中国語からの借用語について、本来/-t/であった末子音が朝鮮語で/-l/と発音されているものについて、語源が/-t/であることを明示するために用いられた。 | |
U+11DA | ᇚ | HANGUL JONGSEONG MIEUM-KIYEOK | 中期朝鮮語で末子音の[-mk]を表していた(例:나ᇚ/namk/(木))。 | |
U+11DB | ᇛ | HANGUL JONGSEONG MIEUM-RIEUL | ||
U+11DC | ᇜ | HANGUL JONGSEONG MIEUM-PIEUP | ||
U+11DD | ᇝ | HANGUL JONGSEONG MIEUM-SIOS | 中期朝鮮語で末子音の[-ms]を表していた。動詞語幹に付く必要性を示す接尾辞で、「~するのが相応しい」などの表現に用いられた。 | |
U+11DE | ᇞ | HANGUL JONGSEONG MIEUM-SSANGSIOS | ||
U+11DF | ᇟ | HANGUL JONGSEONG MIEUM-PANSIOS | ||
U+11E0 | ᇠ | HANGUL JONGSEONG MIEUM-CHIEUCH | 中期朝鮮語で末子音の[-mt͡ɕ]を表していた(例:우ᇠ다/umch-da/(すくめる); 現代韓国語で움츠리다)。 | |
U+11E1 | ᇡ | HANGUL JONGSEONG MIEUM-HIEUH | ||
U+11E2 | ᇢ | HANGUL JONGSEONG KAPYEOUNMIEUM | 中世の朝鮮において古官話(明王朝時代の中国語)の音訳で末子音の[w]を表していた。 | |
U+11E3 | ᇣ | HANGUL JONGSEONG PIEUP-RIEUL | ||
U+11E4 | ᇤ | HANGUL JONGSEONG PIEUP-PHIEUPH | ||
U+11E5 | ᇥ | HANGUL JONGSEONG PIEUP-HIEUH | ||
U+11E6 | ᇦ | HANGUL JONGSEONG KAPYEOUNPIEUP | 終声のカビョンビウプ。中期朝鮮語で末子音の[β]を表していた。現在では[w]の発音に変化しており、形容詞 "가깝다(gakkab-da; 近い)" の連用形 "가까운(gakka-un)" などの活用形にその痕跡が残っている。 | |
U+11E7 | ᇧ | HANGUL JONGSEONG SIOS-KIYEOK | ||
U+11E8 | ᇨ | HANGUL JONGSEONG SIOS-TIKEUT | ||
U+11E9 | ᇩ | HANGUL JONGSEONG SIOS-RIEUL | ||
U+11EA | ᇪ | HANGUL JONGSEONG SIOS-PIEUP | ||
U+11EB | ᇫ | HANGUL JONGSEONG PANSIOS | 終声のパンシオッ。中期朝鮮語で末子音の[z]を表していた。中期朝鮮語では属格の標識を表す。 | |
U+11EC | ᇬ | HANGUL JONGSEONG IEUNG-KIYEOK | ||
U+11ED | ᇭ | HANGUL JONGSEONG IEUNG-SSANGKIYEOK | ||
U+11EE | ᇮ | HANGUL JONGSEONG SSANGIEUNG | ||
U+11EF | ᇯ | HANGUL JONGSEONG IEUNG-KHIEUKH | ||
U+11F0 | ᇰ | HANGUL JONGSEONG YESIEUNG | 終声のイェンニウン。中期朝鮮語で末子音の[ŋ]を表していた。現在では頭子音が無いことを表すㅇと同じ文字で書かれる。 | |
U+11F1 | ᇱ | HANGUL JONGSEONG YESIEUNG-SIOS | ||
U+11F2 | ᇲ | HANGUL JONGSEONG YESIEUNG-PANSIOS | ||
U+11F3 | ᇳ | HANGUL JONGSEONG PHIEUPH-PIEUP | ||
U+11F4 | ᇴ | HANGUL JONGSEONG KAPYEOUNPHIEUPH | ||
U+11F5 | ᇵ | HANGUL JONGSEONG HIEUH-NIEUN | ||
U+11F6 | ᇶ | HANGUL JONGSEONG HIEUH-RIEUL | ||
U+11F7 | ᇷ | HANGUL JONGSEONG HIEUH-MIEUM | ||
U+11F8 | ᇸ | HANGUL JONGSEONG HIEUH-PIEUP | ||
U+11F9 | ᇹ | HANGUL JONGSEONG YEORINHIEUH | ||
U+11FA | ᇺ | HANGUL JONGSEONG KIYEOK-NIEUN | エスペラントの音訳で末子音[gn]を表すのに用いられる。 | |
U+11FB | ᇻ | HANGUL JONGSEONG KIYEOK-PIEUP | ||
U+11FC | ᇼ | HANGUL JONGSEONG KIYEOK-CHIEUCH | ||
U+11FD | ᇽ | HANGUL JONGSEONG KIYEOK-KHIEUKH | ||
U+11FE | ᇾ | HANGUL JONGSEONG KIYEOK-HIEUH | ||
U+11FF | ᇿ | HANGUL JONGSEONG SSANGNIEUN |
小分類
[編集]このブロックの小分類は「初声の子音字」(Initial consonants)、「古い初声の子音字」(Old initial consonants)、「中声の母音字」(Medial vowels)、「古い中声の母音字」(Old medial vowels)、「終声の子音字」(Final consonants)、「古い終声の子音字」(Old final consonants)、の6つとなっている[7]。
初声の子音字(Initial consonants)
[編集]この小分類にはハングルのうち、頭子音で用いられる子音字が収録されている。
古い初声の子音字(Old initial consonants)
[編集]この小分類にはハングルのうち、現在の韓国語では使われていない頭子音で用いられる子音字が収録されている。
中声の母音字(Medial vowels)
[編集]この小分類にはハングルのうち、母音字が収録されている。
古い中声の母音字(Old medial vowels)
[編集]この小分類にはハングルのうち、現在の韓国語では使われていない母音字が収録されている。
終声の子音字(Final consonants)
[編集]この小分類にはハングルのうち、末子音で用いられる子音字が収録されている。
古い終声の子音字(Old final consonants)
[編集]この小分類にはハングルのうち、現在の韓国語では使われていない末子音で用いられる子音字収録されている。
文字コード
[編集]ハングル字母(Hangul Jamo)[1] Official Unicode Consortium code chart (PDF) | ||||||||||||||||
0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | A | B | C | D | E | F | |
U+110x | ᄀ | ᄁ | ᄂ | ᄃ | ᄄ | ᄅ | ᄆ | ᄇ | ᄈ | ᄉ | ᄊ | ᄋ | ᄌ | ᄍ | ᄎ | ᄏ |
U+111x | ᄐ | ᄑ | ᄒ | ᄓ | ᄔ | ᄕ | ᄖ | ᄗ | ᄘ | ᄙ | ᄚ | ᄛ | ᄜ | ᄝ | ᄞ | ᄟ |
U+112x | ᄠ | ᄡ | ᄢ | ᄣ | ᄤ | ᄥ | ᄦ | ᄧ | ᄨ | ᄩ | ᄪ | ᄫ | ᄬ | ᄭ | ᄮ | ᄯ |
U+113x | ᄰ | ᄱ | ᄲ | ᄳ | ᄴ | ᄵ | ᄶ | ᄷ | ᄸ | ᄹ | ᄺ | ᄻ | ᄼ | ᄽ | ᄾ | ᄿ |
U+114x | ᅀ | ᅁ | ᅂ | ᅃ | ᅄ | ᅅ | ᅆ | ᅇ | ᅈ | ᅉ | ᅊ | ᅋ | ᅌ | ᅍ | ᅎ | ᅏ |
U+115x | ᅐ | ᅑ | ᅒ | ᅓ | ᅔ | ᅕ | ᅖ | ᅗ | ᅘ | ᅙ | ᅚ | ᅛ | ᅜ | ᅝ | ᅞ | HC F |
U+116x | HJ F |
ᅡ | ᅢ | ᅣ | ᅤ | ᅥ | ᅦ | ᅧ | ᅨ | ᅩ | ᅪ | ᅫ | ᅬ | ᅭ | ᅮ | ᅯ |
U+117x | ᅰ | ᅱ | ᅲ | ᅳ | ᅴ | ᅵ | ᅶ | ᅷ | ᅸ | ᅹ | ᅺ | ᅻ | ᅼ | ᅽ | ᅾ | ᅿ |
U+118x | ᆀ | ᆁ | ᆂ | ᆃ | ᆄ | ᆅ | ᆆ | ᆇ | ᆈ | ᆉ | ᆊ | ᆋ | ᆌ | ᆍ | ᆎ | ᆏ |
U+119x | ᆐ | ᆑ | ᆒ | ᆓ | ᆔ | ᆕ | ᆖ | ᆗ | ᆘ | ᆙ | ᆚ | ᆛ | ᆜ | ᆝ | ᆞ | ᆟ |
U+11Ax | ᆠ | ᆡ | ᆢ | ᆣ | ᆤ | ᆥ | ᆦ | ᆧ | ᆨ | ᆩ | ᆪ | ᆫ | ᆬ | ᆭ | ᆮ | ᆯ |
U+11Bx | ᆰ | ᆱ | ᆲ | ᆳ | ᆴ | ᆵ | ᆶ | ᆷ | ᆸ | ᆹ | ᆺ | ᆻ | ᆼ | ᆽ | ᆾ | ᆿ |
U+11Cx | ᇀ | ᇁ | ᇂ | ᇃ | ᇄ | ᇅ | ᇆ | ᇇ | ᇈ | ᇉ | ᇊ | ᇋ | ᇌ | ᇍ | ᇎ | ᇏ |
U+11Dx | ᇐ | ᇑ | ᇒ | ᇓ | ᇔ | ᇕ | ᇖ | ᇗ | ᇘ | ᇙ | ᇚ | ᇛ | ᇜ | ᇝ | ᇞ | ᇟ |
U+11Ex | ᇠ | ᇡ | ᇢ | ᇣ | ᇤ | ᇥ | ᇦ | ᇧ | ᇨ | ᇩ | ᇪ | ᇫ | ᇬ | ᇭ | ᇮ | ᇯ |
U+11Fx | ᇰ | ᇱ | ᇲ | ᇳ | ᇴ | ᇵ | ᇶ | ᇷ | ᇸ | ᇹ | ᇺ | ᇻ | ᇼ | ᇽ | ᇾ | ᇿ |
注釈
|
履歴
[編集]以下の表に挙げられているUnicode関連のドキュメントには、このブロックの特定の文字を定義する目的とプロセスが記録されている。
バージョン | コードポイント[a] | 文字数 | L2 ID | ドキュメント |
---|---|---|---|---|
1.1 | U+1100..1159,115F..11A2,11A8..11F9 | 240 | ||
5.2 | U+115A..115E,11A3..11A7,11FA..11FF | 16 | L2/07-076 | Kyongsok Kim (9 February 2007), A Proposal to add new Hangul Jamo extended characters to BMP (WG2 N3168) (英語) |
|
出典
[編集]- ^ 韓国では「韓国語」、北朝鮮や中国では「朝鮮語」と呼ばれているが、言語学的にはほぼ同一の言語の方言の差しか無い。
- ^ 北朝鮮では「チョソングル」と呼称されるが同じ文字である。
- ^ a b c d 近年の韓国語のソウル方言では語頭において本来無気音である平音(평음; ピョンウム)の発音が激音(격음; キョグム)と同じように有気音で発音されることがあり、平音と激音の区別を有気性ではなく音の高低で区別するようになっている。https://www.tufs.ac.jp/blog/ts/p/tanana/2022/02/post_1980.html
- ^ a b c d e 濃音(된소리; テンソリ)或いは硬音(경음; キョンウム)と呼ばれる喉の緊張を伴う子音。IPAではこの発音を表す記号が存在しないため、拡張IPAにおいて適切な記号が無い場合に用いるアスタリスクを付記している。
- ^ “ᄛ” (朝鮮語). 나무위키 (2024年7月26日). 2024年8月16日閲覧。
- ^ a b ただし、現在の韓国語ではㅔ[e]との区別がなくなりつつある。
- ^ "The Unicode Standard, Version 15.1 - U1100.pdf" (PDF). The Unicode Standard (英語). 2024年8月16日閲覧。