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ノート:X-29 (航空機)

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(質問)なぜこの機種は量産機にならなかったのでしょう

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本文を読む限り、コストが安く、性能もよく、信頼度もよいと思われる当機種は、X-プレーンズにおいておくにはもったいないくらいの良さがあると思えます。また、あまり例のない前進翼を採用していることも、技術的なアドバンテージを他国に誇示する上で有用に思えるのですが、これを10年に及ぶ試験運用で終わらせ、量産機にしなかった理由、いきさつなどをご存じの方がおられましたら、ぜひ情報提供していただきたく思います。--イ本月旨月方 2006年10月23日 (月) 13:15 (UTC)[返信]

あくまでも私の推測でしかありませんが、F-14以降、グラマンの経営状況が悪くなり、ノースロップと合併してしまったことが原因かと思います。--textex 2006年11月4日 (土) 09:50 (UTC)[返信]
まずX-29が、そもそも量産を前提として開発/研究された機種では無い事が挙げられます。本文にもある通り機体部分の多くを既存の機種から流用し、そこに新機軸を組み込んでテストする為の機体がX-29であり、結果が良かったからそのまま量産しようというものではありませんでした。また仮に経営陣の気が変わって量産しようと思っても、買う側がいなければ不可能ですが、グレードと開発時期で言えば軽戦の代表であるF-16を押しのけてセールスに成功する必要がありました。その斬新で子供が喜びそうなスタイル以外に、F-16の実績以上に買い手にアピール出来るポイントがあるかといえば、その辺は疑問符がつくでしょう。
なお、似たような時期に量産を目的として開発された軽戦は、グラマンについて言えばF-20 (戦闘機)がありますが、これも結局F-16に買い手が行ってしまいました。(誤解を伴う言い方だったので補足。F-20は後にグラマンと合併するノースロップが開発していました。)--Progresser70 2006年11月4日 (土) 20:45 (UTC)[返信]
X-29はあくまで"前進翼の実験機"として優れていたので、それが戦闘機として量産されるかどうかはまったく別の問題です。実戦武装や電子機器の搭載が皆無な上、航続可能時間が短い当機を戦闘機として使う、あるいは無理にでも設計しなおそうとする事に、意義を見出すのは難しい事かと思います。--きつねそば 2006年11月8日 (水) 01:36 (UTC)[返信]
Xプレーンの目的は、実機による科学的・技術的なモデルの検証にあり、軍用機に求められる性能要求はほとんど考慮されていないものが大半です。X-29の目的は、しばしば「前進翼実験機」とされていますが、前進翼以外にもカナード翼、VFC、そして最も重要なのがデジタル・フライ・バイ・ワイヤ制御に関する多くの科学的知見をもたらし、後に開発された航空機に大きな影響を与えています。従って、軍用機の試作機のように、「量産されていない」ことが「失敗作」を意味しているわけではないのです--Von yosukeyan 2006年12月12日 (火) 20:09 (UTC)[返信]
皆さんからの詳しいご説明、ありがとうございました。非常によく理解できました。特に"『前進翼の実験機"として優れていた』『「量産されていない」ことが「失敗作」を意味しているわけではない』という点が、なるほどと思いました。軍事技術の開発を全面的にほめるわけではありませんが、こういう意欲作があったことはよいことだと思います。--イ本月旨月方 2006年12月13日 (水) 14:33 (UTC)[返信]