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ハリネズミ科

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ハリネズミ目から転送)
ハリネズミ科
ナミハリネズミ
ナミハリネズミ Erinaceus europaeus
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: 真無盲腸目 Eulipotyphla
: ハリネズミ科 Erinaceidae
学名
Erinaceidae
G. Fischer, 1814[1]
和名
ハリネズミ科[2][3][4][5]
亜科・属

ハリネズミ科(ハリネズミか、Erinaceidae)は、哺乳綱真無盲腸目に含まれる科。

分布

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アジアアフリカヨーロッパ[4][5]

形態

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最小種はチビオジヌムラで頭胴長(体長)10センチメートル[4]体重40グラム[4]。最大種はジムヌラで頭胴長26 - 46センチメートル[4]。尾長16.5 - 30センチメートル[4]。体重0.5 - 2キログラム[4]

吻は長く、前方に突出する。眼や耳介は大型。歯の数は36 - 44本で、第1門歯が最も発達する。

聴覚や嗅覚は発達する[5]

分類

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ヨツユビハリネズミ
アルジェリアハリネズミ
ヒトイロハリネズミ

以前の食虫目Incectivora(無盲腸目Lipotyphla)では、ハリネズミ形亜目Erinaceomorphaに分類されていた[2][5]。のちに食虫目を分割し、現生科では本科のみでハリネズミ形目Erinaceomorphaを構成する説も提唱されていた[1]。2018年時点の分類体系では、ハリネズミ形目とトガリネズミ形目Soricomorphaは真無盲腸目にまとめられている[6]

以下の現生種の分類・英名はHutterer (2005)、和名は川田ら (2018) に従う[1][3]

生態

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森林砂漠など、様々な環境に生息する[4]。夜行性[4]。群れは形成せず、単独で生活する[4][5]

食性は雑食で、おもにミミズ類を食べるが、甲虫類ハサミムシ類などの無脊椎動物も食べる[4][5]カエル類、鳥類の卵や雛、ネズミなどの齧歯類、動物の死骸、果実などを食べることもある[4][5]甲殻類、小型軟体動物魚類も食べる種もいる[4][5]

人間との関係

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森林伐採や農地開発・焼畑による生息地の破壊などにより生息数が減少している種もいる[8][9]

ハリネズミ類など、一般家庭でペットとして飼育されている種もいる[4]

参考文献

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  1. ^ a b c Rainer Hutterer, "Erinaceomorpha". Mammal Species of the World, (3rd ed.), Don E. Wilson & DeeAnn M. Reeder (ed.), Johns Hopkins University Press, 2005, pp. 212-219.
  2. ^ a b 遠藤秀紀・佐々木基樹 「哺乳類分類における高次群の和名について」『日本野生動物医学会誌』第6巻 2号、日本野生動物医学会、2001年、45-53頁。
  3. ^ a b 川田伸一郎・岩佐真宏・福井大・新宅勇太・天野雅男・下稲葉さやか・樽創・姉崎智子・横畑泰志世界哺乳類標準和名目録」『哺乳類科学』第58巻 別冊、日本哺乳類学会、2018年、1-53頁。
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m n o Pat Morris, Amy-Jane Beer「ハリネズミ科」「ナミハリネズミ」「ヨツユビハリネズミ」「ジムヌラ」本川雅治訳『知られざる動物の世界 1 食虫動物・コウモリのなかま』前田喜四雄監訳、朝倉書店、2011年、6-17頁。
  5. ^ a b c d e f g h Andrew Wroot 「食虫目総論」「ハリネズミ」今泉吉晴訳『動物大百科 6 有袋類ほか』今泉吉典監修 D.W.マクドナルド編、平凡社、1986年、6-11, 18-25頁。
  6. ^ Connor J. Burgin, Jocelyn P. Colella, Philip L. Kahn, Nathan S. Upham, “How many species of mammals are there?”, Journal of Mammalogy, Volume 99, Issue 1, American Society of Mammalogists, 2018, Pages 1–14.
  7. ^ 北垣憲仁 「ハリネズミ、ソレノドンのなかま」『小学館の図鑑NEO 動物』、小学館、2002年、148-149頁。
  8. ^ a b c d 阿部永 「コジムヌラ」「トゲジムヌラ」「ミンダナオジムヌラ」『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ5 東南アジアの島々』小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著、講談社、2000年、114頁。
  9. ^ a b c d 阿部永 「ハイナンジムヌラ」「モリハリネズミ」『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ4 インド、インドシナ』小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著、講談社、2000年、130頁。

関連項目

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