ハウエル鉱
表示
(ハウエライトから転送)
ハウエル鉱 | |
---|---|
分類 |
硫化鉱物 黄鉄鉱グループ |
シュツルンツ分類 | 2.EB.05a |
化学式 | MnS2 |
結晶系 | 立方晶系 |
対称 | Pa3 |
単位格子 | a = 6.107 A; Z = 4 |
モル質量 | 119.07 g/mol |
晶癖 | 八面体結晶、粒状集合体 |
へき開 | {100} Perfect, {010} Perfect, Perfect on {001} |
断口 | 不平坦状から亜貝殻状 |
粘靱性 | 脆い |
モース硬度 | 4 |
光沢 | 金属光沢-ダイヤモンド光沢 |
色 | 赤茶色または茶黒色 |
条痕 | 赤茶色 |
透明度 | 不透明から亜半透明 |
比重 | 3.463 |
光学性 | 等方性 |
屈折率 | n = 2.69 |
文献 | [1][2][3] |
プロジェクト:鉱物/Portal:地球科学 |
ハウエル鉱またはハウエライト(Hauerite)は、マンガン硫化鉱物で、化学式はMnS2である。赤茶色または黒色の黄鉄鉱型八面体結晶を形成し、常にランベルグ鉱等の他の遷移金属の硫化鉱物と共生して見られる。自然硫黄、鶏冠石、石膏、方解石等と共生し、噴気孔や塩類鉱床と関連した低温で硫黄に富む環境で生成する[1]。
オーストリア=ハンガリー帝国(現在はスロバキア内)のデトヴァ付近にあるカリンカ硫黄鉱床で1846年に発見され、オーストリアの地質学者ヨーゼフ・リッター・フォン・ハウエルとフランツ・リッター・フォン・ハウエルの名前に因んで命名された[1][3]。
高圧下(P>11 GPa)では、スピン状態遷移のために、単位胞体積が大きく崩壊する(22%)[4]。
出典
[編集]- ^ a b c “Hauerite”. Handbook of Mineralogy. Mineral Data Publishing (2005年). 1 August 2022閲覧。
- ^ “Hauerite Mineral Data”. Webmineral.com (2014年). 1 August 2022閲覧。
- ^ a b Hauerite (英語), MinDat.org, 2022年8月1日閲覧。
- ^ Kimber, S.A.J., et al., Giant pressure-induced volume collapse in the pyrite mineral MnS2, PNAS, April 8, 2014, vol. 111, no. 14, pp. 5106-5110