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ノート:雪氷圏

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本記事は、東大駒場で2015年夏学期第一タームに行われた英日翻訳ウィキペディアン養成セミナーのプロジェクトにより作られた記事です。さえぼー会話2015年5月28日 (木) 10:59 (UTC)[返信]

雪氷圏が主題ではないが話題のうちに含む講義をしている者として、日本語による記事が作られたことをうれしく思います。ただし、教材として紹介しようという考えのもとに読んでみると、いろいろ不満が生じます。自分で編集して対策することができるものもありますが、むずかしいものもあります。そのほとんどは英語版記事に由来する問題で、そのうちにはWikipediaというしくみのもとでは避けがたいものもあるかもしれません。

1. 文献参照に関する形式的問題

1-1. 参照もれ

本文中に「著者名(年)」の形の表記があるが、対応する文献書誌情報が見あたらないものがいくつもあります。とくに日本語版記事では著者名をカタカナにしたのは音読にはよいのですが文献検索の手がかりとしては不便になりました(英語版が変わらないうちはそちらを参照すればわかりますが)。英語版のRevision historyをさかのぼってみると、この記事の内容の大部分はCCINさんによる16:34, 17 July 2006‎の大幅増補を引き継いでおり、失われた文献書誌情報の多くはそこにはあるようです。それ以後の編集者が、「著者名(年)」が文献参照であることに気づかずに削ってしまったのでしょうか。それを復活させることは、わたしがすることもできます。しかし、むしろ文献参照を消してしまったほうがよいものもありそうです。Wikipediaの慣習から、出典をもつ情報がいったん追加されると、削ることが簡単でなくなるようなので、復活作業するのをためらいます。もしこのノートでの議論で「やるべきだ」となれば、やります。

1-2. 文献リストの分裂

文献の書誌情報が、「脚注」と「参考文献」(英語版の「References」と「Further reading」)に分かれてしまっています。本文中に ref タグを使って書いたものが「脚注」に現われているという事情はわかりますし、Wikipedia記事には字数制限はないとはいえ、そこにある文献をまた参考文献リストに入れるのは冗長とも思います。しかし、筆頭著者と年が同じ文献を「Groisman et al. 1994a」「同 1994b」などの形で区別しながら、別々の位置に置いているのは、今後の編集のうえでも不便だと思います。技術的に可能ならば、書誌情報は著者名辞書順のリストにまとめ、脚注にはそこへのリンクを置くのが(本文からの参照は二段がまえになりますが)望ましいと思います。(急いでそうせよと要求しているわけではありません。)

2. 文献がいわば「時代遅れ」になっているのではないか、という内容的問題

参照されている文献の書誌情報をざっとながめて、今この主題で解説を書くのには時代遅れではないかと(詳しく吟味していませんがなんとなく)感じることがあります。雪氷圏に関する基本は簡単には変わりませんから、1970年代や80年代の教科書類への参照はよさそうです。不満を感じるのは、数量を示すものと、雪氷の変動の特徴に関する知見を示すものが、ほとんど1990年代の文献だということです。Brown (1997) (現状で脚注10)の書誌情報が「in press」のままだったので気づいたのですが(これだけはわたしが本日、ページ番号を入れ、まぎれこんでいた無関係の文字列を取り除く修正をしました)、2006年にCCINさんが書きこんだ情報は1997年ごろの最新知識のレビューだったようです。(CCINさんは1997年ごろこの分野を研究していたがその後は離れていた人なのだろう、と推測します。) 単純に数量を示すものは、数値・文献とも新しいものにさしかえてもよさそうに思います。むずかしいのは変動の特徴を示すもので、専門家が今の時点で重要な知見を選びその根拠となる文献をあげるのがよいと思いますが(残念ながらわたしはその役を引き受けられそうもありません)、その際に、今の科学から見てまちがっていた過去の文献への参照を消すのは合意が得やすいでしょうが、まちがってはいないが重要性が低くなったものを消す判断がむずかしいと思います。(雪氷圏の記事に限っては、新しい文献参照とのさしかえで古い文献参照が消されることへの抵抗は起きないと予想しますが。) ----Masudako会話2015年6月11日 (木) 11:02 (UTC)[返信]

記事本文中に「図1」とありますが対応する図がありません。現在の英語版にも図がないのですが、本文からの参照は2006年に書かれた文章から引き継がれているので、6月12日のわたしのコメントで紹介したNASAの1999年の文書のFigure 6.1 (263ページ、PDFファイルのページカウントでは258)かもしれません。英語版のその後の履歴に、画像は著作権侵害の疑いがあるので消した、というものがあります。Talkページのphoebeさんのコメントは、出典がアメリカ連邦政府出版物なのでpublic domainであることを示唆していますが、だれも図を復活しなかったようです。Figure 6.1の内容は、雪氷圏の各部分(積雪、海氷など)が大気や海洋と相互作用していることを示していますが、「フィードバック」を明示的に説明した図ではありません。したがって、わたしは今の本文の「図1」への参照先としてこの図を追加することはお勧めしません。もっとも、本気でフィードバックを説明しようとすると、さまざまなフィードバックをひとつの図におさめるのは困難なので、フィードバックの一例を説明する図を多様なもののうちの一例であることを明示して置くのがよいかと思います。もしFigure 6.1を使うのであれば、本文に「雪氷圏は大気や海洋と相互作用している」という記述を置いてそこから参照するべきだと思います。--Masudako会話2015年6月15日 (月) 21:45 (UTC)[返信]