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ノート:逆鱗

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出典に関する記述について

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今回、Cureless氏により、当記事の節「出典」中の下記2文脈が全て削除された([1])。削除編集に際して「無駄・冗長・大袈裟・脱線」というコメントが付されている。(少なくとも、「出典」に関する説明・解釈に関して「脱線」した記述はしていない)

当記事においては、記事の標記が「逆鱗」である以上、まず基本的な定義において、竜(龍)の鱗の物理的形状・由来に関する記述や、特に何故81枚の鱗の内ごく一部だけが逆向しているのかに関する詳細な記述があってしかるべきであるが、私は、伝説神獣たる「竜」に関する知識が未明であること、および、当記事が立稿されて現在に至るまで、もっぱら故事由来の慣用表現に関する記述がなされていたことから、慣用表現「逆鱗に触れる」に関する編集を行った。

故事などを基に形成された慣用表現について記述する際には、その出典ないし由来を明らかにする必要があるのは自明である。節「出典」中の削除された記述に関する私なりの見解は以下の通りである。

  • 下記の「韓非子」に関する注釈部分については、私自身も削除編集を考えたが、
    • 当記事がKatotaka氏によって立稿されて以来、何人かのユーザーによって編集されているものの、Katotaka氏による当該注釈部分の記述が2年2ヶ月間にわたって編集されていないことから、記載妥当と解釈されているものと判断したこと。
    • 内部リンクされた既存の記事「韓非子」を参照しても、そこには「『法』と『術」を用いた君主論を大成」した論調の中に「当時の君主は絶対的権力を握っており、臣下がこれを諌めることは命をかけた行為であった」ことから君主論が展開されている背景が明述されていないこと。
    • ならびに同記事においては、「史記」韓非列伝に記す、韓非の吃音により主君の誤解を呼んで進申が受入れられなかった経験があるという著名な事例への言及がなく、これが韓非子の君主論形成の背景のひとつとなったことを解釈しずらいこと。
    • これらの事例を、記事「韓非子」に転載した上で削除編集を試みるとしても、現状の記事「韓非子」が各編をごく項目列記的に記述するのに留まっているため、一部「説難」編のみへ当記事の故事に関する詳細を転記することには違和感があること。(膨大な他偏すべてについても充分な解説を記述する能力は、私にはない)
の各点を総合的に判断し、この注釈部分を当記事に残した。当該の注釈部分を下に記しておく。
注 ) 『韓非子』は古代中国の戦国時代末に思想家韓非の著作を一派の論者が取りまとめた書。
韓非は「法」と「術」を用いた君主論を大成した。説難篇は主君に対する臣下の心構えについて様々な寓話の形でまとめられており、逆鱗のくだりもその一つである。当時の君主は絶対的権力を握っており、臣下がこれを諌めることは命をかけた行為であった。『史記』老子韓非列伝によれば韓非には吃音癖があり、主君に疎んじられ献策が受け入れられなかったということもこの寓話の成立に反映しているとされる。


  • また私は、「韓非子・説難」内の当故事の由来となった箇所の白文、
    • 夫龍之爲蟲也 柔可狎而騎也 然其喉下有逆鱗徑尺 若人有嬰之者 則必殺人 人主亦有 逆鱗 說者能無嬰人主之逆鱗 則幾矣
についての起稿者Katotaka氏による現代語訳に対して、諸所改訂編集を行ったが、私が正則漢文の読解に長けた漢文学者ではないことから、後にこの部分の訳に関する編集が行われることを想定して、私の訳に際しての漢語解釈を語注として記載した。また、これは立稿者Katotaka氏へ敬意を表しての訳解根拠の提示でもある。この記載については冗長とされても反論しないが、後の現代語訳編集を想定して、下に当該部分を記しておく。
語注 )
  • 「蟲」 = いきもの(特に動物などの動きのある生物)の総称。
  • 「柔」 = 温和な様子。穏やかな状態。
  • 「狎れる」 = 慣れると同源語。馴染むこと。現代では、慣れ慣れしくなるという意味で用いられる。
  • 「騎る」 = 人がまたがって乗ること。
  • 「径尺」 = 尺貫法による長さ。(転じて実際の尺長そのものではなく一般的な用法で)物の長さ、物が存在する部分ないしその大きさ。
  • 「嬰れる」 = 触れると同源語。「触れる」が能動的・受動的両面で用いられるのに対し、「嬰れる」はおもに意思をもって接触する場合に用いられる。
  • 「則ち」 = 即座に。また、文脈の前後が同様(イコール)であることを示す。


以上、削除部分に関する私見を当ノートに記載する。--shouden 2007年3月6日 (火) 15:49 (UTC)[返信]