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ノート:装幀/過去ログ1

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「装丁、装幀などの表記が広く用いられるが、本来装訂と表記するのが正しい。 」とありますが、国語審議会報告「同音の漢字による書きかえ」では、「装幀・装釘」を「装丁」に書きかえる、となっており、装訂は出て来ません。(ただしこれは、「訂」が当用漢字に入っていたからだと思います)

手元の辞書を見てみると、『もとの用字は、「装訂」。書誌学者によれば、「装釘・装幀」は誤用とする。』(新明解国語辞典第五版)とありますね。高島俊男さんの『お言葉ですが…4』の「ソウテイ問題集」でこの言葉に触れているのですが、結局どれが正しいのかについては明言はしていません(私見として、装訂は「いかにも苦しい」と書いています)。

まあ、常用漢字準拠ということで「装丁」が無難だとは思います。消極的賛成ですが。nnh 12:32 2003年9月21日 (UTC)

ノートを書いているに間に219.164.204.75さんが書き直されていましたね。上の発言は押入れに仕舞っておきます。nnh 12:39 2003年9月21日 (UTC)


 nnhさんほか参加者の方々へ

 長澤規矩也・原田種成・戸川芳郎編『新明解漢和辞典』第4版(三省堂書店、1990年12月)の「装」の項目には、「【装訂】書物などをまとめてとじること。装釘。装幀」「【装釘】→装訂。装訂の語の、わが国での誤用」「【装幀】絹地に描いた絵をはりつけること。装本・装丁」とあります(p.716. ふりがなは省略)。この辞典の見解、および書誌学における多数意見と思われる見解に従って、「装訂」の項目を執筆しました。
 以下、若干の問題提起です。
 現在出版されている本のほとんどには、「装丁」あるいは「装幀」の表記が記されいる実情と、事典の利用者のほとんどが「装丁」で検索するであろうと予測されることから、「装丁」で立項し、「装幀」「装訂」は「装丁」へ転送する、といった構成にするべきかもしれません。
 表記の問題について
 常用漢字表(昭和56年10月1日内閣告示)に準拠することと、「同音の漢字による書きかえ」(昭和31年7月5日国語審議会報告)に準拠することとは、区別した方がよいのではないかと考えます。
 また、『Wikipedida』は常用漢字表に準拠とのことですが、常用漢字表の枠組のなかだけでは、「百科事典」の記述はもちろんのこと、一般的な文章をも書き得ない現状を考えれば、「準拠」の受け取り方を厳密にし、あるいは表記すべてに機械的にあてはめていくのは、かえって過去の文化遺産の継承を困難にするのではないかと考えます。
 以上、ご意見をうかがえればと思います。(219.164.204.75)2003年9月21日

表記は思ったより複雑なのですね。
自分が手書きで書くときは「装丁」なのですが、「装幀」が正しいように思っていました。
219.164.204.75さんが出版の項で「装訂」としてらしたので、『?』と思いました。
そこで平凡社の世界大百科事典を引いたところ、『図書学辞典』(長沢規矩也著)からとして、「装幀とは書画を掛物や額に仕立てることで,〈装訂〉と書くのが正しく,訂はきちんとまとめる意,とあるが,訂は一部でしか使われていない。」「常用漢字のなかに幀がないので,音だけ当てて丁を用いることが多い。」とあったため『ああなるほど』ということで書きました。項目の執筆者は栃折久美子さんという方で、装丁家のようです。
しかし世界大百科事典では項目名は「装丁(装幀)」とした上でのことなので、219.164.204.75さんの仰るとおり、項目名は実際「装丁」としたほうが良いように思えます。
(ついでにFeZnと219.164.204.75さんは別人です…おや?) FeZn 15:40 2003年9月21日 (UTC)
↑要約では「FeZnさんが」となっていましたが本文では「219.164.204.75さんが」なのでOKですね。失礼しました。FeZn 15:44 2003年9月21日 (UTC)
まづ言い訳。最初、FeZnさんが書き直されたのだと思ってそのように書いたのですが、後になって、書き直したのが219.164.204.75さんであることを知ったので、本文だけ直したのでした。穴があったら入りたい。
「幀」には「テイ」の音はありませんので、「ソウテイ」を「装幀」と書くのは誤りとなります。ただ、音を別にして字の意味だけを考えれば、「装幀」(ソウトウとでも読めば良いのでしょうか)でも間違いはないように思います。
常用漢字準拠ですが、私は無理に「準拠」する必要はないと考えています。上で「消極的賛成」と書いたのは、そのためです。「同音の漢字による書きかえ」も同様です。が、今、「銓衡」(選考)と書いても殆どの人は判らないでしょうし、「弘報」(広報)に違和感を感じる人も多いでしょう。
新聞・雑誌などでも常用漢字外の文字は使われていますし、「書きかえ」を無視した表記(廃墟、料簡など)も多く見られるようになりましたので、概ねそれらに「準拠」(ただし、あまり厳密にする必要はないと思いますが)するのが良いのではないかと考えます。
(尤も、普段は「常用漢字」も「現代仮名遣い」も無視して「正字正かな」で文章を書いてゐる私の意見は、餘り參考にはならないかも知れません)nnh 16:05 2003年9月21日 (UTC)
わざわざ有難うございます。
かな変換で打ってみると、MS-IMEは「装丁」のみ、ATOKは「装丁・装幀」、VJEでは「装丁・装幀・装訂・装釘」が出ました。(VJEを甘く見ていました。ひょっとしたら語数ならATOKに勝っている?) 装釘なんて表記があることすら知りませんでしたから意外なことこの上なしです。
「?ける」は最近まで読めませんでした。銓衡は今知りました(汗)
現実の問題としては難しいですね。「行なう」は「行う」と書かねばならない(←ほんの1年半前に仕事でポカやらかしました)、「私」は「わたくし」としか読まない、「など」「ほか」は「等」「他」と書いてはいけない……となると、かなり日常の語と齟齬が生じるのも確かです。
それと「幀」には「テイ」の音は無いのですか? ちょっと意外だったので明日仕事場で確認してみます。FeZn 16:43 2003年9月21日 (UTC)

すくなくとも私が持っている漢和辞典には幀の音としてテイは存在しておる。感覚的には装幀は和装幀に使うような気がしているがあくまでも感覚程度。0null0 16:56 2003年9月21日 (UTC)

『「幀」には「テイ」の音はありません』は、「本来は」です。「テイ」は、「貞」に引きずられた「慣用読み」(別名「百姓読み」)です。今ではテイという音も(一応)認められています。nnh 17:03 2003年9月21日 (UTC)

なににせよ「装丁」は必要ですよね。どちらがより望ましいでしょうか……?
1:「装訂」を「装丁」に移動
2:「装丁」を作って「装訂」にリダイレクト
FeZn 05:54 2003年10月18日 (UTC)

とりあえずリダイレクトのみの「装丁」は造っておきます。
(リダイレクトのみなら移動できますよね?)FeZn 15:28 2003年10月23日 (UTC)

装丁と製本との違いは?

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装丁の方がいくぶん、紙を綴り合わせることより、外側の体裁をつける意味で多く使うようだけれど、そのへんの説明がいるんじゃないですか? -Ypacarai 2006年9月9日 (土) 23:16 (UTC)