ノート:衛星国
定義部は誤り?
[編集]『特に1940年代後半以降の冷戦期において、自国の外交、内政における意思決定について強くソビエト連邦の影響を強く受けた「東欧」諸国の事を指して使われる場合が多い。』という説明には疑問があります。一般に冷戦期と並んで関心が高い第二次世界大戦時の大日本帝国やドイツ第三帝国も衛星国を抱えていた事実がある以上、これらの事例を指して使われる事も多いはずである為、『「東欧」諸国の事を指して使われる場合が多い。』という説明文は間違ってると思います。ウンチマン 2005年4月4日 (月) 00:39 (UTC)
- 第二次世界大戦時の大日本帝国やドイツ第三帝国が「衛星国」に当たるものを抱えていたのは事実かもしれませんが、それをさして「衛星国」と呼んでいた事実はあるのでしょうか? それについて言及する値打ちはあるかもしれませんが、例えば大日本帝国はそういう国を「属国」または婉曲に「保護国」と呼んでいたのではないかと愚考。英語版では"Other great powers, including Nazi Germany and the People's Republic of China, are sometimes also said to have (or have had) satellites."と説明していますね。miya 2005年4月4日 (月) 04:15 (UTC)
- 確かに旧枢軸国の場合は「保護国」と呼ばれる事が多いですね。失敬しました。ただ、そうすると別の問題になりますが、「衛星国」と「保護国」の違いが今の記事の説明ではわからないです。対外的にはともかく、内実は殆ど同じ物だと思うので。ウンチマン 2005年4月7日 (木) 03:14 (UTC)
- 保護国と衛星国の類似・相違を比較して詳述できれば、すぐれて百科事典的な記事になるでしょうね(詳しい方に期待します)miya 2005年4月8日 (金) 08:53 (UTC)
- 確かに旧枢軸国の場合は「保護国」と呼ばれる事が多いですね。失敬しました。ただ、そうすると別の問題になりますが、「衛星国」と「保護国」の違いが今の記事の説明ではわからないです。対外的にはともかく、内実は殆ど同じ物だと思うので。ウンチマン 2005年4月7日 (木) 03:14 (UTC)
典拠と用例に疑念のある記述
[編集]2009年11月19日 (木) 21:32にIP(203.141.154.203)氏が加えた下記の記述に疑念があるので、典拠をもとめます。わたしの知る限りでは、「衛星国」とは、冷戦期の当時に、ソ連に従属する東側諸国へのレッテル用語として使用されていたと理解しています。日本は当時、西側陣営に属しておりましたが、「衛星国」を自国や同盟諸国に対して使用していた例を見たことがありません。
- 冷戦時代には、自国の外交や内政における意思決定について、アメリカ合衆国(ホワイトハウス)やソビエト連邦(クレムリン)の影響を強く受けた国々を指している。
- 冷戦時代には、ソビエト連邦に近く、ソビエト型の共産党一党独裁国家が多い東ヨーロッパ諸国が、「ソビエト連邦の衛星国」と呼ばれた。又、アメリカ合衆国に近い南アメリカや、太平洋でアメリカ合衆国と対峙する東北アジアのうち日本と大韓民国と台湾も、「アメリカ合衆国の衛星国」となった。
私がみたことないからといって、冷戦期の当時にそんな用例・用法が存在しなかったことにはならないので、「南アメリカ」諸国および「日本と大韓民国と台湾」について「衛星国」という用語が使用されている実例を、
- 冷戦期に学者が邦文で発表した論文・単行本にみえる用例
- 冷戦期の中央紙(または県紙レベルまでの新聞)における社説または記事(寄稿は除外で)にみえる用例
等、検証可能な典拠でお示しくださるよう、よろしくお願いします。--Dalaibaatur 2010年2月5日 (金) 21:24 (UTC)
以下の記述についても典拠をお願いします。
- 第二次世界大戦中に、ナチス・ドイツの勢力圏内にあった国々に対しても使用されることがある。
使用されることがある」という表現から、「過去にそんな用例があった」というにとどまらず、「現在も使っている人がある」と読み取れますが、
- 歴史学者、政治学者が邦文で発表した論文・単行本にみえる用例
を挙げてくださるよう、よろしくお願いします。--Dalaibaatur 2010年2月7日 (日) 05:55 (UTC)
ちょっと調べてみましたが、ネットで百科@homeで参照できる平凡社世界大百科事典の「衛星国」の項目にそのような記述がありました。ポイントを抜粋します。
- 衛星国の語源は王朝時代のフランス
- 第一次世界大戦頃から相手陣営を批判するのに使われた。
- ナチス・ドイツの影響下にあった中欧・東欧諸国、日本における満州国・南洋諸島諸国にも使われた
- 冷戦時代にも用いられ、アメリカの場合には特に中南米諸国を指して用いられる。
とのことです。執筆者は立教大学法学部教授竹中千春氏のようです。また広辞苑では主となる国の周辺にあってということが書かれており、地理的要因も重視されているようです。--模様砂漠2 2010年2月25日 (木) 04:22 (UTC)
定義部の改訂案
[編集]上記出典のご提示が無いようでしたら、定義部および概説部を以下のように変更するよう、提案いたします。--Dalaibaatur 2010年2月7日 (日) 21:56 (UTC)
- 衛星国は、冷戦期、主として西側諸国において、ソビエト連邦の指導を受け入れていた東側陣営の諸国に対し、ソ連との関係を表すのに使用された用語。アメリカ合衆国のオウエン・ラティモアが、ソ連に対するモンゴル人民共和国の地位を表す用語として用いはじめ、後にソ連の指導下に置かれた東欧のワルシャワ条約機構加盟諸国に対する用語としても使用されるようになった。
- 変更しました。上節に典拠のご呈示があれば、旧版の文面の一部または全部の復活に同意することをあらかじめ表明しておきます。--Dalaibaatur 2010年2月12日 (金) 17:08 (UTC)
- 「オウエン・ラティモアがソ連に対するモンゴルの地位を表すため発明した語」云々は、田中克彦氏の記述によります。典拠を確認しだい、こちらに提示します。模様砂漠さんが紹介した竹中千春氏の説によれば、ラティモアの造語とする田中説は誤りということになりますが、竹中氏が論拠とした用例についても確認してみたいところです。--Dalaibaatur 2010年4月16日 (金) 19:37 (UTC)
- 変更しました。上節に典拠のご呈示があれば、旧版の文面の一部または全部の復活に同意することをあらかじめ表明しておきます。--Dalaibaatur 2010年2月12日 (金) 17:08 (UTC)
アジア歴史資料センターで調べましたところ、外務省政務局「世界情勢ノ動向/第2巻第18報~第51報」(ref.B02130491300)中に書かれたチャーチルの演説(1944年5月24日)中に「衛星国」という言葉がありました。チャーチルは「敵国及ソノ衛星国」という表現をしています。この段階で、少なくとも「衛星国」と訳される英語は存在していたようです。--模様砂漠2 2010年5月3日 (月) 11:44 (UTC)
さらに古い用例が見つかりました。1939年2月23日発行の京城日報「ソ連の穀倉を脅す独逸の東漸政策 : ウクライナ問題の登場 : 時事読本」という記事でチェッコ(チェコスロバキア)をフランスの衛星国とする表現がありました。ラティモアがどの年代から使用したのかはわかりませんが、東側諸国のみに用いられているわけではないことははっきりしたようです。 (神戸大学新聞記事文庫 欧州(23-111))。--模様砂漠2 2010年5月6日 (木) 13:25 (UTC)
英語版を参照したところ、「ラティモアが最初に衛星国という用例」部分には2年以上前から要出典が付けられているようです。具体的な出典が提示される見込があるまで、ラティモアの部分をコメントアウトしておきます。--模様砂漠2 2010年5月22日 (土) 08:02 (UTC)