ノート:自衛隊違憲論

田母神はこんなやつがいるから戦争に日本は勝てねえんだ、と思わせる典型的なやつなわけだが 16 航空自衛隊トップの田母神（たもがみ）俊雄・航空幕僚長（６０）が「我が国が侵略国家だったというのはぬれぎぬ」と主張する論文を書き、民間企業が主催した懸賞論文に応募していたことがわかった。旧満州・朝鮮半島の植民地化や第２次大戦での日本の役割を一貫して正当化し、集団的自衛権の行使を禁じる現行憲法に疑問を呈している。政府見解を否定する内容で、浜田防衛相は３１日、田母神氏の更迭を決めた。

ようやくに田母神が更迭されましたなｗ　田母神は以前から頭のねじが5本ぐらい落っこちたような妄言を吐きまくっていて、こんなバカが指揮をとるようでは、日本は戦争やったって勝てやしねえと思っていたので、日本の国防のためにも大変良いことだと思う。今回の論文発表が内規違反であるという理由付けによる更迭は、おそらくは能力面の問題などで何とかして辞めさせようと思っていた周囲がこれ幸いに利用しただけじゃねーかと思うほどだ。*1

田母神といえば俺が思い浮かぶのはまず、否定論に与する？自衛隊空幕長 - Apes! Not Monkeys! はてな別館経由で知ったこの報道ですね。

また、田母神空幕長も壇上に立ち、近代日本の成り立ちから戦後までをアジアや欧米列強の情勢を交えて訓話、東京裁判やいわゆる南京大虐殺にも触れながら戦後教育の危うさや自虐史観を指摘するとともに、国家にとっての教育の最重要性を訴え、部隊において若い隊員の教育に当たる准曹士先任らを激励した。

Apeman さんの※欄にも書きましたが、南京事件否定論に組する軍人などにトップで指揮なんぞ執っていただきたくねーです。そういうリアリティーに基づかずに、ファンタジーに基づいて過去の戦争、つーか敗戦を振り返るようなやからが指揮を執るようではいつまでたっても戦争には(ry

また、

防衛省の田母神俊雄航空幕僚長は十八日の定例会見で、航空自衛隊のイラク空輸活動を違憲とした名古屋高裁判決が現地で活動する隊員に与える影響を問われ、「純真な隊員には心を傷つけられた人もいるかもしれないが、私が心境を代弁すれば大多数は『そんなの関係ねえ』という状況だ」と発言した。

有名お笑いタレントの言葉を使い、司法判断をやゆしたと取られかねない発言に批判が出そうだ。

この報道も記憶に新しいところだろう。関係ないが、こんな憲法をバカにするヤカラを、こともあろうに憲法持ち出して擁護するような論を展開してみせるfinalvent翁のブラックジョークのセンスには脱帽した。実際、思想信条の理由を持ち出して擁護した気分になってる人は俺にはよくわからないんだよね。内容である日本の過去の戦争に関する認識というものは、自衛官のトップとしてはもろに職務に密接な関係のある内容であるし、そんな職務に関連するような内容を無制限に外部に向かって情報発信をする自由は、民間だろうがなんだろうがそもそもないと思うんだけどね。

俺は非常に通常は意見が合わない保守派であるところの大石英治氏も、

第２に、ペイペイの士官ならともかく、３軍の司令官クラスに、言論思想や表現の自由など微塵も存在しません。彼らはもはや「機関」の一部であって、そこから逸脱する行為は絶対に許されるものではない。自分の言動が、組織や政権にいかなる影響を及ぼすかの算段すら出来ない時点で、将官たる資質は無い。そもそもこの人は、棚ぼたで出世して来た人だそうですが、いくら何でも、何で空幕長までたどり着いたんだ。次は空が統幕長の予定だったんでしょう？　スルーされたら部隊全体への士気に拘わるじゃないか。

と書いている。生まれてはじめて大石氏に激しく同意したｗ

もう一つの問題は、田母神が応募した懸賞論文の主催が、アパグループであるところだ。*2 アパグループは知る人ぞ知る安倍晋三をはじめとしたカルト保守系の連中のスポンサーなのである。もうなんというかきな臭いｗ

アパグループと安倍は、耐震偽装のときに関係が取り沙汰されていた。安倍の臀部といっていい存在だろう。 Buyobuyo 2008年11月5日 (水) 00:57 (UTC)