ノート:BCS理論
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下に説明があるが、Bogoliubov変換は重要なので、追記させていただいた.--enyokoyama 2013年6月2日 (日) 13:06 (UTC)
疑問点
[編集]以下の点について正確性に関する疑問がありますので指摘しておきます。時間ができたら私自身も修正を行いたいと思います。--SMYPhys(会話) 2016年3月5日 (土) 11:34 (UTC)
- 出典不足。高温超伝導など個別の踏み込んだ話題に言及がありますので、BCS原論文や教科書、一般書とは別に出典を載せるべきだと考えます。
- 細かいことですが、一般にBCS理論と言った時にフォノン機構を含む意味で使う場合とそうでない場合があると思います。例えば、冷却原子気体の文脈でBCS-BECクロスオーバーの議論をする時のBCSは、フォノン機構を含まない意味で使っています(実際、フォノン機構そのものはBCS論文よりも前に提案されています)。このことにも適切な言及があると良いと思います。
- 細かいことですが、概要で言及されているクーパーによる1956年の論文( http://journals.aps.org/pr/pdf/10.1103/PhysRev.104.1189 )は、フェルミ面効果がギャップの形成に効いていることを示したもので、フォノン起源であることを主張するものではありません。
- 概要中、BECとBCSがボゴリューボフ変換で統一的に理解できる、という記述は不適切と考えます。ボゴリューボフ変換は、平均場近似したハミルトニアンを解くための数学的なトリックで、確かにどちらの場合にも使えます。しかし物理としては、ボゴリューボフ変換以前の段階で、どちらの場合にも平均場近似が使えるという事実、あるいは同じことですが対称性の自発的破れ(非対角長距離秩序)が起こるという事実が本質的です。
- 2番めの点と関連しますが、高温超伝導の節で触れられている「転移温度の上限」はフォノン機構による上限ですよね(確か。高温超伝導にはあまり詳しくありませんが)。広い意味でのBCS理論は常温での超伝導転移を許しますし、超伝導相そのものの性質はBCS理論で良く理解できるという話も聞いたことがあります。やはり適切に使い分けが必要と思います。
- 高温超伝導のメカニズムについて、「フォノンも効く」という一文、出典が気になります。敢えてここで言及する程フォノンが重要な役割を果たすという主張が誰かによってなされているなら教えて下さい(これは正確性の問題というより私の興味ですが)。