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ノート:Athlon

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1GHz版について

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219.110.56.75氏に対して出典を要求いたします。Athlon 1GHzは「カラ発表」で、実際に市場に製品が出回ったのはPen3の方が先との断定的な記述を各所のコメント内に記述されているようですが、その情報元は何でしょうか? AKIBA PC Hotline!の過去記事や月刊アスキーをはじめとする当時のPC誌を調べる限り、確かに3月中に1GHz版の出荷は多くはなかったようですが4月以降本格的に流通していたようです。219.110.56.75氏はPen3とAthlonの関係を逆に記憶違いされているか、別のクロックのプロセッサと勘違いされているようにしか思えません。

もっともどちらが先という論争に関してはおおむね同着という記述が無難である以上、実際にどちらが先に出まわったかという記述は無意味なのですが、コメント内にあるような219.110.56.75氏の認識に基く現在の表現は明らかに問題があると思います。当時の資料や書籍を調べる限り

  • Pen3はあくまでペーパーアナウンス限定出荷であり夏以降までまとまった出荷がなかったが、Athlonは少なくとも高クロック版(900MHz以上)の量産出荷で実際に先行していた。
  • しかし同クロックならPen3のほうが性能は上。

という感じで検証可能な情報になっていると思います。

「先に出まわったのがPen3」「Athlonも夏以降までまとまった出荷が無かった」という検証可能な情報があるのでしたら考慮しますが、1週間程度待って示されない場合は不毛なコメント部分を除去し、以前の記述に戻すか、前述の出典に基く無難な記述に大幅に書き換えたいと思います。他の方からもご意見があればお寄せください。--Gwano 2010年3月17日 (水) 14:41 (UTC) - ペーパーアナウンスは言い過ぎかもしれないので修正しておきます。--Gwano 2010年3月17日 (水) 16:04 (UTC)[返信]

曖昧な記憶の話になるのであまり参考にならないと思うのですが、一応書いておきます。IntelがPen3の作動周波数の1GHz到達をCESで実演して見せた数日後にAMDがAthlonの1GHzを発表。たしかIntelの実演は「1000MHzは1GHzです。新しい単位を覚えましょう。」ってコメント付きだったはず。実際の出荷はAthlonの方が先で自作系の雑誌で「Pen3の出荷が遅い」という内容の記事がいくつか掲載されていたはずです。
2000年頃のDOS/V magazineに載っていた気がするので探しては見ますが、手元にそれがあるかどうかは確証が持てません。曖昧な話ばかりで申し訳ないのです・・・。--Kazusan会話投稿記録 2010年3月17日 (水) 15:04 (UTC)[返信]
私もそのような認識だったと記憶しています。当時の論調は概ね同着というものでしたが、実際の高クロック版の出荷実績から「Intel贔屓で見て引き分け」という感じだったように思います。K75の節を見ていて思ったのですが、そのIPの方は1GHz版のAthlonについてThunderbirdの話とごっちゃになっているのではないでしょうか。Thunderbirdであれば1GHz版Pen3のほうが先でしょうし、ペーパーアナウンスだったというのも分かります。恐らく性能で劣っていたAthlonがThunderbirdでPen3に追いついた記事を見て、それが1GHz競争の本番と認識しているという感じではないかと思います。しかしAthlonがK75の時点でまとまった量の1GHz版を出荷しているとなれば、AthlonがペーパーアナウンスでPen3が先に出荷されたという認識はどう考えても誤認ということになります。両社とも当初の予定では1GHz版は次のコアだったものを前倒ししており、その意味でもThunderbirdと比べるべきはCoppermineではなくWillametteですし。--Gwano 2010年3月18日 (木) 10:03 (UTC)[返信]

歴史的経緯

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調べたみたのですが、普通の図書館ではASCIIクラスの有名誌でも2、3年程度しか保存していないようですので、大学図書館などを当たる必要がありそうです。しかしWeb上のマスメディアであれば多くの記録が残っているのでそちらを以下にまとめてみました。とりあえず日経BPアーカイブ 、一部日経BP PC Gaz! - ウェイバックマシン)および、Impress WatchのPC WatchやAkiba PC hotlineの記事検索ITmedia@ITあたりを出典としました。なお、いずれも高次出典ですので孫引きの必要があるページもあります。


冷却デモ

Athlonそのものが存在しなかった1999年2月に、Intelは高度な冷却処理を施してKatmaiコアのPentium IIIで1002MHzのデモを達成している[1][2][3]。しかしAMDからK7が発表されると、米Kryotech社がAthlonを冷却して1GHz動作させるキットについて発表しており[4]、これで冷却されたAthlonは少なくとも11月には1GHz動作が達成されている[5][6]。これを用いたベアボーンPCも出ていた[7]ほか、大手PCベンダのCompaqも2000年1月のCESでこれを用いた1GHzのAthlonのデモを行っている[8]。ただしこれらと同時期の11月頃には同じくCoppermineもユーザーがオーバークロックで1GHzを達成している[9]

常温デモ

特殊な冷却をしない通常のCPUクーラーでの室温動作となると、1999年6月のAlphaプロセッサのデモが初の1GHzと言われている[10]。Pentium IIIとAthlonも2000年初頭から2月にかけて常温のデモを行っており、この時点でPentium IIIが1GHzだったのに対し、Athlon(Thunderbird)は1.1GHzだった[11][12]、しかしその直後にはWillametteが1.5GHzのデモを行っている[13]

1GHz発表前の状況

ここに至るまでIntelは1999年秋の時点でCoppermine自体の出荷が遅れており[14]、秋葉原でも恒例だったフライング販売が行われず、実質的なペーパーアナウンス状態が始まっていた[15]。一方のAthlonは設計が新しい分だけクロックの上昇が容易であり、Coppermineよりも速いペースでクロックを上げることができた。この時点でそのロードマップから1GHz版はThunderbirdがWillametteより先行するのは濃厚となっていた。結局Intelは設計が古く高クロックに向かないCoppermine(当初は800MHzから900MHz台で打ち切る予定だった)の電圧を上げた新リビジョンで対抗することになる。その結果、Intelは少数出荷で前倒し発表を繰り返すことでどうにかAMDと抜きつ抜かれつの競争をしていたという状況だった。実際の出荷面でPentium IIIは800MHz版ですら1GHz版発表後になっても品薄が続いてほとんど流通しておらず[16]、メーカー側も搭載PCを充分に用意できず不評を買うことになった[17][18]。リテール版に至っては4月近くなってから800MHz版がようやく出まわるという有様だった[19]。ただ高クロック版の性能面ではPentium IIIのほうが高く、本来ならAthlon1GHzにはPentium III 866MHzでも充分対抗できたと言われている[20]。AMDにクロックで遅れをとった状況[21]から、Intelは性能よりもクロックを重視するようになり、Pentium 4(Willamette)へと方針を転換することになったのである[22]。すなわち1GHz競争していた時期は、たまたま、IntelよりAMDのほうが高クロックの量産化で有利な時期だったことになる。

1GHz発表後の状況

実際の3月のCPU発表はどちらも特定メーカーのみへの供給であり、実質的にはペーパーアナウンスに近いものだった。しかしIntelは800MHz版の反省から限定出荷と断っていたのに対し、高クロック版の量産が進んでいたAMDは量産出荷の扱いで、4月からは他メーカーにも供給するとしていた[23]。その出荷量についてはThunderbirdが出まわるまでは多くはないという見方もあったが、それでもIntelよりははるかに多い量だったと予想されている[24][25]。特にゲートウェイは日本法人も即日で搭載PCを発売しており、発表当日の朝には既に受注実績があったという[26]。一方のPentium IIIは量産出荷は2000年後半とされ[27]、しかも3月時点で日本での発売は無かった[28]。またCPU単体はPentium IIIのほうが安く設定されていたにもかかわらず、同時発表された搭載PCの値段はAthlonのほうがはるかに安かった。これは戦略的な値付けと言われており[29]、Pentium IIIの供給量の少なさから必然的に値が上がっていたことになる。その後は秋葉原での流通状況から実際の出荷状況が伺える。

Athlonは3月中旬の時点で正規品のデモが行われ、4月末ごろ入荷ということで予約受け付けが始まっている[30][31]。特に950MHz版については3/24に早くも入荷を見せている。ただし性能面では同等であるPentium IIIの866MHz版も3/21に発表されており、こちらは発表後後すぐに入荷されている[32]。その後1GHz版AthlonはCPU単体も少量ながら並行輸入品が4/7から継続的に出まわっている[33]

一方のPentium IIIはAthlonに1か月遅れで4/10にデルから1GHz版Pentium III搭載PCの日本での受け付けが始まった[34][35]。5月には国内2社目としてFreewayが搭載PCを発表している[36]。この頃になってようやくPentium IIIも1GHz搭載機の店頭デモと予約受け付けが行われるようになった。これはAthlonと比べて2か月近い遅れとなる[37]。しかしCPU単体はまったく出回らない状況が続いた。5/13にはPentium IIIの933MHz版が単体で出回りはじめ、850/866MHz版もリテール品が姿を見せたが1GHz品は音沙汰が無く[38][39]、6月中旬になるとショップブランドPCにもPentium IIIの1GHz機が登場したが、それでもCPU単体としてはまだ出まわってはいなかった[40]。結局、CPU単体が出まわるようになったのは6/28になってからであり、当初の発表である2000年後半には間に合うことができた。しかしその直後の6/30にはThunderbirdコアの1GHz版Athlonが出回っており、皮肉にもIntelが量産面で追い付くと同時に性能面でもPentium IIIがAthlonに追い付かれることになった。[41][42]


こうして見る限り、出荷とは関係ないデモを除けば(クロックと量産の面では)AMDの先行を支持する情報は多数あり、解釈次第で引き分けとも言えなくはないにせよ、Intelの先行を示す情報は皆無に思えます。そのIP氏は歴史的経緯を細かく説明しなければならないからとして説明を端折っていたようですが、やはりPen3のほうが先に出まわったとするIP氏の主張は前述のような勘違いか、記憶違いか、でなければIntel贔屓としか思えません。仮に「こんな解釈もあるよ」というトリビアレベルの話だとしても、かなり怪しい気がします。

そもそもここは1GHz競争やその評価について述べるページではありません。そういった余計なことは極力書かないようにして、上記内容を独立記事にしてそちらで誘導し、議論するほうがよいのではないでしょうか。ちなみに私は現役のCoppermineユーザであり、Athlonの類はまったく使ったことが無いことを付け加えておきます。

とりあえずまた一週間程度様子ご意見を待ちたいと思います。--Gwano 2010年3月25日 (木) 14:40 (UTC)[返信]

一週間経ちましたが特に反対もご意見も無いようなので、ひとまず余計なことは書かない方向で本文に反映していきたいと思います。--Gwano 2010年4月1日 (木) 14:53 (UTC)[返信]