ハルメク
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
日本 〒101-0051[1] 東京都千代田区神田神保町二丁目2番地 |
本店所在地 |
〒162-0825[1] 東京都新宿区神楽坂四丁目1番1号[1] |
設立 | 2012年(平成24年)7月24日[1] |
事業内容 | 出版業、販売業(通信、店舗)、イベント事業[1] |
代表者 | 代表取締役社長:宮澤孝夫[1] |
資本金 | 1,000万円[1] |
売上高 | 121億2800万円(2020年3月期)[2] |
主要株主 | 株式会社ハルメクホールディングス[1] |
外部リンク | https://halmek.co.jp/ |
特記事項:前身の株式会社ユーリーグは1989年5月創業。 |
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | |
本社所在地 |
日本 〒101-0051[3] 東京都千代田区神田神保町二丁目2番地[3] |
本店所在地 |
〒162-0825[3] 東京都新宿区神楽坂四丁目1番1号[3] |
設立 | 2020年(令和2年)7月9日[3] |
業種 | 小売業 |
事業内容 | 持株会社 |
代表者 | 代表取締役社長:宮澤孝夫[3] |
資本金 | 1,000万円[3] |
売上高 | 287億3800万円(2023年3月期)[4] |
営業利益 | 20億3000万円[4] |
経常利益 | 18億6400万円[4] |
主要子会社 | 株式会社ハルメク |
外部リンク | https://www.halmek-holdings.co.jp/ |
株式会社ハルメクは、シニア層をターゲットに出版・通信販売事業を展開する日本の会社である[5]。50代以上の女性向け月刊情報誌『ハルメク』の発行やハルメクWEBの運営、通信販売、各種の講座やイベントの実施、店舗運営などを行っている[6]。
持株会社の株式会社ハルメクホールディングスが東京証券取引所グロース市場に上場している[7]。
概要
[編集]1989年に設立されたユーリーグ株式会社は、かつて定期購読雑誌『いきいき』や通販雑誌『ふくふく』などを刊行しており、2007年3月期の年間売り上げは約166億4300万円であった[8]。しかし株式投資の失敗や、2007年春より導入した会計システムの不具合などにより信用不安が起こり、総額約65億円の負債をかかえて2009年3月30日に東京地裁に民事再生法の適用を申請した[8][9]。
2009年4月にPEファンドのJ-STARの100%子会社としていきいき株式会社が創立され、翌月、ユーリーグの全事業が事業譲渡された[10][11][12]。6月、J-STARから再生を委任された宮澤孝夫が代表取締役に就任する[10][12]。
2012年、ノーリツ鋼機グループに入る[9]。2016年4月に株式会社ハルメクに社名を変更、雑誌『いきいき』も誌名を『ハルメク』に変更、通販カタログ『ふくふく』は『ハルメク 健康と暮らし』に、『SUMURILA(スムリラ)』は『ハルメク おしゃれ』に変更された[13][14]。
ハルメクおよび全国通販は2020年8月にノーリツ鋼機グループから独立[15]。2020年3月期の年間売上高は約121億円で、通販事業が全体の7、8割を占めている[16]。
沿革
[編集]- 1989年5月:編集プロダクションとして、ユーリーグ株式会社が創業される[10]。
- 1996年3月:雑誌『いきいき』創刊[10]。
- 1998年3月:雑誌『いきいき』が月刊誌化[10]。
- 2000年3月:サービスセンターを開設[10]。
- 2009年3月:ユーリーグ株式会社として民事再生を申し立て[10]。
- 2009年4月:いきいき株式会社(初代)を東京都新宿区に新設[10]。
- 2009年5月:ユーリーグ株式会社の全事業をいきいき株式会社(初代)に事業譲渡する[10]。
- 2009年6月:代表取締役社長に宮澤孝夫が就任[10]。
- 2012年:ノーリツ鋼機グループに加入[9]。ノーリツ鋼機子会社のNKリレーションズにより特別目的会社の株式会社Launchpad threeが設立され、9月にいきいき株式会社(初代)の株式を取得、吸収合併し、商号をいきいき株式会社(2代)に変更した[17]。
- 2014年4月:シンクタンク「生きかた上手研究所」を設立[10]。
- 2014年12月:フィフティ・プラス・ベンチャーズ株式会社(現:ハルメク・ベンチャーズ株式会社)が東京都千代田区に設立される[10]。
- 2015年5月:会員組織「ハルトモ」が開始される[10]。
- 2016年4月:いきいき株式会社(2代)から株式会社ハルメクに商号変更[10]。雑誌『いきいき』の誌名を『ハルメク』に変更[10]。NKリレーションズから株式会社全国通販の株式を取得し、子会社化する[17]。
- 2018年3月:ハルメクWEBを開設[18]。
- 2018年4月:持株会社として、株式会社ハルメクホールディングス(初代)が東京都新宿区に設立される[10]。株式会社ハルメク・エイジマーケティング、株式会社ハルメク・ビジネスソリューションズが東京都千代田区に設立される[10]。
- 2018年5月:鹿児島お客様センターを開設[10]。
- 2020年8月:MBOを実施しノーリツ鋼機グループから独立[9]。同年7月に設立した株式会社HLMK2が株式会社ハルメクホールディングス(初代)の株式を取得[17]。
- 2021年10月:株式会社HLMK2が株式会社ハルメクホールディングス(初代)を吸収合併し、株式会社ハルメクホールディングス(2代)に商号変更[17]。
- 2021年11月:眼鏡市場と共同開発した眼鏡「アイグレース」を発売[19]。
- 2022年9月:ハルメクWEBに月額定額制の新サービスを導入し「ハルメク365」としてリニューアル[20]。
- 2023年3月:23日、株式会社ハルメクホールディングス(2代)が東京証券取引所グロース市場に上場[7]。
- 2024年1月:子会社である株式会社全国通販の商号を株式会社ハルメク・アルファに変更することが取締役会で承認、実施予定日は4月1日となった[21]。
- 2024年3月:株式会社ハルメクホールディングスの19日の取締役会で、1991年設立の「花と緑の研究所株式会社」の全株式を取得し子会社化することを決議、実施予定日は4月1日となった[22]。
事業内容
[編集]公式サイトによれば以下のようなサービスを提供している(2022年11月時点)[1]。
- 出版事業:月刊情報誌『ハルメク』の発行
- WEB事業:WEBサイト「ハルメク365」の運営
- 通販事業:通販カタログ『ハルメク 健康と暮らし』と『ハルメク おしゃれ』を発行
- 文化事業:旅行・イベント・講座などの実施
- 店舗事業:百貨店に店舗を出店
2019年時点で、会社全体の売り上げの約8割は通販事業による[23]。
雑誌『ハルメク』
[編集]書店では販売しない、定期購読形式の月刊誌[24]。当初の誌名は『いきいき』で1996年に創刊された[25][注釈 1]。片寄斗史子編集長の元で2006年には公称43万部を記録した[27][8]。2011年に片寄は編集長を退任[28]。後任は朝日新聞社で『週刊朝日』『AERA』などの副編集長を務めた矢部万紀子が就任、2017年まで務めた[29]。
2016年5月号より誌名を『ハルメク』に変更[30][13]。2017年8月より山岡朝子が編集長となり、当時16万部まで低下していた部数を1年半後には23万部にまで戻した[31][注釈 2]。
日本雑誌協会が発表した2019年1月から3月期までの『ハルメク』の月刊平均印刷部数は約25万部で、同時期の女性シニア向けの月刊誌『毎日が発見』(KADOKAWA)は7万部、月刊誌『ゆうゆう』(主婦の友社)は6万6150万部であった[33]。2022年5月時点では月38万部で、女性誌の販売部数1位を記録している[24]。2022年9月時点では47万部となっている[34]。
2022年12月号で販売部数が50万部を超え、漫画誌を除く全雑誌で1位となった[35]。
店舗
[編集]2002年8月に神楽坂にショールームを兼ねた販売店(現:ハルメク おみせ 神楽坂本店)をオープン、その後、百貨店などに進出した[10]。2023年10月に北海道に9店舗目を出店した[36]。2024年5月13日時点で以下の13店舗がある[37]。
- ハルメク おみせ 神楽坂本店
- ハルメク おみせ 京王百貨店 新宿店
- ハルメク おみせ 髙島屋横浜店
- ハルメク おみせ 伊勢丹浦和店
- ハルメク おみせ 名鉄百貨店本店
- ハルメク おみせ ジェイアール京都伊勢丹店
- ハルメク おみせ 阪神梅田本店
- ハルメク おみせ 大丸福岡天神店
- ハルメク おみせ 札幌三越店
- ハルメク おみせ 小田急百貨店 町田店
- ハルメク おみせ あべのハルカス近鉄本店
- ハルメク おみせ そごう千葉店
- ハルメク おみせ 藤崎店
グループ会社
[編集]2024年6月時点での株式会社ハルメクホールディングスのグループ会社は以下の通り[38]。
- 株式会社ハルメク
- 株式会社ハルメク・エイジマーケティング
- 株式会社ハルメク・ビジネスソリューションズ
- 株式会社ハルメク・アルファ
- 株式会社ジャパンホーム保険サービス
- 花と緑の研究所株式会社
テレビでの特集
[編集]- 2022年1月4日に放送された『プロフェッショナル 仕事の流儀』(NHK)で編集長の山岡朝子が取り上げられた[39]。
- 2024年1月26日に放送された『ガイアの夜明け』(テレ東)でハルメクが特集された[40]。
関連項目
[編集]- SBIいきいき少額短期保険 - 当雑誌の読者対象の医療共済(医療保険)が原点。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i “株式会社ハルメク”. ハルメクホールディングス. 2023年3月23日閲覧。
- ^ 重松明子 (2021年4月17日). “「新人類シニア市場に注目」 女性誌ベースに快適商品を開発”. 産経新聞. 2022年7月15日閲覧。
- ^ a b c d e f g “会社概要”. ハルメクホールディングス. 2023年3月23日閲覧。
- ^ a b c “ハルメクの2024年3月期、純利益12.2%増 予想平均下回る”. 日本経済新聞 (2023年5月15日). 2023年9月3日閲覧。
- ^ “【人】 〈ハルメクホールディングス 宮澤孝夫代表取締役社長〉/シナジー創出、成長力高める | 連載記事 | 日本流通産業新聞”. 日流ウェブ. 2022年5月6日閲覧。
- ^ 末岡洋子 (2020年8月14日). “シニア向け女性誌『ハルメク』が2年で販売部数を倍増させた理由とは?”. TECH+. マイナビ. 2022年5月6日閲覧。
- ^ a b “ハルメクが狙う「シニア向けプラットフォーム戦略」の全貌”. 会社四季報ONLINE. 東洋経済新報社 (2023年3月23日). 2023年3月23日閲覧。
- ^ a b c “【速報】『生きかた上手』出版のユーリーグが倒産”. exciteニュース (2009年4月2日). 2022年5月5日閲覧。
- ^ a b c d “シニア通販の雄「ハルメク」がMBO、ノーリツ鋼機から独立へ”. ネットショップ担当者フォーラム. Impress Corporation (2020年8月5日). 2022年5月6日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s “沿革”. ハルメクホールディングス. 2022年5月5日閲覧。
- ^ クラブツーリズム、シニア向け雑誌会社に出資 - 日経ネット - ウェイバックマシン(2009年6月6日アーカイブ分)
- ^ a b “宮澤 孝夫 氏 | 「プロ経営者」になる。〜経営者インタビュー〜”. Career Incubation. 2022年5月6日閲覧。
- ^ a b 長谷川あや (2019年4月15日). “民事再生からV字復活を遂げた「究極のシニアビジネス」の手法”. 現代ビジネス. 講談社. 2022年5月5日閲覧。
- ^ “《シニア女性誌No.1※1》 「いきいき」が、「ハルメク」へ。 雑誌名も新たに、60代以上女性の「よりよく生きる」を応援します。”. ハルメクホールディングス (2016年2月19日). 2022年5月5日閲覧。
- ^ “ハルメクホールディングス/ノーリツから独立/経営陣によるMBOを実施 | 連載記事 | 日本流通産業新聞”. 日流ウェブ. 日本流通産業新聞社 (2020年8月6日). 2022年5月6日閲覧。
- ^ 田中学 (2021年5月26日). “シニア女性の心をつかむ「ハルメク」の三つの社内改革”. 毎日新聞. 2022年5月5日閲覧。
- ^ a b c d “シニア女性向け出版・通販のハルメクHDが東証グロース上場 売上250億円超、今期も12.8%増収へ”. 日本ネット経済新聞 (2023年2月17日). 2023年3月23日閲覧。
- ^ “シニアのよりどころに 女性誌「ハルメク」コロナ禍でも好調”. iza. 産経新聞社 (2020年9月24日). 2022年5月5日閲覧。
- ^ 五十君花実 (2022年7月19日). “今一番売れている女性誌「ハルメク」のシンクタンク部門に聞く 注目の50〜60代市場のつかみ方”. WWDJapan. 2023年2月1日閲覧。
- ^ “女性誌販売部数No.1※『ハルメク』から新サービス登場! “観る・聴く・学ぶ・つながる” すべてが揃う シニア女性向けコンテンツ&アクションプラットフォーム 『ハルメク365』を提供開始”. PR Times (2022年9月1日). 2022年9月15日閲覧。
- ^ “連結子会社の商号変更に関するお知らせ”. StockWeather (2024年1月19日). 2024年6月4日閲覧。
- ^ “ハルメク、花と緑の研究所の全株式取得へ”. 日本M&Aセンター (2024年3月19日). 2024年6月4日閲覧。
- ^ 影山裕樹 (2019年10月17日). “定期購読だけで31万部の雑誌が、シニア読者のハートを掴んで離さない理由”. DIAMOND.Online. ダイヤモンド社. 2022年5月5日閲覧。
- ^ a b “低迷雑誌を4年で売上トップへ!敏腕編集者・山岡朝子のリーダー論「入口・出口はしっかり見て、あとは任せる」”. MBSNEWS (2022年5月2日). 2022年5月5日閲覧。
- ^ 石塚振 (2020年9月27日). “定期購読のみで実売30万部超え シニア女性誌「ハルメク」急成長の秘けつ”. WWD.japan. 2022年5月5日閲覧。
- ^ “いきいき|書誌詳細”. 国立国会図書館オンライン. 2022年5月7日閲覧。
- ^ “2007年1月22日放送 ユーリーグ 副社長 片寄 斗史子 (かたよせ・としこ)氏|カンブリア宮殿”. テレビ東京. 2022年5月5日閲覧。
- ^ 片寄斗史子聞き書きシリーズ100歳までいきいき生きる国民医の「与」命―団塊世代よ、あなたの晩年は40年間ある. 2022年5月5日閲覧
- ^ “著者一覧: 矢部 万紀子 やべ まきこ”. webちくま. 筑摩書房. 2023年4月11日閲覧。
- ^ “ハルメク = Halmek|書誌詳細”. 国立国会図書館オンライン. 2022年5月7日閲覧。
- ^ 長谷川あや (2019年4月13日). “部数を1.5倍にした敏腕編集長が語るグレイヘアと人生、女性の本音”. FRaU. 講談社. 2022年5月5日閲覧。
- ^ 山岡朝子「「ハルメク」成功の方程式」『文藝春秋 令和4年10月号』 文藝春秋、2022年10月1日発行、318頁
- ^ 西山薫 (2019年12月16日). “シニア攻略に「新3K」 実売30万部の女性誌を育てた読者調査とは”. 日経XTREND. 2024年1月28日閲覧。
- ^ “「ハルメク」成功の方程式 山岡朝子(ハルメク編集長)”. 文藝春秋digital (2022年9月11日). 2022年9月14日閲覧。
- ^ “読者の悩み言葉に、ハルメク快進撃 シニア女性誌、50万部突破”. 毎日新聞 (2023年2月1日). 2023年2月1日閲覧。
- ^ “「ハルメク」北海道に初上陸 50代以上に人気女性誌のリアル店舗オープン ファッションアイテム・コスメなど約130点展開”. FNNプライムオンライン (2023年10月11日). 2023年10月25日閲覧。
- ^ “ハルメク おみせ”. ハルメク通販サイト. 2023年9月3日閲覧。
- ^ “グループ会社”. ハルメクホールディングス. 2024年6月4日閲覧。
- ^ “「思い込みを捨て、“思い”を拾う〜雑誌編集長・山岡朝子〜」 - プロフェッショナル 仕事の流儀”. NHK. 2024年1月28日閲覧。
- ^ “ガイアの夜明け【知られざるNo.1雑誌「ハルメク」驚きの実力!】”. テレ東. 2024年1月28日閲覧。