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ノート:近代化遺産

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「近代化遺産」と「近代化産業遺産」

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首記の件、前者はその概念であるのに対し、経済産業省が認定している事案は後者となります。2008年7月6日 (日) 11:46の編集において、概念の矮小化、近代化産業遺産の項目と重複した内容の作成、海外事例の代替無き削除が行われていましたので、差し戻しを行いました。(経済産業省だけが「近代化(産業)遺産」の価値を見いだして整理しているわけではないので、制度としての「近代化産業遺産」の詳細は後者に譲り、本項目では概念的な説明をすべきかと思料します。)--しいたけ 2008年7月6日 (日) 03:01 (UTC)[返信]

お手数おかけして申し訳ございませんでした。Category‐ノート:産業遺産#話を本題に戻しましょうでの議論において、「近代化遺産の定義は、日本の文化庁の定義が唯一の定義である」などと強硬に主張される方がおられまして、その方の主張に従って編集しました。やはり不適切だったのでしたら、Category‐ノート:産業遺産#話を本題に戻しましょうにおきまして、その旨を報告いたします。--ミッキーマウスのぬいぐるみ 2008年7月6日 (日) 03:12 (UTC)[返信]
(コメント)さっそくありがとうございます。(前期のわたくしのコメントは、文化庁と経産省をごっちゃにしています。申し訳ございません。)仰るとおり、文化庁だけがその価値を見いだすものではないと思いますし、当然ながら専門および在野の研究者も大勢います。また、Wikipediaでの当ページの記述意図としては、国外の事例についてどう記述するかという問題もありますので、当ページの定義を変更するならそのあたりを整理する必要があると思います。--しいたけ 2008年7月6日 (日) 03:22 (UTC)[返信]
>「近代化遺産の定義は、日本の文化庁の定義が唯一の定義である」などと強硬に主張される方がおられまして、
こういうことを平気で仰るから「歪曲」と評したくなるのです。Category‐ノート:産業遺産#近代化遺産の定義で示したとおり、私は文化庁の定義が「唯一の定義」などといっているのではなく、ミッキーマウスのぬいぐるみさんがむこうで「一貫して」述べているような「近代化遺産とは、近代化に関わる文化遺産をばくぜんと指す用語」という定義は検証可能性を満たさないのではないか、と申し上げていたのです(不当な主張を強硬にしているというのなら、検証可能性を満たす形で反論なさればよいだけの話です)。
また、こちらの記事の海外事例の節を問答無用に削除しろなどと申し上げておらず、「削除するというのなら、もちろん、向こうのノートで疑問を提起してからになさってください」とご忠告申し上げていたのですが、間に合いませんでした。
なお、海外事例については、日本国外の文献では Industrial Heritage と表記されるのが一般的ではないかと思いますし、他言語版でも「近代化遺産」に該当する記事はないようですから、産業遺産のほうにまとめてしまってよいのではないかと思います。--Sumaru 2008年7月6日 (日) 03:32 (UTC)[返信]
しいたけ様のおっしゃられる通りと思います。「近代化遺産」の用語が「文部科学省が定義している近代化遺産」以外のばくぜんとした意味で用いられる実例でしたら、検索すればいくらでも出きますし[1]。新井直樹『近代化遺産を活用した観光振興とまちづくり』にも「近代化遺産」と言う言葉が使われ始めたのは、わが国では最近のことであり、一元化された定義はなされていないとあります。「近代化遺産」は、確かに文化庁でも定義しているが、他にもいろいろな研究者の方がそれぞれに定義しており、全体としては文化庁の定義が唯一の定義というわけではないという理解で良いと思います。国外の事例については、私は記載してもしなくてもどちらでも良いと思います。--ミッキーマウスのぬいぐるみ 2008年7月6日 (日) 03:54 (UTC)[返信]
向こうに書いたことと重なりますが、文化庁による近代化遺産についての定義は以下の通りです。
  • 近代化遺産とは,幕末から第2次世界大戦期までの間に建設され,我が国の近代化に貢献した産業・交通・土木に係る建造物です。普段何気なく利用している近代の駅舎や橋梁,公共施設,地場産業の発展の礎となった町工場等,我々の生活に身近な存在であり,(以下略)文化庁による説明
そして、関連団体や専門家による近代化遺産の定義は以下の通りです。
  • 幕末期から第二次世界大戦期までの間に、近代的手法によって建設され、わが国の近代化に貢献した産業、交通、土木に関係する遺産のことで、建造物と一体となって価値を形成している土地、設備、機械なども含まれます。全国近代化産業活用連絡協議会による近代化遺産の定義.)
  • 文化庁は、文化財の新しい概念として、日本の近代化に貢献した産業・交通・土木の遺産を『近代化遺産』と定義した清水慶一「産業遺産」『世界遺産年報2008』所収、p.25)
  • 「近代化遺産」は、一九九三年(平成五)、重要文化財にあらたにもうけられた種別で、これによって近代の土木施設や産業施設が国の重要文化財に指定される道がはじめてひらかれたのである(近代化遺産の調査自体は、一九九〇年に開始されている)。伊東孝『日本の近代化遺産』岩波新書、2000年、p.i.)
  • 「近代化遺産」は、近代化を担った各種の建造物や工作物を意味し、土木・交通・産業遺産の三種がある。(伊東孝、同上)
  • 近代化遺産という言葉は、一九九〇年(平成二)から文化庁がその全国総合調査を始めるにあたり造語したもので、正確には、幕末期から第二次世界大戦期の間に建設され、我が国の近代化に貢献し、近代的手法で作られた産業・交通・土木にかかわる建造物などをさす。北河大次郎、後藤治 編著『図説・日本の近代化遺産』河出書房新社、2007年、p.6. 強調は引用者)
などとあり、いずれの定義も文化庁の定義を踏襲しています。
ミッキーマウスのぬいぐるみさんが引用した新井氏の論文も、彼の引用の直後には
  • 「近代化遺産」に関するいくつかの文献から定義をまとめてみると、「幕末、明治時代から戦前に至る日本資本主義の黎明期において、わが国の近代化、経済発展に貢献した各種の建造物や工作物を意味し、土木、交通、産業遺産の三種類がある。これには、施設に関係する設備・機械・備品類などもふくまれ、従来の指定物件と違って単体としてではなく、システムとして保存するのが特徴になっている」とされている。(p.203)
とあり、実質的に文化庁や他の専門家と同じ定義を採用していることが分かります。という指摘は向こうでもとっくにしているんですけれどね。
ウィキペディアは百科事典ですから、Wikipedia:検証可能性Wikipedia:信頼できる情報源などに照らせば、文化庁が造語し、専門家もその定義を踏襲しているものについては、それを基軸に扱うべきと考えます。
造語された当初の定義から離れて、より漠然とした定義がされることもある点は併記されてよいと考えますが、そちらを基軸とすることが百科事典として妥当かどうかは、いささか疑問に思います。--Sumaru 2008年7月6日 (日) 04:49 (UTC)[返信]
Sumaru様のご意見を満たすのが、まさに2008年7月6日 (日) 11:46 の版であると思います。
  • 文化庁の定義から離れて、より漠然とした定義がされることもある点が併記されている。
  • しかし、そちらを基軸とはしておらず、基本的に文化庁の定義に従っている。「日本の近代化に貢献した」とは言えない、日本以外の事例については書かれていない。
Sumaru様のご意見に対してこのまま反論がなければ、2008年7月6日 (日) 11:46 の版に差し戻そうと思います。--ミッキーマウスのぬいぐるみ 2008年7月6日 (日) 07:18 (UTC)[返信]
>Sumaru様のご意見を満たすのが、まさに2008年7月6日 (日) 11:46 の版であると思います。
ええ、そう思います。手続き論の問題からしいたけさんが差し戻しを行ったのは当然だと思いましたが、反面、私自身が差し戻しをためらったのは、少なくとも私の立場からすれば内容上の異論はなかったからです。--Sumaru 2008年7月6日 (日) 09:03 (UTC)[返信]

(報告)上記ミッキーマウスのぬいぐるみさんの提案から2週間以上が経過しても異論がなかったため、差し戻しました。--Sumaru 2008年7月21日 (月) 04:07 (UTC)[返信]

日本国外事例の節

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上でも少し述べましたが、海外事例については、せっかくこれだけ記述量があり、そのまま削り落とすのも忍びないですから、産業遺産に転記することを提案しておきます。

『イギリスの近代化遺産』(小学館、2006年)という文献などもありますが、その本の別タイトルは Industrial heritage of Britain だそうです([2] 私は未読)。

海外で「近代化遺産」にあたる呼称は一般的でないように思いますし、この記事は文化庁の造語の定義・解説とその派生的使用にしぼり、海外事例については産業遺産のほうで紹介した上で、「産業革命以降のIndustrial heritage については、日本では『近代化遺産』の訳語があてられることもある」といった言及をしておけばよいのではないかと思います。

ただし、現状では海外事例リストがどのような文献に基づいているのかが明記されていないため、転記した際に要出典タグをつけざるを得ないようにも思いますが。--Sumaru 2008年7月6日 (日) 09:03 (UTC)[返信]

(報告)異論がなかったため、上の節の差し戻しと合わせて、産業遺産への転記を行いました。--Sumaru 2008年7月21日 (月) 04:07 (UTC)[返信]

カテゴリについて

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現在、この記事にはCategory:近代化遺産が貼られていません。外したのはミッキーマウスのぬいぐるみさんです。類似のカテゴリであるCategory:産業遺産について、未使用化かどうかで議論したことと類似の観点から外した可能性もあると思い、Category‐ノート:近代化遺産にて、カテゴリに含むものの議論を提起しました。ご関心のある方はコメントをお願い致します。--Sumaru 2008年7月21日 (月) 05:22 (UTC)[返信]

(報告)異論がなかったため、カテゴリの定義を直した上で、この記事にもCategory:近代化遺産を貼りなおしました。--Sumaru 2008年7月28日 (月) 11:27 (UTC)[返信]

リスト改訂提案

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Uraniaと申します。本記事における「主な近代化遺産」のリストの大幅改訂を行いたいので、少し長くなるかもしれませんが、その理由を説明します。まず、一般にはほとんど知られていないと思いますし、私自身も最近いろいろ調べて初めてわかったのですが、現在、文化庁では重要文化財建造物の指定に際し、「近代化遺産」という分類名称を使っていません。従来「近代化遺産」に分類されていた物件は、2005年の文化庁文化財部の改組(建造物課の廃止)以降、「近代/産業・交通・土木」という分類名称になっています。もう一点ですが、このリスト作成の参考文献とされている『図説日本の近代化遺産』を見ましたが、資料としての信頼性にかなり疑問があります(詳しくは後述)。以上により、本記事の「重要文化財」のリストを以下のように改訂することを提案します。

  • 「以下のリストは原則として文化庁による一覧に基づいている」という文言を「以下のリストには重要文化財指定の建造物のうち、文化庁が「近代/産業・交通・土木」に分類しているものを挙げる」と改める。
  • 「文化庁のリストには記載がないが、北河・後藤、前掲書では、近代化遺産として扱われている重要文化財」という脚注の付いている物件をすべてリストから除去し、脚注4自体も除去する。

これだけの説明ではご納得いただけないと思うので、少し長くなりますが補足説明させていただきます。まず、「近代化遺産」という分類名称ですが、記事本文および脚注2にあるように、たしかに1993年の時点では文化庁でも「近代化遺産」という分類名称を正式に用いていました。しかし、「近代化遺産」という分類名で指定されたのは、2003年指定の「舞鶴旧鎮守府水道施設」が最後であり、この時点での近代化遺産の指定件数は17件でした(この時点では、単独で指定された橋梁、駅舎、トンネル等は含まれていない)。(参照:文化庁のプレスリリース)。 2005年指定の「八ツ沢発電所」からは「近代化遺産」ではなく「近代/産業・交通・土木」という分類名称が用いられており、分類別指定件数の表からも「近代化遺産」という項目は姿を消しています。(参照: 文化庁のプレスリリース)。 次に、記事本文中の「文化庁による一覧」をクリックすると出てくる外部リンク「重要文化財に指定されている近代化遺産一覧」では「近代化遺産」という文言が使われていますが、ここにリストアップされている物件はことごとく、文化庁が「近代/産業・交通・土木」に分類しているものです。問題は、この一覧(PDFファイル)を情報ソースとしたのでは、今後の新規指定分に対応できないということです。現に、2007年12月指定の「旧三河島汚水処分場ポンプ場施設」「鹿児島旧港施設」、2008年6月指定の「シャトーカミヤ旧醸造場施設」「淀川旧分流施設」などがこの一覧には収録されていません。

「文化庁のリストには記載がないが、北河・後藤、前掲書では、近代化遺産として扱われている重要文化財」とは、北河大次郎、後藤治 編著『図説・日本の近代化遺産』の巻末にある一覧表に記載されているものを指していると思われます。しかし、この一覧表には、近代化遺産の近隣に位置するさまざまな建造物が含まれており、必ずしもすべてが文化庁の言う近代化遺産に該当するものではありません。また、本文に写真入りで紹介されている物件が一覧表の方にはなかったり(興風会館、旧星越駅、旧横須賀鎮守府庁舎、金沢第9師団偕行社など)、逆に、本文では一言も言及されていない物件が一覧表の方にはあったりして(後藤織物工場、遠登志橋、住友化学工業愛媛工場歴史資料館など)、収録方針に一貫性がありません。書籍自体は優れたものですが、巻末の一覧表は、専門知識のない編集担当者が作成したものではないかと思われます。そして、下記のようにいかなる観点から見ても「近代化遺産」でないものが含まれています。

  • 「旧青木家那須別邸」 - 参考文献の本文中、「那須疎水」の章で青木周蔵の名前が出てきますが、「那須別邸」のことには本文では一言も言及していません。また、この「別邸」は一般の住宅建築であり、いかに広義に解釈しても近代化遺産には該当しません。
  • 「喜友名泉」 - これは参考文献の「仲村渠樋川」の章で、参考事例として紹介されているものです。「喜友名泉」の建造時期は18世紀末から19世紀初であり(一部ウェブサイトで1889年建造とあるのは誤り)、時代的にいって近代化遺産には該当しません。
  • 「スチームハンマー」 - これは参考文献の「横須賀旧鎮守府施設」の章で、参考事例として紹介されているものです。この「スチームハンマー」は、建物ではなく機械であり、「建造物」ではなく「歴史資料」として重要文化財に指定されているものです。歴史的建造物とともに保存されているわけでもなく(新築の博物館内に展示されている)、近代化遺産には該当しません。

長くなるので以下省略しますが、「文化庁のリストには記載がないが、北河・後藤、前掲書では、近代化遺産として扱われている重要文化財」は全件除去して問題ないと思います。近代化遺産であるかないかの線引きはむずかしく、官公庁建築、軍関係施設などは近代化遺産に入るか入らないか微妙なものもあります。そのため、特定の1冊の文献をよりどころにするのは中立的観点から問題があり、文化庁が「近代/産業・交通・土木」に分類している物件(2008年6月指定分までを含んで57件)をここに列挙するのが中立的観点・検証可能性の両面から妥当だと思います。「近代/産業・交通・土木」の指定件数については、文化庁監修の雑誌『月刊文化財』で検証できますし、ネットで見る場合は文化庁の公式サイトでHOME > 文化財 > 種類 > 国宝・重要文化財(建造物)とたどっていけば確認できます。どの物件が「近代/産業・交通・土木」に分類されているかは、文化庁公式サイトにリンクしている「国指定文化財等検索システム」から確認できます。--Urania 2008年8月31日 (日) 14:55 (UTC)[返信]

  • (賛成)異議ありません。--663h 2008年8月31日 (日) 15:21 (UTC)[返信]
  • (賛成)リストを現在のスタイルにした張本人です。丁寧なご説明に御礼申し上げるととともに、ご提案への賛成票を投じさせていただきます。私の知識は別件の議論に絡んで俄か勉強したという側面の強いものですから、きちんとした知識をお持ちの方による改良は大変ありがたいです。もし差し支えなければ、リストの改良だけでなく、上記で展開していただいたお話(文化庁の改組に伴う分類名称の変更等)を記事の中にも加筆していただけると、記事の充実の面から望ましいと思いました。少なくとも私にとっては初めて知ることで大変勉強になりました。--Sumaru 2008年9月1日 (月) 11:34 (UTC)[返信]

さっそくに賛同意見いただきありがとうございます。今だから言いますが、Sumaruさんのご賛同をいただけるかどうか、正直いって心配でした。私もウィキペディアに関わって4年ほど経ちますが、今回ほど嬉しかったことはあまりありません。数多いユーザーの中には、自分の編集に固執して、人の意見を全然聞いてくれない人もいます。そうした中で、私のような第三者の意見にも是々非々で耳をかたむけ、大幅改訂案をすんなり受け入れてくださる方を私は尊敬しますし、そういう方が「管理者」の一員であるということは、ウィキペディア日本語版もまだまだ捨てたものではないなと思いました。なお、本文の改訂は近日中に行うつもりですが、少し時間をください。--Urania 2008年9月2日 (火) 13:41 (UTC)[返信]